ブログのアクセスが多いと思いましたら、よしはるさんが引用してくださったのですね。ありがとうございます。
学校イベントで将棋をされたのですね。素晴らしい!子供たちとの将棋の輪の広がりがどう展開してゆくか、楽しみにしています♪

話は変わりますが、そうそう、学校といえば。

今年の初めに、中学入学を間近に控えた6年生のため、実態調査を兼ね色々調べたり動いたりしたことがありました。中学に入っても将棋を続けるかどうか?ということについての判断材料を提供するため。

将棋に熱心に取り組んでくれる子供の数が、中学生になるとガクンと減る。忙しさが増すことと、受験がこれに絡んでくるためです。

中学では多くの子が部活動に所属しますが、将棋部はほとんどの中学に無い。将棋は外でやるしかないのだけれど、部活と違い学校の特別活動として調査書(内申書)に記載してもらえない。

従い、以下2点につき、近くの2つの中学校に電話したり出向いたりして聞いてみました。
1.将棋部あるいは同好会を新設することは可能か?
2.果たして、「受験のことを考えれば将棋に時間を割くよりは部活動」なのかどうか?

1.について。ひとつの中学の教頭先生は、ちょっと難しそうな声のトーンでした(電話のみ)。
・「部活動」にはかならず教員の顧問が必要。
・顧問を引き受けてくれる先生を探すのが実に大変。既存の部活すら苦労している。
・教員は移動が多い。顧問が移動になってしまうと、次を探すのがまた大変。
・安定した指導のため、顧問とは別にボランティア地域指導者が不可欠。

もうひとつの中学は、市内のモデル校であり新しい取り組みに前向き。子供たちの熱意次第では、実現可能ということで、教頭先生に面談することができました。
実際は子供たちはそれぞれにバレーボールや陸上等、既存の部活に入ることになり、将棋部設立は実現しなかったのですが、この際の面談は、上記2について大変に有益な情報が多く、ありがたく思いました。

以下は、教頭先生のお話をまとめて保護者の方々に出したお手紙です(今年の初め)。参考にしていただける方がいらっしゃいましたら幸です。


『保護者の方へ

12月20日の七中教室の際、教頭先生と面談し色々と有意義なお話を聞くことができましたので、特に6年生の皆さんに、中学入学後の時間の使い方についてご参考になればと思います。

まず、部活動と高校入試の関係についてですが、結論としましては、影響なしと考えてよいとのことです(有利でも不利でもない)。
確かに調査書(いわゆる内申書)の記載事項として、生徒会や部活等の特別活動の実績が記載されるものの、内申点に加点されるわけではありません。

従い、入りたい部活があれば大いにやればよいし、部活を途中でやめたとしてもマイナスにはならない。また部活に所属しない生徒が受験で不利になるという話もないとのことです。尚、部活以外でも、珠算○級、英検○級などの資格も自己申告すれば調査書に記載される、もちろん将棋の段位も記載できるとのこと。ただ、やはり参考程度であって、有利に働く訳ではありません。

次に、部活等で特に優れた点のある生徒のための「特色化選抜」について。これは、平成22年度入試より廃止になるとのことです(現在の中一の子から)。前期入試・後期入試の2本立てとなり、前期入試がいわゆる現行の「一般入試」(学力試験)。後期についても、学力試験が必須となります。従い、運動や楽器(将棋も一部の高校では特色化選抜の対象でした)等で優秀な子が面接と作文だけで合格してしまうパターンは、無くなります。あくまで内申点と学力試験の合計点で合否が決定されるのが基本ということになります。

ちなみに内申点とは、わかりやすく言えば中学1年から3年までの通知表の5段階評価の合計。つまり、せっかく中学生活を楽しみにしている子たちには頭の痛い話ではありますが、中学1年の1学期から高校入試は始まっているというのが現実です。

もちろん高校入試がすべてではありません。学科以外の活動を通じて身体や精神を鍛えること、またやりたいことを一所懸命やって楽しみ何かを得ることも大事なことだと思います。どういうバランスで力を入れるか、その配分は、各生徒さん・ご家庭の方針によると思います。

上記を踏まえ、将棋を継続するか、また力配分について、お子さんと話し合い判断していただけばと思います。(以下、本題に関係ないため省略)  』


※上記受験制度は千葉県のものです。自治体により異なると思いますので、ご注意ください。