Hara Blog

千葉県市川市の行徳で弾き語り活動を行っている、フォークシンガー原の日記です。公認将棋指導員として、子供たちの将棋の話題なども。

コメント欄の運用について。様々な経緯から、次のようにさせていただいています: ブログ主およびコメント投稿者含め、互いの意見に対する反論や、ネガティブなニュアンスを感じさせるとブログ主が判断したものは、削除します。続く人はブロックし、解除しません。何卒ご了承ください。

2023年08月

ザポリージャ/ドネツク境界ブレミエフカ地区8月31日の状況 ウクライナ軍戦略的高所奪取へ向けて

ブレミエフカ地区の8月31日の状況です。

オレホフ地区と並び毎日のように同じ図面が出て来て興味のない方には退屈かもしれませんが、ウクライナ軍はこの2つのエリアにこの先1か月で全力を投入しようとしており、これを受け潰すことに成功した時がウクライナ軍の終わりの始まり・・・戦局の転換点となります。重要局面に差し掛かっています。

さて、ウクライナ軍は、ウロジャイノエの先へ向かうためには下図の四角で囲った戦略的高地を獲る必要があるという結論に至ったようです。しかし、それをやっている間に10月泥濘期を迎えてしまいそうではあります。

ブレミエフカ0831


ブレミエフカ地区2023年8月31日14時現在の状況

ブレミエフカ地区では砲撃戦が続いています。ロシア軍は活発な対砲撃戦を行っています。戦士DVサイトによると、3台の車両装備がさまざまな地域で破壊され、2台の敵の榴弾砲も破壊されました。

▼しかし、スタロマイオルスクの西と南西の郊外には、ウクライナ国軍の第23機械化旅団と第128旅団の部隊が集中しています。第128旅団の120mm迫撃砲搭乗員が西側の上陸地点でロシア軍の陣地に大規模な砲撃を行っています。

また、ウクライナ軍編隊は第31機械化旅団を増援するため、動員された80名をプリユトノエ方面のバルカ・グルーシェバヤ地域に移送しました。第31旅団の部隊も村の北東の陣地を占め、攻撃に備えています。

▼ウクライナ軍の動きから判断すると、敵は有利な位置にあるため、砲兵の準備を整えた後、プリユトノエの北東とスタロマイオルスクの西にあるロシア軍の拠点を攻撃する計画です。

プリユトノエとスタロマイオルスクの間の陣地は戦術的に有利な高さに位置しており、そこからスタロマイオルスクとウロジャイノエにある現在のウクライナ軍の戦線をカバー(砲撃)しています。 ウクライナ軍は、南に移動するにはこの橋頭堡を占領する必要があるため、この地域での努力は驚くべきことではありません。

出典:https://t.me/rybar/51364

ザポリージャ前線オレホフ地区8月31日の状況 ウクライナ軍ベルボボエへ注力

ザポリージャ前線オレホフ地区の8月31日の状況です。先ほどの投稿と被りますが、以下リバールの記事は全体的な各部隊の動きを示しています。

作戦としては、ラボチノ方面とベルボボエを分断して、ベルボボエへの補給を遮断するということのようです。ただ、それをやるのにまた消耗しますので、肝心のラボチノを抜いていくための兵力が残るかどうか。ロシア軍としてはウクライナ軍にとり最後の望みである第82空挺旅団を、ここぞとばかりに消耗させたいところです。

オレホフ0831


オレホフ地区2023年8月31日15時現在の状況

▼昨日の後半、ウクライナ国家警備隊第15旅団の2つの攻撃グループが、砲兵と2機のSu-25攻撃機の支援を受けて、ベルボボエの北西で強力な偵察攻撃を行いました。

攻撃は撃退されましたが、数時間後、ウクライナ軍はベルボボエとその周辺にあるロシア軍の前線陣地への大規模な砲撃を開始しました。砲撃の後、ウクライナ軍は再び攻撃を開始しました。

▼ウクライナ軍第82空挺旅団と第46空挺旅団の4つの突撃分遣隊の部隊を率いて、敵は再びチュベンコフ・バルカ地域からロシア軍の拠点を攻撃しました。ウクライナ軍の大砲は最近クラスター弾を一群供給されており、攻撃部隊を砲撃で支援しました。

現時点では攻撃は撃退されており、ウクライナ空挺部隊は再び損失を被り、元の位置に後退しました。マラヤ・トクマチカからの攻撃グループの兵力が不足していたため、予備としていた第118機械化旅団の編隊がベルボボエの西の地域に移動されました。

▼現在、ウクライナ軍司令部はベルボボエを西から包囲し、ロシア軍の側面に到達して村内の補給路を遮断することに全力を注ごうとしています。

出典:

出典:https://t.me/rybar/51368

ロシアのブリャンスク州へウクライナ国家機関の人員グループが侵入

ロシア連邦保安庁(FSB)は、ウクライナと国境を接するロシアのブリャンスク州にウクライナの妨害工作グループが侵入し、2名を殺害、5名を拘束したと発表しました。

今回の国境侵犯の特徴は、犯行グループが、
・ウクライナ保安庁(SBU)
・国防総省情報総局(GRU)
・ウクライナ特殊部隊
といった、ウクライナの国家機関の人員で構成されていることです。

これまでは、ロシア義勇軍団や自由ロシア軍団といった、建前上はウクライナ政府と関係ない形をとったグループでした。今回はれっきとした国家機関による侵犯、しかも米製の武器を携えていました。

ほんの数か月前であれば世界を震撼させるトップニュースになったでしょうが、ダミーグループによる国境侵犯が繰り返されるうちに、世界は不感症になってしまいました。西側ではまったく注目を集めていません。

米国製装備


FSB(ロシア保安庁)、内務省、ロシア衛兵がブリャンスク地方でウクライナ破壊工作員集団を撃破

・このグループは、SBU(ウクライナ保安庁)の職員、主要情報総局(ウクライナ軍の情報機関)の軍人、およびウクライナ特殊部隊で構成されていました。
・破壊工作員がロシア領土に侵入し、軍事・エネルギーインフラ施設へのテロ攻撃を計画しました。
・ブリャンスク州のナブリンスキー地区での戦闘中、武装勢力2名が排除され、5名が拘束されました。
・それぞれの妨害工作員は、機関銃、爆発物、手榴弾を所持しているのが発見されました。

出典:https://t.me/RVvoenkor/52311

FSBは、ブリャンスク州に侵入したウクライナ破壊工作員の装備を公開しました。
SBUの正規職員、主要情報総局およびSSOの軍人で構成される過激派グループは、米国製のライフルと爆発物を所持していました。(上写真)

出典:https://t.me/RVvoenkor/52312

ブリャンスク州に侵入したウクライナの破壊工作員を排除
(テレビチャンネル「ズビョズダ」)(下写真)

