第3回電王戦第4局、ツツカナvs森下卓九段は期待どおりの矢倉戦となりました。森下九段の矢倉をこのような素晴らしい舞台演出で堪能できて多くの将棋ファンが喜んだことと思います。
対局後のインタビューでツツカナ開発者の一丸貴則さんが「お互いの指し手がすごくきれいで爽やかな気持ちになれた」と答えていましたが、私も同じ印象を持ちました。人間が敗れた云々はあまり話題にならないだろうと思います。良い将棋を見られて楽しかったし勉強になりました。
評価値が動いたポイントについて、一丸さんは「強いて言えば80手目の△5八歩成のあたり」と言われていました。
森下九段は90手目▲8五桂に△8六銀と出られたところを悔いていました。△8八銀とばかり思っていたとのこと。一視聴者としては、できることなら時間を巻き戻してそこから見たい(笑)。
もうひとつ、放送では話題になっていなかったのですが視聴者側から見ていて、下図▲6五銀とツツカナが出てきた手に対して△9九香成(102手目)としたところで、ポナンザの評価値がまた少し先手側に動いたように見えました。現地中継で佐藤康光九段がこの場面で「森下九段の棋風からして△3一角ではないか」と解説していました。ここからの将棋も、△3一角としてそこから見たいです。
森下九段のツツカナへの印象として、
「粘ってがんばられたときにそれを跳ね返して寄せまでもっていくのが容易ではない」
「読みで勝負するのは厳しい」
というコメントがありました。勝負という点では、やはり本局のように終盤までほぼ互角で進行するような戦いになると、どうしても精度の面でコンピューター側に分があるのかもしれません。記者会見の席で、「人間とコンピューターが戦うルールをつくるべき。人間側も盤駒を使って戦うのが公平ではないか」と提案されていました。なるほど、一理あると思いました。
対局後のインタビューでツツカナ開発者の一丸貴則さんが「お互いの指し手がすごくきれいで爽やかな気持ちになれた」と答えていましたが、私も同じ印象を持ちました。人間が敗れた云々はあまり話題にならないだろうと思います。良い将棋を見られて楽しかったし勉強になりました。
評価値が動いたポイントについて、一丸さんは「強いて言えば80手目の△5八歩成のあたり」と言われていました。
森下九段は90手目▲8五桂に△8六銀と出られたところを悔いていました。△8八銀とばかり思っていたとのこと。一視聴者としては、できることなら時間を巻き戻してそこから見たい(笑)。
もうひとつ、放送では話題になっていなかったのですが視聴者側から見ていて、下図▲6五銀とツツカナが出てきた手に対して△9九香成(102手目)としたところで、ポナンザの評価値がまた少し先手側に動いたように見えました。現地中継で佐藤康光九段がこの場面で「森下九段の棋風からして△3一角ではないか」と解説していました。ここからの将棋も、△3一角としてそこから見たいです。
森下九段のツツカナへの印象として、
「粘ってがんばられたときにそれを跳ね返して寄せまでもっていくのが容易ではない」
「読みで勝負するのは厳しい」
というコメントがありました。勝負という点では、やはり本局のように終盤までほぼ互角で進行するような戦いになると、どうしても精度の面でコンピューター側に分があるのかもしれません。記者会見の席で、「人間とコンピューターが戦うルールをつくるべき。人間側も盤駒を使って戦うのが公平ではないか」と提案されていました。なるほど、一理あると思いました。