早速購入しました。「盤上の詰みと罰」

女流タイトルを総なめにした天才高校生少女が、ある日自宅で指した将棋の後に気を失い、それを機に記憶が一か月ごとにリセットされてしまうという特異な症状を背負ってしまった。最新定跡を追うことができなくなり、プロとしてやってゆけないと少女は女流棋界を引退する。そして、あの日指した将棋の相手を探して日本中を旅する・・・ という物語。

主人公の少女の名前は、霧島都(キリシマミヤコ)。「霧島」は霧島酒造さん(女流王将戦のスポンサーさん)からでしょうか。「都」は都城(霧島酒造所在地)ですかね。宮崎の者としてはありがたい限りです(笑)。

将棋だけに生きる将棋大好き少女、都ちゃんのキャラ設定がキョーレツ。
男の子から告白されると自作の詰将棋をポケットから出して、

「25手詰めなんでちょっとムズカシイですが、これが解けたら、まずは2枚落ちからおつきあいさせていただきます!」

普通ヒキますねこれは(笑)。
一生懸命解こうとする人は、この漫画の愛読者になるかも。

「3月のライオン」は将棋指し以外にも色んなキャラクターがたっていてそれぞれに物語があり、将棋ファンに限らない幅広い読者層を集めています。「盤上の詰みと罰」は、どちらかといえば将棋ファン向けなのかなという印象を受けましたが、どうなりますでしょうか。

将棋の勉強になると思いますので、その点ではおすすめです。対局のストーリーを漫画で読んだ後で、巻末の戸部誠六段の解説を参考に、都ちゃんや相手の表情など思い浮かべながら棋譜並べをするとよいですね。