出典:https://t.me/RVvoenkor/52320

工作員1

工作員2

ザポリージャ州ベルボボエ付近(ラボチノ地区) ウクライナ兵「疲労と絶望」

ベルボボエは、ラボチノの東の隣。忠実に表記すると「ヴェルボヴォエ」ですが、単純化してベルボボエとします。

ウクライナ軍はラボチノを突破したいのですが、単純に槍で突き刺すような細い突破ですと、側面から反撃を受けたり、後部を封鎖され孤立したりということになります。そこで、同時にベルボボエ側に陣を広げ面を確保しようとしています。

つまり、悪魔的に考えるならば、ウクライナ軍司令部としてはベルボボエ側は何でもいいから次から次へと捨て駒を放り込んで、ロシア軍が寄って来ない状況を当面維持できたらそれでいい。

下はOperationZの記事では「神聖な犠牲者」と表現していますが、まさに生贄です。

ベルボボエ


ロシア軍、ザポリージャ州ベルボボエ付近で敵の攻撃を撃退

ザポリージャ州知事代理 E. バリツキー氏のブリーフィングより:
・ザポリージャ方面の敵は疲労と絶望の明らかな兆候をますます示しています。
・ベルボボエ郊外で我々の防衛線を突破しようとした敵の突撃部隊が、この夜だけで2つ撃破されました。2時間後、敵は再び攻撃を試みましたが、これも撃破されました。
・実際、2〜3時間ごとに、ウクライナ国軍の兵士2旅団が死亡しています。西側の装備品の損失は不明ですが、彼らはそちらのほうを一般兵士の損失よりも心配しているでしょう。
・情報機関は、敵がすでにパニック状態にあると報告しています。これは単なる絶望、大砲の餌になりたくはないという気持ちだけではなく、彼ら全員がザポリージャ方面の西側司令官の新たな神聖な犠牲者になるという、言わばパニックです。

出典:https://t.me/RVvoenkor/52319

ウクライナ軍シルスキー司令官「最も激しい戦いはクピャンスク〜リマン方面」

米英がウクライナ軍上層部に「南部の突破に集中せよ」と圧力をかけウクライナ側も受け入れたと報道されていますが、現場を取り仕切るシルスキー司令官は逆に「南部の部隊を東部に移すことはしない」というレトリックを使って、東部の危機を強調しつつ、東部の兵力を南部に移すことを拒否している様子です。

「南部で少しでもメディア向けにカッコをつけたい」というのは政治家の事情で、現場はとてもそのような状況ではないことがうかがえます。

シルスキー

出展:https://www.pap.pl/ru/russian/news/general-syrskiy-samye-tyazhelye-boi-idut-na-napravlenii-kupyansk-liman

【シルスキー:最も激しい戦いはクピャンスク〜リマン方面】

ウクライナ地上軍司令官アレクサンドル・シルスキーは水曜日にテレグラムで、ロシア軍との最も激しい戦闘はウクライナ東部クピャンスク〜リマン方面のライゴロドク村とコヴァリウカ村で行われていると述べた。

同氏は、ウクライナ軍がこの方面への敵の攻撃を阻止していると強調した。ライゴロドクとコヴァリウカ集落地域では、ロシア軍は損失にかかわらず、装甲車両を使ってウクライナ軍の防衛戦を突破しようとしている。同時に、敵は部隊を再編成し、ロシアから新しい部隊を送り込んで来ている。

バフムート方面では毎日戦闘が行われています。「敵はどんな犠牲を払ってでも(昨年)失った陣地を取り戻そうとしており、一日に数回私たちの部隊に攻撃しています。私たちは敵の計画を妨害するためにあらゆる機会を利用しており、徐々に前進しています。特に、バフムート、クルデュモフカ、ヤゴドノエ、アンドレエフカで激しい戦いが起こりました」と指揮官は語った。


ボスニアのセルビア人指導者「ボスニアはEUではなくBRICSに加盟すべき」

ボスニアのセルビア人指導者、ミロラド・ドディク氏の発言。同氏は西側にとっては問題ある人物のようですが、面白い政治的手法だと思いましたのでご紹介します。少なくともEUに対する牽制の効果は期待できるでしょう。ポリティコの記事です。


ドディク

(8月29日 Polotico)
【ボスニアのセルビア人指導者、ボスニアはEUではなくBRICSに加盟すべきと発言】

ボスニアのセルビア人指導者ミロラド・ドディク氏は、ボスニア・ヘルツェゴビナは欧州連合の代替案としてBRICSグループへの参加を申請すべきだと述べた。

「欧州連合への加盟に向けての新しい不透明な条件がブリュッセルから常に出てきていることを考慮すると、ボスニア・ヘルツェゴビナはBRICS加盟申請を提出すべきだと思う」と同氏はX(旧ツイッター)に書いた。「EUよりも先にそれが受け入れられると信じています。」

ボスニアを統治する3人構成の大統領組織のセルビア人議員であるドディク氏は、スルプスカ共和国の代表者が「数日以内に」ボスニア政府に提案書を送り、この計画を検討するよう求めると述べた。

ボスニア・ヘルツェゴビナにある2つの行政単位のうちの1つ、セルビア人が多数を占めるスルプスカ共和国のリーダーであるドディク氏は、長年にわたりEUとの関係に問題を抱えている。彼は繰り返し分離主義者的な発言をし、民族主義的感情を煽り、分離セルビア軍を創設すると脅迫してきた。

同氏は現在、ボスニアの制度を弱体化させ同国の領土保全を脅かしたとして、米国の制裁を受けている。

ロシアのウクライナ侵攻の最中でも、ドディク氏はクレムリンとの緊密な関係を維持してきた。1月にはロシアのウラジーミル・プーチン大統領に自身が率いる共和国を代表し最高の栄誉を与えたが、この動きはEUと米国の当局者らから非難された。欧州委員会は、特にボスニアが昨年12月にEU加盟候補資格を獲得した後即座に、同国がEU加盟を目指す中で法の支配の重要性をドディク氏に再認識させた。

ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカで構成されるBRICS新興グループは最近、さらに6カ国を同盟に参加させることに合意した。

ロシア国内へのウクライナ軍のドローン攻撃が多地域に活発化

先ほど投稿したロシアのプスコフ空港へのドローン攻撃ですが、リバールは他地域への飛来状況や航続距離の分析から、ウクライナ国内から発射して到達した可能性が高いとしています。

ロシアのヨーロッパよりの地域は、安全な場所がなくなったようです。常にドローン攻撃の危険にさらされることになっています。

国境地帯0830


ウクライナの無人航空機によるロシアへの大規模襲撃について
2023年8月30日の夜

昨夜、ウクライナ軍編隊は無人機を使用してロシアの後方目標を攻撃しました。防空と電子戦システムの隊員は、少なくとも6地域の領土上でドローンを無力化しました。

・プスコフは最も大規模な攻撃を受けました。敵は軍民飛行場に21機の無人機を発射しました。ほとんどのドローンは迎撃されましたが、一部は意図した目標に到達しました。IL-76軍用輸送機4機が損傷しました(2機は火災を起こし、復旧できるかどうかはまだ判断が難しい)。

