2012市川市民大会


11日(日)市川市民会館にて、今年も200名近くの参加者を集め、市川市民将棋大会が開催されました。行徳将棋クラブの子供さんたちも、たくさん参加してくれました。
Aクラス(初段−3段)・・・3名
Bクラス(1−3級)・・・4名
Cクラス(4−6級)・・・3名
Dクラス(7級以下)・・・7名

まずは上位入賞者の報告から。
Bクラスに出場した、市川市立新浜小学校5年生の高橋聖矢くんが見事、第3位に輝きました!
ずっと上級クラスの有力選手でしたが、表彰台は初めて。ようやく栄冠を手にしてくれました。
ジュニアフリー〜フルル杯と、どういう時に負けているのかという自己分析がしっかりできていました。それをきっちり修正して大会にのぞみ・・・と、いうか今日も序盤の確認・修正を繰り返しながら対局に向かい、一日の中で強くなりながら勝ってゆきました。迫力ありました。まだまだ伸びしろ大きなものを感じさせ、今後が楽しみです。

(※11/18追記: Bクラス3位、高橋聖矢くんの表彰の写真を保護者の方よりご提供いただきましたので、追加アップします)
市民大会入賞


入賞できなかった子たちも、それぞれに意味のある一日になったと思います。
まずまずの成果だった子も、うまくゆかなかった子も居ました。特にうまくゆかなかったグループに概ねあてはまるのが、言葉は悪いのですが、ずる賢さやちゃっかりしたところがない子たちなんですよね〜。対局が終わって閉会式を待つ時間、う〜ん、どうしようかと考え込んでしまった。
ただ腕組みしているだけの私より、頼りになったのは子供たち。落ち込んでいる子の周りにそれとなく何人かが集まり、楽しい雰囲気をつくって心の回復を助けてあげている、美しい友情シーンがありました。素晴らしき青春ドラマ!

と、ゲスト棋士の遠山雄亮五段が話しかけてくださいまして、子供たちとの指導対局の印象などをお話してくださいました。何より嬉しかったのが、みなさんとても礼儀正しく対局姿勢がよかったとのことでした。好印象を持っていただいたようで、安心しました。

閉会式の際、遠山五段が「上手な6枚落ちの負け方」について解説されたのが印象的でした。遠山先生は、より多くの子供たちに将棋を好きになってもらうためには、6枚落ちレベルの子にはやさしく負けてあげたほうがよいというポリシーのようです。
コツは、
「片方の金は渡してあげる。タダというわけにはゆかないが、例えば棒銀で攻めてきたときなどにとらせてあげる」
「玉を4段目に出ないようにする」
とのこと。そうすれば、飛角金で上手玉を捕まえる練習をしながら勝ってもらうようになるとのことです。

閉会式の最後は、今年も恒例のお楽しみ、詰将棋懸賞の正解・当選者発表。ある意味、市川市民大会の目玉かもしれませんね(笑)。こんなに多くの方に賞品が出る大会も、珍しいのではないでしょうか。今年も子供たち、名前を呼ばれるたびに嬉しそうに壇上へ向かっていました。

主催の市川市将棋愛好会連盟のスタッフの皆様、とても有意義な一日を今年も本当にありがとうございました。来年は大会の20周年とのことで、楽しみにしています。どうぞ宜しくお願いします。