第3回電王戦第1局、菅井竜也五段vs習甦。タイムシフト視聴にて観戦しました。丸々12時間は見られないので送りながらですが、それでも3〜4時間かかった。鈴木大介八段の解説がとても参考になります。単純にその局面からどういう手があるかというだけでなく、将棋の考え方・方針の決め方を説明してくださるので、アマチュアにとってはありがたいです。

いやー、習甦強いです。

終盤から1局面だけピックアップします。見やすいように先後逆にしてあります。後手表示の菅井五段が△6七金と打ったところ。
プロ的には△6七金は形つくりということになるのかもしれませんが、アマチュアならわからないかもしれません。

GSCの有段陣、先手持って決めきれる?

第3回電王戦第1局



一見、▲8三銀△同銀(▲同桂成△同玉)▲6一竜とイキたいのだけど、△7八金から相当アブナイ。▲同玉と▲9八玉は詰み筋がある。▲9七玉でゼッタイ詰まないのだが、カナゴマを渡しているので△7二銀とか粘られてけっこうあやしい。


コンピューターソフト習甦が選択した決め手は、▲6一竜。
以下、△7八金▲9七玉△6一銀▲8三銀△7一玉▲4三歩成まで。▲6三桂不成からの詰めろがほどけず、先手玉には有効な王手がかかりません。


習甦の中盤の応酬が上手なのも印象的でした。第2局以降も熱戦になることでしょう。ハラハラドキドキです。