GSGのみなさん、女流プロ棋士になりたい子は居ますか?
女流プロ棋士の団体は、2つあります。
日本将棋連盟の女流棋士会と、LPSA(日本女子プロ将棋協会)です。
以前はすべての女流棋士が、日本将棋連盟所属でした。
LPSAは、そこから分かれて出来た新しい団体です。どんな特徴があるんでしょうね。今度インタビューしてみましょうか(笑)。
アマ棋戦では、夏に行われている駒姫名人戦は、女流棋士会が主催しています。小学生女子名人戦や女子アマ王位戦、昨年GSGが参加した団体戦はLPSAです。
目指したい子は、有段クラスの実力がついたらお父さんお母さんといっしょに考えましょうか。
私はまた、寝らんなくなっちゃうかもしれないけど(笑)。
・・・ここから、保護者の方向け・・・
日本将棋連盟とLPSAはいずれも公益法人で、業務のひとつとして女流プロ棋士の認定があります。
LPSAは日本将棋連盟に対し、女流棋士育成機関を共同運営することを提案しましたが、連盟はこれを拒否したとのこと。かといって、LPSAが独自に認定した女流プロ棋士については連盟が携わる棋戦への女流プロとしての参加を認めず、あくまで連盟の研修会を経て資格を獲得してくださいとの立場。
つまり日本将棋連盟は女流プロ棋士の認定を独占しようとしている・・・として、LPSAは抗議しています。
このたび、LPSA所属の新女流棋士のマイナビ女子オープン参加につき、マイナビ社が「連盟の合意があれば」という見解を示したことで、LPSAは、同社も事実上LPSAを女流棋士認定機関として認めていないと考えざるを得ないことから、棋戦不参加を決定しました。
関連文書 こちら。
記者会見動画 こちら。
難しいですね。
ちなみに、津田沼教室や市川市民教室の女流の先生はLPSAの方々。千葉西部地区は広く浅くの普及活動においてはLPSAの方々ががんばってこられた地域ということもありまして、私としても同団体支持です。
今回の決定について、恐らくお母さんたちは「女を低く見るか!」ということで、LPSAよしでしょう。
が、お父さん視点は違いそう。企業がスポンサーとしてお金を出すのは企業イメージを高めたいからであって、自分から火種を播くことはまずしない。「連盟さんがよければ」という立場は、むしろ自然で、やむを得ない。LPSAは存在意義を否定されている不満を、連盟に向けるのはよいが、スポンサーさんに向けるべきではなかった・・・と考える方が多いのではと思います。
当事者にしかわからない事情もあるはずですので、私には今は何とも言えません。両団体に納得のゆく基準が設定され、女流棋界のさらなる発展を願います。
個人的には、LPSAに必要なのは、
まずは問題点を解り易く整理して世論に訴えること・・・「共同の基準作成は拒否され、独自の基準も認められない。どうすればよいのですか?」 というのを、わかりやすく。
個人的には、女流育成の新組織を2団体が新たに立ち上げるのは負担が大きいと思う。団体の尊厳があるとはいえ、移行期の措置として、LPSAが認めた女流プロ(あるいはLPSAが女流プロとして推薦する者)が連盟との共同棋戦にも参加したい場合には、確認のため研修会C2で所定の成績を上げてもらうというような形が提案されれば、それは妥当ではないかと思う(そんなに長い期間はかからないはず)。もちろん、その女流に「連盟に所属しなさい」というような圧力をかけることがあってなならないですが。
もうひとつ、団体独自のカラー・魅力を打ち出すこと・・・即収益につながるような事業は難しいかもしれませんが、支持母体を拡大することは重要。個人的には、普及の現場からはアイリス(アマチュアの女性指導員)制度に期待しています。ピアノや書道教室のように、女性が自宅開業する形が将棋には合うと思う。子育て経験があり躾ができる女性なら、3級程度でいい・・・将棋が強いだけの有段者の男性よりも、いい教室を運営できると思います。裾野が拡大すれば、企業としても、広告価値が高まります。
連盟も存在価値を認めざるを得なくなるし、「LPSAに所属したい」という有力女子選手も増えるとよいですね。
の2本立てではないかと思います。
※いったんアップしたものを、改めて情報をよく調べ加筆修正しました。
