思わず笑ってしまった。
日本政府がウクライナに対し1500億円の援助を決定したという。約15億ドル。ウクライナ政府が「対外債務返済のため短期的に150億ドルの支援が必要」と悲鳴を上げている中、十分な日本の存在感を国際社会に対し示しているかのような数字のトリック。
内訳を見てみると、
1.円借款1100億円はキエフの下水処理施設改修
2.円借款100億円(約1億ドル)は財政支援
3.300億円は貿易保険枠
4.3.5億円は医療器材などの無償援助
1がメインですが、恐らくこれは日本商社が円借案件で従来から仕込んでいたものを政府がこのタイミングでピックアップしたもの。商社の担当部署の方におめでとうを届けたいです。まずは祝杯ですね(笑)。でも、まだ日本政府が「この案件になら貸します」と表明しただけ。ウクライナ側も借りるからには返さなければならず、近く誕生するであろう新政権が問題山積の中この案件を優先的に着手するかどうかはワカらない。タイヘンでしょうががんばってください。キエフの下水処理はかなり問題になっているらしく、円借案件としては筋はよさそうですね。
3の貿易保険というのは、ネットで情報を集めたところ、どうやら自動車などの輸出に関するもの。輸出代金が回収できない場合に日本政府が設けた保険を適用できるというもので、民間のリスクを軽減する形で経済交流を円滑にする目的。
4は読んで字のごとく。
つまり1500億円のほとんどが、ウクライナ支援に名を借りた商社・ゼネコン・自動車・医療器メーカーなど日本企業への公共事業でございます(笑)。
そうではなくて、ウクライナが今、切実に欲しているのは2・・・ゲンナマ。
150億ドル必要と言っているのに「1億ドル出します」ですから、ほとんど「やってるフリ」ですね。
いやぁ、日本の外務省・経済産業省、立派だと思いますよ。欧米の都合に振り回されてウクライナの国債償還やガスの支払いに日本国民の税金が使われるのはイケませんので。
「ウクライナ政府が真剣に日本企業と取り組む案件にだけ貸付あるいは信用枠を設けます。欧米資本家に日本国民の税金が流れることはしません」
しかも、衛生とか医療とか、人道目的や市民生活の分野への支援が主なので、ロシアを過度に刺激することを避けているという配慮もあります。
さらには、日本国内の基幹産業にバラ巻きをしたい安部政権のニーズにも合致している。
とかく叩かれがちな日本の官僚ですが、今回については欧米資本家にも安部政権にも・・・あらゆる方面に対し、ユーモアとアイロニーを込めた、なかなか粋な政策を見せてくれたと思います。たまにはほめてあげましょうよ(笑)。お見事です。
日本政府がウクライナに対し1500億円の援助を決定したという。約15億ドル。ウクライナ政府が「対外債務返済のため短期的に150億ドルの支援が必要」と悲鳴を上げている中、十分な日本の存在感を国際社会に対し示しているかのような数字のトリック。
内訳を見てみると、
1.円借款1100億円はキエフの下水処理施設改修
2.円借款100億円(約1億ドル)は財政支援
3.300億円は貿易保険枠
4.3.5億円は医療器材などの無償援助
1がメインですが、恐らくこれは日本商社が円借案件で従来から仕込んでいたものを政府がこのタイミングでピックアップしたもの。商社の担当部署の方におめでとうを届けたいです。まずは祝杯ですね(笑)。でも、まだ日本政府が「この案件になら貸します」と表明しただけ。ウクライナ側も借りるからには返さなければならず、近く誕生するであろう新政権が問題山積の中この案件を優先的に着手するかどうかはワカらない。タイヘンでしょうががんばってください。キエフの下水処理はかなり問題になっているらしく、円借案件としては筋はよさそうですね。
3の貿易保険というのは、ネットで情報を集めたところ、どうやら自動車などの輸出に関するもの。輸出代金が回収できない場合に日本政府が設けた保険を適用できるというもので、民間のリスクを軽減する形で経済交流を円滑にする目的。
4は読んで字のごとく。
つまり1500億円のほとんどが、ウクライナ支援に名を借りた商社・ゼネコン・自動車・医療器メーカーなど日本企業への公共事業でございます(笑)。
そうではなくて、ウクライナが今、切実に欲しているのは2・・・ゲンナマ。
150億ドル必要と言っているのに「1億ドル出します」ですから、ほとんど「やってるフリ」ですね。
いやぁ、日本の外務省・経済産業省、立派だと思いますよ。欧米の都合に振り回されてウクライナの国債償還やガスの支払いに日本国民の税金が使われるのはイケませんので。
「ウクライナ政府が真剣に日本企業と取り組む案件にだけ貸付あるいは信用枠を設けます。欧米資本家に日本国民の税金が流れることはしません」
しかも、衛生とか医療とか、人道目的や市民生活の分野への支援が主なので、ロシアを過度に刺激することを避けているという配慮もあります。
さらには、日本国内の基幹産業にバラ巻きをしたい安部政権のニーズにも合致している。
とかく叩かれがちな日本の官僚ですが、今回については欧米資本家にも安部政権にも・・・あらゆる方面に対し、ユーモアとアイロニーを込めた、なかなか粋な政策を見せてくれたと思います。たまにはほめてあげましょうよ(笑)。お見事です。