政治的なエントリーがお嫌いな方もいらっしゃるかと思いますが、すいません続けます。

先日国旗はためく下にのエントリーで泉谷しげるさんを紹介しましたが、今日は佐野元春さん。

創刊140周年の読売新聞社からの依頼で書いた「境界線」という楽曲が話題を読んでいます。以下、ご本人コメント:

『 世界はさまざまな境界線によって区切られている。
 そして境界線はさまざまな都合によって区切られている。

 国と国、男と女、右と左、新と旧、貧と富。

 今、新しい時代の扉を開くときが来ている。
 ひとりひとりが勇気ある越境者となるときが来ている。

 理由はただひとつ。
 そこに「真実を待っている君がいる」から。

 この唄を、すべてのジャーナリストに捧げたいと思います。

 2015年4月 佐野元春   』

読売からの仕事でっていうところが笑っちゃうんですけど。でも、逆にそれがいいかも。読売が佐野さんに楽曲を依頼するなんていうバランス感覚が働くのは、いいと思う。そう、きっと会社の方針に関わらず、現場の記者たちは共有できる感性を持っていることでしょう。

『 感じたままのど真ん中を
 くぐり抜けてゆく
 これ以上、待っていても無駄だろう 』

待っていても、世の中はあるべき方向へは向かっていってくれない。

『 知っている事のすべて
 夢見る力のすべてを使って
 明日、境界線を越えていこう 』

以下、YouTubeオフィシャルチャンネルより。




と、話題性は「境界線」なんですが、個人的には「私の太陽」も紹介したいです。
佐野元春さんは最近沖縄を訪れ、辺野古の写真とともに以下の文章をFacebookに投稿されました。

『 境界線
佐野元春

 2015年5月。国道329号線を走る。
 北東沖縄の東側、辺野古に向かう。

 運転しながら思う。
 現在を軽視してはいけないし、
 誇張してもいけない。

 米軍基地問題で、
 また、この地が引き裂かれている。

 本来絆で結ばれているはずのこの地。
 誰がその絆を壊しているのか。
 なぜその絆が引き裂かれなければならないのか。

 リーダーが息をするたびに目を凝らす。

 どんなリーダーも信じない。 』

最後の一文はキョーレツですが、「自分の目で見て自分で考えるのだ」という意味と理解します。

で、「私の太陽」。さすが佐野さん。

『 慣れたビートに 従ってゆくだけさ
 このままずっと 海岸に沿って
 不公平な世界 気にしない 』

タイムリーにこのような意味深い楽曲を世に放ってくれる稀有な存在。

『 きっと君は 君のまま変わらない 』

ヤッタァ!ってカンジです。

ではYouTubeオフィシャルチャンネルより、「私の太陽」。