6月28日(日)は、文部科学大臣杯小中学校団体戦の千葉県大会でした。

文科杯2015


「対局をはじめてください」の合図の瞬間、音響効果も抜群のホールにバチバチバチッ!と駒音が響き渡った光景は圧巻でした。

行徳将棋クラブが関連したチームとしては、中学代表クラスに1チーム、小学代表クラスに5チーム、小学初心者クラスに1チームが参加しました。
嬉しいことに、県代表チーム・入賞チームが出ました。また、チーム入賞はしなかったけれど個人では格上の強い相手に勝ったという報告もいくつかありました。みなさん一日、よくがんばってくれました。

入賞チームを紹介します。


中学代表クラス: 優勝 渋谷教育学園幕張中学校 (千葉県代表)

渋幕中チーム

写真左から、川本大喜、杉山和輝、金澤匠樹、上條航。

「渋幕」の通称で学業で有名な同校ですが、本大会は初出場。そして初優勝。主将を務めてくれた2年生の金澤匠樹くんと1年生3名で5戦全勝、見事優勝で千葉県代表となりました。個人成績も14勝1敗と圧巻の強さでした。
小学生時代から将棋大会に馴染んだ生徒たちがそろって入学したため今回参加しましたが、話しを聞けば将棋部にはこのメンバー以外にも強い生徒さんも居るそうで、これまでもきっと、出れば強かったのだと思います。
眠れる獅子、重たいまぶたをこすりながら学生将棋界にノソノソと足を踏み入る・・・ってイメージでしょうか。今後の活躍が楽しみです。


小学代表クラス: 準優勝※ 市川市立行徳小学校 (千葉県代表)

行徳小チーム

写真左から、安武真郷(まさと)、日野伶菜、日野貴文。

5〜6月は学校行事が多く、伶菜ちゃんの体力も考慮して文科杯はお休みかなぁという雰囲気も一時あったのですが、真郷くんと貴文くんが「一緒にがんばろう」と学校で誓い合ったとのこと。参加の運びとなりました。
貴文くんは、2012年の倉敷杯低学年千葉県代表。現在は個人戦では代表クラスで立派に戦っています。彼については強い相手にも引けはとらないとは思いましたが、この日、真郷くんが大健闘。「友だちと一緒に戦っている」という気持ちが、互いの潜在力をより引き出しチーム力を高めたのかもしれません。伶菜ちゃんも頼りになるお兄ちゃんと先輩といっしょに、強い相手とも立派に戦いました。
「行徳」の地名のつく行徳小は、1873年開校の伝統校。この土地で将棋をがんばっている子たちが居るということを全国に紹介できる意味でも、行徳小が代表に選ばれたのは嬉しいことです。東日本大会もがんばりましょう!

(※ 優勝以外の代表3校はいずれも準優勝扱い)

そのほか小学代表クラスでは、船橋市立葛飾小Aチーム(西田光希、田澤啓太、森山隆太)も惜しくも一歩及ばずでしたが、代表決定戦まで残りがんばってくれました。


小学初心者クラス: 三位 市川市立塩焼小学校

塩焼小チーム

写真左から、伊藤慶、鈴木基正、安藤奏(かなで)。

長い間、「あとひとり」が居なくて文科杯にエントリーできずにいた塩焼小でした。そんな折、今年の春先にひょっこり行徳将棋クラブに現れた慶くん。学校名を聞いたところ、「しおやき」・・・とその言葉が発せられた瞬間、驚喜して飛び上がったのは私だけ?(笑) 早速スーさんに、「基正くん主将でチームを組みましょう」とお願いしました。
奏くん(4年)はサッカーに吹奏楽と忙しい中でときどき将棋にも来てくれるのですが、仲のいい友だちが出来るまでにはなかなか至りませんでした。今日は一日を通じて同じ学校の先輩と戦い、表彰を待つ頃にはすっかり打ち解けた様子でした。これからは公民館に足を向ける楽しみも増したかもしれませんね。
基正くんと慶くんは同じ6年生。今後もいっそう互いにいい影響を与え合ってゆけるといいですね。基正くんはねこまど教室のカラフルなプリントで、慶くんも将棋の本で、熱心に勉強している姿が印象的でした。


友情を育み、またそれを自身の成長にもつなげてゆける。団体戦ならではの良い影響をそれぞれのチームメイトに与えてくれた、素晴らしい機会でした。