JT杯、行徳将棋クラブは高学年の部で2勝1敗の子が2名居たのですが、うち一人は将棋ではボロ勝ちで予選突破目前でした。

途中から時計がはいり、切れ負けルールになった。これが不運。

相手は持ち駒少なく攻めも切れているため、選択肢が少ない。よって、時間を使わない。一方行徳の子は「どうやって寄せようか」と考える一呼吸がある。勝勢なので、リスクをおかすより安全勝ちを目指す手を指してしまう。

最後の指し手、飛車を打っていれば詰みだった。が、思わず手にとった駒が金だった。スッと玉が真上にあがって時計を叩いたその一瞬後に、行徳の子の赤印が無常にもポトリと落ちた。

「あっ、落ちたっ!ハイッ!」
相手の子の右手が勢いよく上がった。

よほど悔しかったようで、ぐったりしていました。
これはしかし、いい経験ですね。勝ち上がってすぐに負けるより、これからの人生の糧には必ずなる。

私にとっても、いい勉強でした。切れ負けルールのときの戦い方というのが、ありますね。子供には基本的にあまり小手先のことを考えずに指してもらいたいですが、勝ちにこだわる必要がある場合では念頭に入れなければと思いました。