テレ東ドラマ「三匹のおっさん」、24日(金)は寂しい老人をターゲットにする悪徳商法業者の話。普段話し相手のいないご老人に優しく接しながら心の隙間に入り込み、法外な料金で何でもないものを売りつける。社会性のあるテーマでした。

三匹のおっさんたちが自治体にかけあって空屋になっている施設でご老人が集まれる場をつくるシーンには考えさせられた。将棋や囲碁をはじめ手芸や百人一首に書道など、楽しそうに時間を過ごすおじいちゃんおばあちゃんたち。昨年11月にこの記事を書きましたが、改めて必要性を痛感しました。

犯罪防止に加え、医療費削減にもスゴク効果があるはずです。

知人の医療関係者がよくボヤいているのですが、1割負担になったとはいえ安いものだから、ご老人が必要以上に病院に通ってきちゃう。そこへ行けば顔見知りの同年代の人たちが居るし、先生が
「はーい、○○さん今日はどうしましたか?」
と、親身になって相手をしてくれる。癖になる。寂しいご老人のたまり場になってしまう。忙しくて仕方がない。

自治体の公民館事業などにもっと予算つけて、活性化すべきだと思います。病院ではなく文化サークルにご年配者の足を向けさせれば、兆の単位で医療費を減らせるんじゃないか。
しかし現状は、医療分野にはガッポリ予算がつくがカルチャーは「娯楽」という位置づけでしかなく、雀の涙ですね。巨大な利権集団に対峙できるような発言力は、ない。

文化事業は単なる金食いの道楽ではなく、社会的コストを減らすことが出来る有力な手段。実はものスゴク儲かる政策なのだが・・・歯痒いです。