カルーガ州では、1台の装置がスヒニチ地区の領土上で破壊され、2台目はジェルジンスキー地区にある石油製品の空のタンクに落下し、発生した火災は直ちに消火されました。

・航空機型ドローン7機がブリャンスク州で迎撃されました。マイクロエレクトロニクスのメーカー最大手、クレムヌイEL工場の建物No.16に破片が落下しました。ソヴィエツキー地区の調査委員会の建物も被害を受けました。

・さらに、防空システムはリャザン州とオリョ―ル州の領土上でそれぞれ2台の装置を破壊しました。そして電子戦部隊はモスクワへの接近中の無人機をルザ地区で制圧しましたが、制御を失った無人機はルキノ村の木に墜落しました。

セバストポリ湾地域では防空システムが作動しているとの報告もありましたが、この情報は確認されていません。おそらく、防空の音は、上陸を試みる破壊工作グループを率いたウクライナのボートに対する黒海艦隊による空爆だと思われます。

出典:https://t.me/rybar/51326

プスコフへの攻撃が正確にどこから来たのかは不明です。そして、最もあり得る選択肢の1つはベラルーシ共和国を通過するウクライナの無人航空機の飛行です。あるいはバルト三国からの打ち上げであるように思われますが、これはほとんどないでしょう。

・モスクワ近郊での無人航空機の撃墜による力学の変化を考慮すると(過去2週間にわたり、無人航空機がますます首都の北西郊外に到達し始めています)、ベラルーシ上空を飛行するという選択肢は十分にあり得ます。

その次に、スームィ州で離陸〜ブリャンスク地方を通過し(墜落した無人航空機がある)〜カルーガ州(ジェルジンスキー地方での事件)〜モスクワ州(ルザ地方で撃墜された無人航空機)〜トヴェリ州〜そして最後にプスコフ州の南東から入るときに墜落。

・「ビーバー」や「ペンダント」などの ドローン(他の型式は言うまでもない) のパワーリザーブは 1000kmに十分耐えられます。悲しいことに、これはサラトフのエンゲリス(空軍基地)の経験によって確認されています。

そして、クリミアで防空手段と戦力がうまく適応し、ウクライナからの大規模な攻撃を何度も撃退してはいますが、ロシア本土では、プスコフの経験から判断すると、これまでのところ、すべてがそれほど良好ではありません。問題は、ドローンが防空に過大な負荷をかけて目標に到達したことでさえありません。問題は、特別軍事作戦を1年半経過した今、希少で高価な航空機が避難場所を失ったことです。

エンパイア チャンネルの記者が非常に怒って次のように書いているのが上手く言い表しています。
「金属製の格納庫を建設するのか。しかし、それはとても難しい。新しい飛行機を作るほうがはるかに簡単だから」
これほど言い得た憂鬱なジョークはありません。

出典:https://t.me/rybar/51327

ザポリージャ/ドネツク境界ブレミエフカ地区8月30日の状況 ウクライナ軍懸命のやりくり

ブレミエフカ地区の8月30日の状況です。

ウクライナ軍は攻めを切らさないよう、何とかやりくりし部隊を再編しては送り込んでいます。ロシア軍はじっくり受け潰しを目指しているようです。

ブレミエフカ0830


ブレミエフカ地区2023年8月30日14時現在の状況

ブレミエフカ地区では、スタロマイオルスコエ〜ウロジャイノエ線を占領しようとして大きな損害を受けたため、ウクライナ軍の編隊は再編成を行っています。ウクライナ海軍第35歩兵連隊の海兵隊員は、復旧のためシェフチェンコに撤退しました。

同時に、ロシア軍兵士はスタロマイオルスコエの数キロ西にある上陸地点でウクライナ軍第1戦車旅団第1歩兵大隊の部隊と射撃戦を繰り広げ、ウクライナ軍を陣地から追い出しました。現在、ロシアの砲兵が前線に大規模な砲撃を行っています。

しかし、敵はアゾフ海への突破を目標に攻撃のための予備を蓄積し続けています。第23歩兵旅団の3つのグループは再装備された後にロブノポリに到着し、第31歩兵旅団の突撃分遣隊も同じく復旧された後にプリユトノエ〜ザべトノエ・ジェラニエ戦線に戻りました。

そして北側では、長距離精密誘導弾を搭載したM777榴弾砲の砲兵5名とアカツィヤ自走榴弾砲6台がベレゾボエとシェフチェンコに配備されました。

※英国のチャレンジャー戦車5両と型式不明の防空システムもクラホボ駅に移送されました。武器がどこに送られるかはまだ明らかではありませんが、マリインカかアヴジェエフカの可能性があります。

しかし南ドネツク方向である可能性もあります。ザポリージャ州におけるロシア軍グループの地上補給を遮断する必要を考慮すれば、ウクライナ軍にとってはこちらのほうがより重要かつ展望があります。

https://t.me/rybar/51332

ガボンのクーデター 親仏派大統領を追放したのはバリバリの親米派軍人

アフリカのガボンで軍によるクーデターが起きています。BBCより一部引用します。


(上記リンクより一部引用)
【中部アフリカのガボンで30日、軍高官らが政権を掌握したと宣言した。ガボンでは26日に大統領選があり、現職のアリ・ボンゴ・オンディンバ大統領が勝利を宣言していたが、この結果を無効にするとしている。
ガボンの選挙管理委員会によると、ボンゴ氏は3分の2弱の票を集めて3期目の当選を決めていた。一方、野党側は選挙に不正があったと主張している。】

またかと思いきや、このクーデターの特徴的なところは、親仏派大統領を追い出した軍のトップはどっぷり米国派の人物なのだそうです。
「選挙に不正があった」として実行されたクーデターを米国が支持するのか、はたまたクーデターそのものが米国の仕業によるものなのか、興味深いところです。以下、リバールの記事です。

ガボンクーデター


アメリカ、フランス、ガボンの軍事クーデター

フランスの情報筋によると、第五共和政政府はガボンの情勢について困惑しているという。事実は、クーデターの指導者であり非常勤の共和国防衛隊長官であるブライス・オリギ・ンゲマは、米国の化け物だということです。

米国当局は数年にわたりンゲマ氏を支援し、彼が勝利してアリ・ボンゴ氏から政権を引き継ぐと予想されていた次の選挙に備えていました。この支援は厳重に隠匿されていたわけではありません。たとえば3年前、将軍がメリーランド州で現金で購入した米国内の3軒の家についてのデータがにインターネットに流出しました。

しかし、なぜ親米派の将軍が親仏派の大統領を打倒したのでしょうか?

