何年か前にアカシヤ書店で購入した「伝説の真剣師 小池重明」をずーっと盤に並べています。宮崎国夫さんによる時代背景やその対局に至るまでの解説、また本人や様々な観戦記者による描写を読みながら。
老後はこういった棋譜つき読み物を並べたり読んだりしながら過ごすのもいいかなと思い何冊か、このような本を入手して積んであるのですが(笑)。しばし老後の夢に浸ってみました。

これがオモシロイ。著者の宮崎国夫さんはもちろん、現在も週刊将棋に連載をお持ちの美馬和夫さんほか書き手の方々が文才あるので。
アマチュアの勝負にこのような素晴らしい観戦記がついて残されているってスゴイ。もちろん小池重明さんはじめ魅力的なアマ棋士たちの存在は前提として、書き手の存在が大きい。そして、書き手がいたということは書く場所があったということですね。将棋出版界をがんばって支えていた人々の存在があったのでしょう。

自分が東京に出てきたのが昭和61年なんですが、将棋やってればなぁと、ちょっと残念。この時代の空気を共有できたらよかった。

現在はインターネットで大会の結果など情報そのものは豊富に入手できるけれど、このように生き生きとしたドラマが著作物として後世に残せるような形で生み出されているかというと、どうなんでしょうね・・・ リアルタイムでは楽しめるけれど。