本日発売のマイナビの週刊将棋に本件に関する記事が掲載されていました。

三者契約というのはマイナビ女子オープンと女流王位戦の2つだけなのですね。他棋戦と状況が違う面があるかもしれない。恐らく三者による契約書に出場資格が「両団体所属の女流棋士」とかなっており、LPSAとしては所属女流棋士が認められないのは契約違反ということですね。
他棋戦は、新女流を認めてくれないとしてもイキナリ出場拒否にまでは及ばないのかも・・・と、思いたい。

週刊将棋によると、マイナビの広報部からの見解として:
『女流棋士の資格認可と段位認定は、棋戦創設時から両団体の相談と合意を求めていた』
とのこと。
合意がないままLPSAに女流棋士が誕生してしまったので、来季以降参加資格に関して問題が発生することが明白。マイナビとしては、どこかで白黒つけざるを得なかったのか。
棋戦のスケジュールをみると、昨年は2月にはもう、アマチュア枠の公募が始まっていますね。参考
とすると、三者契約にしないという通達をするならば、時期的にはやはり今くらいがデッドエンドでしょうか。


将棋ファンとしては、話し合いで解決してほしい。女流の基準に関してはやく合意し、「問題が解決され前提が変わった」として、穏やかに騒動を収束させる方向へ向かってほしい。

以下は、こうなればいいなぁという、私の勝手な妄想。

LPSAは今回の経緯説明の中で、「認定した女流棋士を他団体に所属させてその認定を受けさせることはしない」と言っちゃった・・・ものは仕方がない。
が、それは置いといて、これからの話として「まだ認定していない女流候補」を連盟研修会にも所属させるのはイイでしょうという風に譲歩してくれないだろうか。もちろん、圧力・勧誘はなしよという前提で。

そいでもって、LPSAは所属女流候補だけでなく連盟研修会のすべての女子のみなさん向けに、何か有意義な講座を開催するなどのサービスを提供するとか。そうすれば、LPSAが求める「共同育成」の形がとれる。
「それは大いにけっこうじゃないですか」というくらいの度量の広さを連盟には求めたい。

ここらへんが歩み寄れれば、あとは既にLPSAが認定してしまった女流棋士をどうするか・・・ご本人が不憫で仕方ありませんが、解決策としては
1.連盟が特例で女流棋士と認定する。
2.LPSAが、「スマンが研修会に行ってきて」と本人に言う
3.1・2の折衷案を模索する
いずれかですよね。


部外者が勝手なことを言ってスイマセン。
行徳将棋クラブでも3年くらいうちには、本人や家族が希望するかは別として、実力的には女流棋士を目指せる子が出てきておかしくないです。女流団体分裂から6年経って本件なお未解決。かなり危機感はあります。


※2月6日追記
拍手コメント欄からコメントありがとうございます。そうですね、中井塾出身の連盟研修会生がいらっしゃいます。ツアープロにまでなっていると、どうなんでしょうね。
考えてみると、GSPの一環として実施されている女性の大会に研修会生も参加していますので、もう立派に「共同育成」の土壌は耕されてきているのかもしれません。誰も破たんは望んでいないはずなので、関係者の方々がうまくまとめてくださることを信じて、事態の推移を見守りたいと思います。