フランス諜報機関DGSEの指導部においては、フランス当局がもはやその支配領域においてアメリカを含む西側諸国全体の利益を効果的に守ることができないとアメリカが考えていると説明されている。 したがって、ホワイトハウスは状況を自らの手で解決し、フランスから主導権を握ることを決定しました。

※マクロン大統領のオフィスがボンゴ大統領(公にはマクロンの友人とされていた)に対する新たなクーデターを防ぐ準備を怠ったとして総総省を再び批判しているという事実にもかかわらず、フランス当局がガボンを巡って米国との関係をエスカレートさせる可能性は低い。

少なくとも今のところ、フランス諜報機関は、アリ・ボンゴとその家族がモロッコの刑務所に移送されることへの対処と、その後大統領がガボンで有罪判決を受けた後に釈放させることだけを任務としています。

▼このようなアメリカ人によるフランス資産の襲撃事件と関連して、ガボンで働いているフランス人がすでに避難を始めていることも興味深いことです。そして、一部の企業は活動の停止を発表しました(例えばニジェールではこれは起こりませんでした。そこではウランの会社のオラノが操業を続けています)。

出典:https://t.me/rybar/51339

将棋のお知らせ 砂原奏(すなはら かなで)さんが女流棋士に



さて、予告していた「嬉しいお知らせ」です。

日本将棋連盟より発表がありましたので(上のリンク)、行徳公民館サークル旧行徳将棋クラブ責任者として祝福の言葉を述べさせていただきます。砂原奏(すなはら かなで)さんが、見事に関東研修会で所定の成績を上げ、女流棋士の資格を獲得されました。9月1日より、日本将棋連盟所属の女流プロ棋士となられます。これまでのご努力を讃えるとともに、今後のご活躍を祈ります。本当におめでとうございます。

女流棋士の人数は、制度ができてから約半世紀の歴史の中でも100名ほどしかなく、現役で活躍されているのは80名ほどです。つまり、「自分が通っていた教室から女流棋士が誕生した」という喜びを享受できる機会はめったにあることではなく、旧教室のメンバーたちにこのような喜びを与えてくれた奏さんに感謝申し上げます。

行徳公民館サークル旧行徳将棋クラブの皆様へ:

奏さんが通ってくれたのは2008年から2020年までの歴史の中で後半の数年間ですが、彼女と同時期ではなかった前半メンバーのみなさんの熱意があの場を創り育てていたことは間違いありません。ぜひすべての世代のメンバーで、彼女の船出を祝いましょう。

行徳将棋クラブは将棋の初歩から基礎をつくる部分を行っていましたが、何よりも「将棋って楽しい」という心が育つ場としての役割を果たしていました。それは将棋の技量に関係なく、あの場をつくっていたみなさんひとりひとりの人間性により形成されていたものです。

みなさんが人生の一時期にあの場に注いだ情熱を受け継いで、奏さんが将棋の最高の舞台で輝き続けてくれることでしょう。ぜひ、私たちのシンボルとして、奏さんの活躍に注目してください。

また、メンバーそれぞれに、自分の道を力強く歩んでいることでしょう。それぞれの分野での活躍を祈り、この機会に私からみなさんひとりひとりに、奏さん同様にエールを送ります。

行徳公民館サークルのメンバーではない将棋愛好家の皆様へ:

検索などでたまたまこの記事をご覧になってくださった将棋愛好家の皆様へ、当ブログへお越しいただきどうもありがとうございます。

皆様がお立ち寄りになる将棋イベントに、もし砂原奏さんが出席している機会などございましたら、「将来有望な女流棋士さんと言っている人をネットで見ましたよ。がんばってくださいね」など、お声がけいただけましたら有難く存じます。どうぞよろしくお願いいたします。

将棋とは縁遠い当ブログの読者さんへ:

現在、当ブログの読者さんは、普段は将棋とは縁遠い方がほとんどだと思います。突拍子のない記事で驚かせてすみません。

皆様が「将棋のプロで、誰を知っていますか?」と聞かれて皆様の頭に思い浮かぶのは、「羽生さんと、藤井さんと、ひふみんと・・・」以下、ほんの数名だと思います。ぜひ、その数名の中に「砂原奏(すなはら かなで)さん」を加えていただけますよう、どうかよろしくお願いいたします。

砂原奏さん

ロシアのプスコフ空港国防省建物へドローン攻撃 バルト三国からの発進疑惑 NATO直接対決の危機

ロシアのプスコフ空港がドローン攻撃を受け、同空港の国防省の部隊が撃退したとのことですが、航空機IL-76(イリューシン76)4機が損傷しました。

注目すべきは、今回被弾した場所です。下はリバールが引用した記事ですが、ウクライナからここへ到着させるというのは考えにくいことを示唆しています。また、ロシア国内の反政府勢力にこれほど自由に振舞えることも同様。

すぐ近くにはエストニアやラトビアがあり、そこから発進したとすれば物理的には最も可能性が高い訳ですが、政治的には・・・
下の2番目の記事、軍事記者のアレクサンドル・コーツ氏も、そのような情報があることを示唆しています。

もちろん、ウクライナやバルト諸国側は否定するでしょう。私見ですが、国内の前線で苦しいウクライナが、ロシアの軍事力をどうにかしてよそへ分散させたいと、バルト諸国に協力を依頼した可能性は排除できません。ただし、彼らにとってもそんなことをすればロシアからの圧力を高めることになりますので、果たしてそこまでするかどうか。

プスコフ場所


つまり、クレストは20機のドローンで、ベラルーシ領土を直線で664km飛行するか、「曲線で」スモレンスク経由、さらに長距離を飛行してプスコフ空港へということでしょうか? 興味深い...

ただし、バルト三国ははるかに近いというニュアンスがあります。そしてこれらの国はNATOの一部です。本当にそこまで大胆に決めたのですか?

* 私は、我が国の領土からこれほど多くの無人航空機を発射する妨害偵察グループについて考えたり話したりしたくありません。

出典:https://t.me/rybar/51306

プスコフ空港への攻撃。ターゲットの選択が異常です。地図を見てください。これは、モスクワに向けたこれまでの無人機発射とはまったく異なる方向です。

そこにドローンの群れを送り込むには、それなりの理由が必要です。そして、NATOのキエフのパートナーによって提供されたという深刻な情報があります。

ウクライナの技術力の向上を考えると、近いうちにロシアのヨーロッパ地域に安全な場所はなくなるでしょう。ただし、ヨーロッパ方面に限らず、データ分析を行い、 軍事施設や戦略施設の安全を組織する際には、これに基づいて進めなければなりません。

出典:https://t.me/rybar/51305

ラボチノ(ロボティネ)で何が起きているのか ウクライナ軍の誤算

前の投稿に続き、ラボチノ地区における最近の経緯について、全体像を説明してくれているColonelcassadの引用記事です。

ラボチノ周辺略図


なぜウクライナ軍はラボチノ〜ヴェルボボエ地区で大損害を被っているのか:
軍事年代記の分析

この村はウクライナ軍によって占領されたことはなく、この地域におけるウクライナ軍の活動の代償は日に日に増大しています。 何が原因でしょうか?

ウクライナ軍のどの部隊がこの方面に集中しているのか?