女流プロ棋士の団体は、2つあります。
日本将棋連盟の女流棋士会と、LPSA(日本女子プロ将棋協会)です。
以前はすべての女流棋士が、日本将棋連盟所属でした。
LPSAは、そこから分かれて出来た新しい団体です。どんな特徴があるんでしょうね。今度インタビューしてみましょうか(笑)。
アマ棋戦では、夏に行われている駒姫名人戦は、女流棋士会が主催しています。小学生女子名人戦や女子アマ王位戦、昨年GSGが参加した団体戦はLPSAです。
目指したい子は、有段クラスの実力がついたらお父さんお母さんといっしょに考えましょうか。
私はまた、寝らんなくなっちゃうかもしれないけど(笑)。
・・・ここから、保護者の方向け・・・
日本将棋連盟とLPSAはいずれも公益法人で、業務のひとつとして女流プロ棋士の認定があります。
LPSAは日本将棋連盟に対し、女流棋士育成機関を共同運営することを提案しましたが、連盟はこれを拒否したとのこと。かといって、LPSAが独自に認定した女流プロ棋士については連盟が携わる棋戦への女流プロとしての参加を認めず、あくまで連盟の研修会を経て資格を獲得してくださいとの立場。
つまり日本将棋連盟は女流プロ棋士の認定を独占しようとしている・・・として、LPSAは抗議しています。
このたび、LPSA所属の新女流棋士のマイナビ女子オープン参加につき、マイナビ社が「連盟の合意があれば」という見解を示したことで、LPSAは、同社も事実上LPSAを女流棋士認定機関として認めていないと考えざるを得ないことから、棋戦不参加を決定しました。
関連文書 こちら。
記者会見動画 こちら。
難しいですね。
ちなみに、津田沼教室や市川市民教室の女流の先生はLPSAの方々。千葉西部地区は広く浅くの普及活動においてはLPSAの方々ががんばってこられた地域ということもありまして、私としても同団体支持です。
今回の決定について、恐らくお母さんたちは「女を低く見るか!」ということで、LPSAよしでしょう。
が、お父さん視点は違いそう。企業がスポンサーとしてお金を出すのは企業イメージを高めたいからであって、自分から火種を播くことはまずしない。「連盟さんがよければ」という立場は、むしろ自然で、やむを得ない。LPSAは存在意義を否定されている不満を、連盟に向けるのはよいが、スポンサーさんに向けるべきではなかった・・・と考える方が多いのではと思います。
当事者にしかわからない事情もあるはずですので、私には今は何とも言えません。両団体に納得のゆく基準が設定され、女流棋界のさらなる発展を願います。
個人的には、LPSAに必要なのは、
まずは問題点を解り易く整理して世論に訴えること・・・「共同の基準作成は拒否され、独自の基準も認められない。どうすればよいのですか?」 というのを、わかりやすく。
個人的には、女流育成の新組織を2団体が新たに立ち上げるのは負担が大きいと思う。団体の尊厳があるとはいえ、移行期の措置として、LPSAが認めた女流プロ(あるいはLPSAが女流プロとして推薦する者)が連盟との共同棋戦にも参加したい場合には、確認のため研修会C2で所定の成績を上げてもらうというような形が提案されれば、それは妥当ではないかと思う(そんなに長い期間はかからないはず)。もちろん、その女流に「連盟に所属しなさい」というような圧力をかけることがあってなならないですが。
もうひとつ、団体独自のカラー・魅力を打ち出すこと・・・即収益につながるような事業は難しいかもしれませんが、支持母体を拡大することは重要。個人的には、普及の現場からはアイリス(アマチュアの女性指導員)制度に期待しています。ピアノや書道教室のように、女性が自宅開業する形が将棋には合うと思う。子育て経験があり躾ができる女性なら、3級程度でいい・・・将棋が強いだけの有段者の男性よりも、いい教室を運営できると思います。裾野が拡大すれば、企業としても、広告価値が高まります。
連盟も存在価値を認めざるを得なくなるし、「LPSAに所属したい」という有力女子選手も増えるとよいですね。
の2本立てではないかと思います。
※いったんアップしたものを、改めて情報をよく調べ加筆修正しました。