ブログネタ
2014年 NHK 大河ドラマ「軍師官兵衛」 に参加中!
『Runaway 南へ向かえば今 答など ないと気付いた 』
(矢沢永吉・逃亡者)

「成りあがり」といえば現代ではもう矢沢永吉さんの代名詞ですが、「成る」を「出世する」という意味に使うのは将棋指しにも馴染み深いですね。

すいません、永ちゃんはここまで(←エーッ!怒!)

NHK大河ドラマは我が家ではあまり見ないのですが、今年の「黒田官兵衛」は岡田准一さんが主役なので家族の女性陣主導で、チャンネルが合わせられています(笑)。

播磨灘物語せっかくなので官兵衛の本をまた読んでみようかと、ダンボールをバサバサと漁り出してきました。

司馬遼太郎さんの「播磨灘物語」。


改めて読んでみるとまた新しい発見があるもので、「成りあがり」という言葉ができて流行したのは、まさにこの戦国時代末期だったそうです。
その中にあって官兵衛はしかし、強欲さには欠ける人物であったと司馬遼太郎さんはとらえていて、官兵衛に
「本来、私は歌詠みにでもなって世を過ごしたかったのです。それが、武門の家にうまれたがために、やむをえず、なさねばならぬことをしようとしているのです」
と、物語の中で言わせています。

視聴率は、苦戦しているそうですね。「たくさんの人があちこちでいろんなことをしている。視聴者が集中しづらい」という評をニュースで見ました。
なかなかキビしいですね。19日放送の第三話は、官兵衛が堺へ旅し、商人たちの交易により諸外国から持ち込まれた珍しいものを見たり、また乱世で何が起こっているか、どんな漢が現れようとしているのかなど、様々な情報を得て開眼する場面でした。「あちこちでいろんなことをしている」人々を出さざるを得ない。

そして、愛する人を戦で失い傷心しながらのこの堺への旅というのが、若き日の官兵衛に鮮烈な刺激を与えその後の価値観を形成させる重要なファクターなんですね。はずすことのできない、ちょっとした前段のハイライトなんだな。

『 Dead Town おまえの瞳の奥 つらい明日が ひそんでいたから
 噂の街角 Run Away Free 誰も明日を Nobody Knows 』
(矢沢永吉・逃亡者)

黒田官兵衛がドラマの中でどう描かれてゆくのか、一年間楽しみにしたいと思います。
官兵衛のものの考え方、進め方というのは、戦国武将たちの中でも最も将棋と相性がよいのではないでしょうか。子供さんたちにもおすすめしたいです。


余談ですが・・・
上記、引用させていただきました矢沢永吉さんの「逃亡者」の作詞は、1999年に自殺で亡くなったフォークシンガーの西岡恭蔵さん。「プカプカ」は全国のフォーク酒場で愛唱されている名曲。