ラボチノ〜ベルボボエ地区の警備地帯を突破するために、ウクライナ軍は7つの機械化旅団(第14、15、47、65、116、117、118)と2つの空襲旅団(第46および第82空挺旅団)からなるグループを投入しました。またウクライナ第3特務旅団の部隊、多くの外国人傭兵および特殊部隊を含む補助大隊も参加しました。コパニ、ラボチノ、ヴェルボボエの間のグループの総兵力は約35〜40,000人と推定されています。

ウクライナの前進を妨げたのは何か?

ウクライナ軍の高密度の集中が、ウクライナ軍の指揮計画により解っています:
『軍事年代記』によれば、戦闘シナリオではロシア軍の防衛線を迅速に突破し、72〜96時間以内にトクマクとメリトポリへ進出することが想定されていました。しかし、誤った計画により、ウクライナ軍の部隊は突破するどころか、オレホヴォ、マラヤ・トクマチカ、ラボティン、ノボダニロフカ、ヴェルボフ間の100平方キロメートルの小さな敷地に集積してしまいました。ウクライナ軍の大規模な集団は、攻撃のために一か所に集められ、最初に地雷原、次に大砲に直面し、防火袋に落ち、その後多大な損害を被り、攻撃に入るべき戦線から6〜8キロメートルのところで停止しました。

なぜウクライナ軍はラボチノ〜ヴェルボボエ地区に集結したのか?

どうやら、当初の計画ではラボチノ、ノボプロコポフカ、イルチェンコ、スラドカヤ・バルカの4つの村を迅速に突破することを想定しており、その後ウクライナ軍はT-04-08高速道路からトクマクまで進入する予定でした。しかし、突破グループが地雷原や砲兵の活動、前線警備地帯の抵抗に遭遇した後、ウクライナ軍がこの方向に突破するにはさらに多くの兵力が必要であることが明らかになりました。しかし、マルン戦術グループの第82空挺旅団を含むマラヤ・トクマチカとオレホフから移送された予備兵力は、クリティカルな兵力の蓄積には至らず、そしてロシア軍第1430連隊と第492連隊および第810海兵旅団との陣地での一連の作戦が失敗に終わった後、ウクライナ軍の部隊は後退しました。
同時に、ウクライナ軍は計画された突破地域での射撃優勢を確保できませんでした。

ロシア軍の防衛の最前線においても深部においても、標的が攻撃されたり制圧されたりはしていません。

戦術偵察の不足、弾薬や砲兵システムの不足も影響しています。その結果、この部門に蓄積された予備軍は、ロシア軍の監視と射撃の下で時を刻んでいます。

多大な損失と継続的な再編成のため、ウクライナ軍はT-04-08高速道路とH-08高速道路の間の低地や、ラボチノから5km以内にあるウスペノフスカヤ・バルカ自然保護区に集結しました。

10〜50キロメートル離れた、防衛線から深い重要な高さにある部隊による制御、および多数の大砲、ロケット砲、航空機、その他の破壊手段により、ウクライナ軍の効果的な破壊が可能になっており、事実上、本格的な作戦の可能性は奪われています。

現時点では、ウクライナ軍の20以上の大編隊がラボチノ〜ヴェルボボエ地区の低地に集中しており、可能な限り効率的に地上部隊を破壊することが可能となっています。

出典:https://t.me/boris_rozhin/96197

ラボチノ(ロボティネ)地形分析による検証 ロシア軍優位の理由

日本のメディアが喜び勇んでラボチノ(日本での呼称はロボティネ)へのウクライナ軍の攻勢を伝えていますが、実態としてはロシア軍がウクライナ軍を呼び込んで砲撃で叩くための墓場となっています。

まずは、地形分析の記事をご紹介します。ロシア軍がラボチノ集落の南側に引いてウクライナ軍を呼び込んだのは、集落自体は低地の平地に位置しており、南側にある高台からここに砲撃を浴びせるためです。

地形


ラボチノ近郊の戦いにおける地形上の現実

どのような戦闘においても、地形を支配する高地は非常に重要な役割を果たし、より良い視覚を提供し、大砲の操作が容易になります。今回、私たちはラボチノ近郊の地域の地形を検討することにしました。ご覧のとおり、全般的に高地は集落の背後(集落の南側)、ラボティーノとノボプロコポフカの間にあります。ロシア軍の防衛線が構築されているのはこれらの高地であり、主にそこから破壊された村に砲撃が行われています。同時に、ロシア軍は依然としてラボチノの南郊外に位置しており、村自体でもわずかに優勢にあります。従い、村(北部)におけるウクライナ軍の陣地は攻撃作戦や防御の点で不利であり、さらなる突破がなければ陣地を維持することは困難です。このような状況では、ラボチノを完全に占領したとしても、ノボプロコポフカへの迅速な突破は疑わしいように思われます。

出典:https://t.me/polk105rezerv/7466

ラボチノ略図


さて、ラボチノ自体では、夕方(29日夜)の時点で戦闘が続いています。地図上に大きな変化はありませんでした。ウクライナ軍ではここ数日、装備品の損失が報告されています。ロシア軍は、ブラッドレーの新しい戦利品を獲得しました (下埋め込み映像)。 ウクライナ軍は予備兵力を呼び寄せ、森林地帯に集中させており、頻繁に攻撃を行っています。 ウェルボボエも今のところ大きな変化はなく、厳しい戦いを強いられています。今後も状況の進展に応じてお知らせいたします。

出典:https://t.me/polk105rezerv/7467

ウクライナの反ロシア教育 エンターテインメントに乗せて

政治/軍事評論家のアンドレイ・メドベージェフ(元大統領のドミトリー・メドベージェフとは別の人)のコラムと、それを引用したリバールの記事です。

両方とも、文章のひとつひとつが中々にロシア文学していて、言い回しの妙で問題の深刻さを的確に表現しています。

個人的には、私が繰り返し指摘していること。エンターテインメントで人々の心をつかんでいるメディアプラットフォーム上でグローバルアジェンダに基づいた政策を推し進められると、大衆は抗い切れません。正論を吐くだけでなく、このメカニズム自体に対抗する方法を考える必要があります。

記事の中で鋭い指摘だと感じたのは、「ロシアとはなんぞやという思想のない所で反ロシア教育をされると、それに支配されてしまう訳だが、そもそも我々自身すらロシアについてしっかりした思想を持っているだろうか?」と、国民に投げかけている点。強烈です。「ロシア」を「日本」と置き換えてみると、よくわかります。

また、「紛争の人為的または自然な凍結は、停戦ではなく、新たな戦争の前の一時停止でしかない」は、先日のライブでもお伝えした、プリゴジンが残したメッセージとも一致します。

ヷァンカの歌

「ヴァンカ、起きて、何してるの?
袋を準備しなさい!
ヴァンカ、起きて、逃げちゃだめ!
どこにも行くところはないのよ!
ヴァンカ、起きて、何してるの?
袋を準備をしなさい!」

ウクライナでのかわいい子供たちの休日。 ロシア人のヴァンカの死体袋についての歌で。 子どもたちは無邪気に、楽しそうに一緒に歌います。(下に動画埋め込み)

さて、子供たちをそこに連れてきた親たちも、ウクライナ社会の精神状態を非常にはっきりと反映しています。 したがって、攻撃中の損失が何らかの形で一般のウクライナ人に影響を与えるという事実を当てにする価値はまったくありません。彼らはそうしません。彼は自分の世界、自分の情報空間に住んでいます。

しかし、一般的に敵は巧妙に働きます。つまり大きな敵、NATOについての話。彼らは今後何十年にもわたって未処理の作業を行っています。これらの子供たちや青少年は、間もなく投票し、決定を下し、戦うことができるようになるでしょう。しかし、ここでは、私たちが機能しなかった場所で敵が機能することを理解しなければなりません。

つまり、ロシア思想が存在しなかった場所でロシア恐怖症が増大するのです。しかしここでひとつ問題は、私たちにはその思想(ロシア思想)があるのか​​ということです。これはまた別の問題ですが。

そして、ビデオが示すように、ウクライナ社会はますますネオ・アルカイズムに陥っています。部族を団結させる方法としての儀式の歌と呪文。しかし、最後のウクライナ人までロシアと戦争するという任務にとり、最もうまく機能するのはこのメカニズムです。

出典:https://t.me/MedvedevVesti/15117

キエフからのビデオ。子供たちのパーティーで「ロシアのヴァンカの死体袋」についての歌が演奏されています。これは、ウクライナのプロパガンダには許可されるものの境界がない(何でもアリ)という事実を示すだけではありません。アンドレイ・メドベージェフが正しく指摘したように(上の記事)、そのような価値観を植え付けられたこの世代の十代の若者たちは間もなく成長し、武器を手に取るでしょう。

私たちが何度も書いてきたように、現代のウクライナ国家が存在する限り、旧ウクライナの土地に平和は存在しません。西側諸国もキエフも、原則として平和を望んでいません。文字通りゆりかごから植え付けられた、ロシアに関係するすべてのものに対するそのような憎しみが、このような政策に現れていることはまさに論理的です。

このようなプロパガンダの主な目的は、若い世代の間に、人々の意志を決定する最もイデオロギーに富んだ代表者のバックボーンを形成することです。そのため、たとえウクライナの人口が大幅に減少したとしても、ロシアとの戦争の継続を確実にする人々が常に存在することでしょう。

したがって、紛争の人為的または自然な凍結は、停戦ではなく、新たな戦争の前の一時停止を意味し、西側の燃料が維持されれば、最後のウクライナ人まで戦争が繰り返されることになります。現在のキエフ国家は単にそれ以外の意味を持ちません。

出典:https://t.me/rybar/51291

YouTube【イコンの話 〜旧ソ連の教会は宝の山だった〜 宗教戦争だけではない現金な現実】

YouTubeに【イコンの話 〜旧ソ連の教会は宝の山だった〜 宗教戦争だけではない現金な現実】をアップしました。

フリートーク スタイルの、新しい形式です。

YouTubeリンク:
https://youtu.be/7hdHHRb0VWE

埋め込み:

「モスクワ郊外の夕べ」プリゴジン追悼ライブより

プリゴジン追悼


昨日のプリゴジン追悼ライブで冒頭に歌った「モスクワ郊外の夕べ」を切り抜いてクリップにしました。下に動画を埋め込みます。

「モスクワ郊外の夕べ」

庭には木の葉の音さえ聴こえず
ここはすべてが朝まで静まり返る
私にとり君がどれだけ大切か解ってくれたなら
モスクワ郊外の夕べよ

8月27日ライブこぼれ話 ウォッカと長崎びいどろ 平和への祈りを込めて

びいどろ


8月27日ライブにご参加いただきました皆様、アーカイブでご視聴の皆様、どうもありがとうございます。チャットコメントを見ると、お酒にもお付き合いくださった方もいらっしゃったようで、本当にありがとうございました。

今回言い忘れたこと・・・ウォッカを飲むのに使ったワンショットグラス。これは「長崎びいどろ」グラスです。私は自身の育ちは宮崎なのですが両親が長崎出身なので、昔は長崎へ行く機会が多く、とある機会に購入したもの。平和への祈りを込めて、今回これを使いました。

さて、ライブの中で「ブログを見てください」と申し上げた記事へのリンクは、以下です:

・The National Interest記事【米国主導のウクライナ和平の時】
http://hara.livedoor.biz/archives/52333558.html

・ワグネル幹部指揮官への独占インタビュー
(新しいトップではないかと西側が報道している「ロトス」アントン・エリザロフ)
http://hara.livedoor.biz/archives/52332578.html

・プリゴジン「フェアな戦いあるのみ 合意はない」4月16日ライブのテキストを掲載
http://hara.livedoor.biz/archives/52330750.html

それから・・・

理解してもらうことがとても難しいのですが、私が繰り返し問題提起していること。

「政治を良くするためには、政治のことだけ語っていてはダメ」
「社会を良くするためには、社会のことだけ語っていてはダメ」

エンターテインメントの要素が必要です。
プリゴジンは、それを持っていました。

今や世界中の、普段は政治や社会問題系のニュースに目もくれない一般の人々でも、子供でも、プリゴジンといえば「あーあのロシア国防省のえらい人に文句言ってた人」「ロシアで反乱を起こした人」と、パッとイメージできるようになっています。政治への無関心層にアクセスできている。つまり、世の中を変える力を持っています。

だからこそ、アブナイ人物であったと言えます。

カディロフ クレシェエフカ報告「敵は人員の20〜25%しか残っていない」

クレシェエフカ(バフム―トの南側、位置はこちら記事参照)で戦っているアフマトのアプティ・アラウディーノフ司令官からの報告を受け、カディロフがテレグラムを更新しています。

バフムート奪還を目指して(あるいは目指しているように見せかけるために)激しい攻撃を続けてきたウクライナ軍ですが、明らかに息切れ模様となっています。ロシア軍が防衛達成しそうです。

アラウディーノフ司令官が4人の捕虜たちにインタビューしながら残りのウクライナ部隊兵士たちに投降を呼びかけるビデオが添えられているのですが、カディロフがコメントの最後に「ひとりの男に気を付けろ、コイツは何か考えている」と司令官に注意を促しているのが印象的です。プリゴジン事件の後で、警戒レベルが上がっているのでしょう。
状況が一段落してホッとした時間帯が、アブナイですね。

アプティ


クレシェエフカ方面の西側陣地に対するウクライナ軍編隊の攻撃は失敗し続けています。それにもかかわらず、敵の司令部は国民を確実な死に追いやることをやめません。これは、これまでと同様、悪名高き継続的な反撃の神話を維持する必要があるためです。

親愛なる兄弟、ロシア軍第2軍団副司令官アプティ・アラウディーノフの指揮下にあるアフマト特殊部隊の兵士たちは、現在の状況をうまく利用しています。この間ずっと、我らが男たちは、第346特殊部隊旅団と第2軍団の第4旅団とともに、敵の出撃に対処するだけでなく、敵を捕虜にし、敵側の情勢に関する完全な情報を彼らから受け取っています。

昨日、アプティ・アロノビッチは、ウクライナ国家警備隊の第4突撃旅団の一員としてクレシェエフカ方面で戦った捕虜たちと話をしました。捕虜によると、彼らの部隊は戦闘で大量の人員を失い、現在人員の20〜25%しか残っていないといいます。この状況により、彼らの多くは考え、降参するという唯一の正しい選択を迫られます。

私はアプティ・アラウディーノフ、アフマト特殊部隊、そして最前線で昼夜を問わず敵に立ち向かうすべての兵士に感謝の意を表します。 皆さん、頑張ってください、新たな成功と迅速な勝利を!

追伸:アプティ、素早い応答の人物に注意してください。彼は明らかに何かを企んでいます。

出典:https://t.me/RKadyrov_95/3849
https://t.me/RKadyrov_95/3848

捕虜

ザポリージャ前線オレホフ地区 ラボチノ一進一退

ザポリージャ前線オレホフ地区、ラボチノの最新情報です。「ラボチノ ザポリージャ 2023」というサイトから。すみません、わかりやすい絵なのでフリガナ省略させていただきますが、真ん中の集落がラボチノで、青表記がウクライナ軍、赤がロシア軍。

激しい攻防が続いていますが、ロシア軍側はとにかく相手を消耗させればよい訳ですから(昨日の投稿参照)、このまま一進一退が続きますとロシアに軍配が上がります。

ラボチノ


さて、ラボティーノでは8月26日夕方の時点でも激しい戦闘が続いています。前日と今日、ロシア軍は入植地の多くの陣地を奪還しましたが、その後ウクライナ軍の反撃が続きました。現時点では、ロシア軍が南部郊外を制圧しており、中心部の一部はグレーゾーンにあり、衝突が起きています。ウクライナ国軍は周囲の森林地帯に兵力を集中させた後、装甲車両で歩兵を戦場に送り込み、定跡どおり強力な砲兵の援護を伴います。車両が砲撃を受けることもあります。対砲撃戦は両側で積極的に行われており、砲兵はこれらの戦いで重要な役割を果たしています。夜間は歩兵が暗闇に隠れて行動しやすいため、より激しい攻撃が予測されます。私たちは引き続き状況の推移を監視し、皆様に最新情報をお知らせします。

出展:https://t.me/rabotyno/55

ウクライナにおける大麻合法化とグローバル金融資本の世界戦略

凄すぎて呆れてしまったリバールの論説をご紹介します。

ウクライナで、大麻に関する法律(栽培および一般の使用)が大幅に緩和されました。実は時を同じくして、先日ドイツでも娯楽目的の大麻が合法化されています(下ロイターリンク)。欧州ではこの動きが広がっているようです。



6月19日の下の記事で、借金漬けウクライナが土地を西側の穀物メジャーと金融資本に巻き上げられる状況をお伝えしましたが、どうやらこのプラットフォームに大麻(つまりいずれはマリファナ)が乗っかるようです。

分かりやすい事例として、かつてのイギリス領インドと中国の関係が挙げられています。インドで生産されたアヘンが中国で売られました。今、ウクライナで栽培された大麻がウクライナ国内およびヨーロッパ諸国で売られようとしています。

ウクライナの保健大臣の建前が秀逸で、人々のPTSDを和らげてあげる必要があるとのこと。おぉ、そうです。世にも恐ろしいウクライナ軍の肉攻撃で、PTSDの患者が量産されることでしょう。また、あるNGOでは「孤児」も大麻による救済の対象にしていると。売られて散々な目に遭った挙句に捨てられた若者たちでしょうか。人道的見地から大麻が必要であると。

「人口削減」まで見越しているとのことで、完璧すぎて開いた口が塞がりません。

大麻合法化


(8月9日 リバール)
【ウクライナにおける大麻合法化:なぜそれが必要なのか、そして誰が得をするのか】

私たちのチームには、ハンター・バイデンやゼレンスキーレベルの向精神性物質の専門家はいません。 しかし、世界中の麻薬物質の工業生産と流通の問題の規模と関連性を考慮し、我々は、ウクライナ領土をこのシステムに統合することに関するいくつかの点を問題提起することにしました。

1か月前、ウクライナ最高議会は医療大麻の使用合法化を目的とした法案を審議初日で承認しました。 何が起こっているのか、そしてその恩恵を受けるのは誰なのでしょうか?

ウクライナにおけるマリファナ栽培の歴史

大麻の栽培はソ連の重要な農業部門の1つでした。 麻繊維は布地、キャンバス、ロープの製造に使用されました。

1987年、油糧種子ケシの栽培とともに大麻の栽培も禁止されました。ウクライナ行政犯罪法ではソビエト連邦崩壊後もこの植物の扱いは同じ状態にあり、適切なライセンスなしで大麻を栽培したり、カンナビノイド物質の違法な生産、取得、保管、輸送には、最長10年の懲役の罰金に至るまでの責任が課せられていました。

25年間、ウクライナにおける産業用大麻の栽培はあまり儲かる職業ではありませんでした。作物と植物の保管場所を保護する必要があったため、起業家にとってこの事業は不採算でした。2012年にこの要件は廃止され、その1年後、ウクライナ当局は麻畑の場所に対する制限も緩和しまし。それ以前は、国の領土のほぼ90%が禁止対象区域となっていました。

ウクライナの大麻市場には主要なプレーヤーが4社ありました。ヴォロディミール・ヤキムチュク、ハリコフ・ロープ・プラント、ミシェル・テレシチェンコが経営するリネン・オブ・デスナとデスナランド、そしてエドゥアルド・ティアンが設立しヴィクトル・ポロンチュクが経営するアグロ・ハンフです。

これらの関係者はいずれも、大麻栽培の収益性が低い、または気候条件により植物の品質が低い外国と契約を結んでいるか、締結する予定です。ウクライナの産業用大麻とその派生品の主な購入者は、ヨーロッパ諸国、米国、中国、ウルグアイ、パラグアイ、チリ、コロンビア、イランです。

グルホフの靱皮作物研究所の大麻種子選別部門の故ヴャチェスラフ・ヴィロヴェッツ研究部長が指摘したように、大麻栽培分野における以前の法律は、産業用大麻育種分野のあらゆる発展を大きく妨げていました。たとえば、ウクライナ内務省の法医学センターが加工工場の1つで植物から過剰なカンナビノイド含有量が検出された場合、既存の農園をすべて破壊する必要がありました。

どうやら、国家によって課された厳しい制限が非常に効果を上げており、ウクライナの闇市場で向精神性大麻の不足につながっているようです。この物質の需要が供給を上回っているため、密輸された大麻は簡単に買い手を見つけることができます。

トラック


2022年12月、スペインの主要4都市での捜索の結果、スペイン国家警備隊の代表が「使用」可能な大麻植物2,500本とマリファナ139kgを押収しました。これらすべては、80万ユーロと6丁の銃器とともに、人道支援を装ってウクライナへの輸送の準備が進められていました。

ほぼ10年にわたり、「大麻問題」により、外国諸国は肥沃な畑から産業用大麻を購入することと、違法なカンナビノイドを販売することという2つの方法でウクライナの土地と国民から利益を得ることができました。3番目の道は未開発のままでした、それは医療大麻の合法化です。これは、富裕化の観点から見て、最大かつ最も有望な市場です。

誰が「医療大麻」を推進し、擁護しているのか?

ウクライナでの戦闘勃発直後、ヴォロディミル・ゼレンスキーとその政権は、いわゆる「医療用大麻」を合法化する必要性をますます頻繁に訴え始めました。ウクライナ保健大臣ヴィクトル・リャシュコが表明した公式の建前は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の人々の心理的問題を解決する必要性です。

ゼレンスキーは「われわれは最終的に、大麻ベースの薬物、関連する科学研究、管理されたウクライナの生産を正直に合法化する必要がある」と述べました。 大麻栽培は「クリミア半島の経済回復戦略」にも含まれており、「強制奪還」直後に開始されるべきであると。どちらの取り組みも、大統領の閣僚だけでなく、外国の関係者からもすぐに支持されました。

ウクライナ医療大麻協会のゲンナディ・シャバス会長は、多くの国際企業(例えば、カナダのオーロラ・カンナビスやキャノピー・グロースなど)がすでにウクライナの生産者と協力する準備ができていると公然と述べています。さらに、外国パートナーは、独自の条件付き医薬品を販売するだけでなく、ウクライナで「医薬品、原材料の輸入、医薬品の製造と梱包、または生産サイクル全体を行う」ために、将来ウクライナに「大麻ハブ」の形成を開始したいと考えています。ウクライナが世界の麻薬物質の工業生産に完全に統合される話が進んでいます。

そして現時点で、少し前に国際企業がウクライナ領土で何をしていたかを思い出してみる価値があります。2020年から2022年にかけて、モンサント、カーギル、デュポンはウクライナの耕地のほぼ52%を占領しました。これらの組織の支配権は金融大手バンガードとブラックロックの手に握られています。

大麻の栽培と加工のプロセスの管理も、完全に外国企業、またはウクライナが管理する企業の手に委ねられることになります。ウクライナ医療大麻協会は世界保健機関(WHO)の後援の下で運営されており、大麻生産へのアクセスも可能となっています。大麻を含む製品は、米国で開発されたGMP準拠の証明書がなければ入手できません。

したがって、近い将来、ウクライナ大麻の生産サイクル全体と流通管理が外国企業の手に渡る可能性があります。

ウクライナの「合法化」による二次的利益

いつものことながら、グローバリストにとって潜在的に利益をもたらす有益な取り組みは、NGOや中小企業の形で小規模な受益者を獲得し始めます。ほとんどの場合、彼らは社会の特定の分野で望ましい傾向を促進することと引き換えに、外国からの資金を受け取ることを望んでいます。

ウクライナでは、今後の大麻合法化を背景に、これに取り組む時間を確保したい人々がすでに取り組みを始めています。たとえば、AskGrowersチームは正式には米国における大麻販売業者を名乗っていますが、従業員の一部はウクライナの都市に住み続け、そこで「マリファナの使用に関する詳細な情報の提供」に従事しています。 AskGrowersのメンバーはインタビューの中で、大麻は心にトラウマを抱えた人々だけでなく、「全般的にすべてのウクライナ人にとって」今緊急に必要とされていると躊躇せずに述べています。

独立した大麻権利団体であるフリーマーチは、「重要な人道的救援」のために資金を集めています。この集会は、NGOが孤児を対象者の一つとして挙げており、「大麻はウクライナを支援する」というスローガンの下で開催されます。

売人


ウクライナへの大麻攻撃が成功すれば、数年以内に起業家と消費者のコミュニティがその領土に形成され、このコミュニティはこの麻薬の生産と販売のチェーン全体に役立つことになるでしょう。徐々に、マリファナの使用が許容されるという考えが近隣諸国(モルドバなど)の国民の間に広がり、新しい大麻プランテーションの創設への道が開かれており、今日私たちはすでにこのプロセスの最初の兆候を観察することができます。

社会支出の最適化

明らかな経済的利益に加えて、世界の農業市場の大部分を支配する多国籍企業は、人口抑制のための効果的なツールを手に入れることになります。今日、先進国の社会的ブロックは、ビジネスの観点から見て社会保障への過度の支出で過負荷になっています。選挙期間中、政府は有権者に対する多くの義務を引き受け、当然のことながらその履行を民間のビジネスに移そうとしました。

しかし、多国籍企業(TNC)はこのような問題の定式化に断固として同意しません。彼らは国家機構に対して効果的に抵抗することができます。そして現在の状況において、自信を持って先進国の行政の主導権を握っているのは彼らです。彼らは利益を上げることに重点を置いた営利組織であるため、非中核コストを削減することは意思決定のパラダイムとして論理的です。
この場合、私たちは社会支出が問題となります。薬物は人口を削減し、その結果として社会支出を削減するための最も効果的なツールの1つです。したがって、先進国、たとえばカナダ、米国、ドイツ、およびヨーロッパの一部では、ご存知のように「ジャンプドラッグ」であるマリファナを含むソフトドラッグ、および一部の州ではハードドラッグの販売が行われており、すでに法的に許可されています。「医療」の一環として、無料で薬が手に入る場合もあります。

この制度では地方公共団体が地域の責任者として関連法を推進します。これはもはや麻薬カルテルによって生み出された異常事態に関するものではなく、人口削減を目的とした多国籍企業の利益のために麻薬を生産・販売する世界的な産業システムに関するものです。この体制にあるウクライナは、今日武器の輸送、臓器密輸、人身売買に使用されているのと同じ供給経路を通じて、EU領域への医療用大麻の大規模輸送に利用される可能性が高いです。

これは根本的に新しいものなのか?

アングロサクソン諸国の比較的最近の発展の歴史の中で、ビジネスの利益のために大陸全体の国民を壊滅させた例を容易に見つけることができます。麻薬の蔓延という文脈では、アヘン戦争の現象が興味深いです。インドで占領された植民地がイギリスの代表によってアヘンの工業生産とその後の中国への輸送に使用され、それがアヘン戦争の原因となったことを思い出してください。当時の中国ではお茶やその他の貴重品は銀でしか売れなかったため、これはイギリス人にとって根本的に重要でした。そして、麻薬の供給により、他の植民地国の資源を利用して、実質的に無料で入手できるようになりました。アングロサクソン世界における公平な貿易は大都市間でのみ可能であり、植民地の資源はただで受け取るのが通例です。

現時点では、アングロサクソン人にとってのウクライナはインドのミニコピーであり、インドの資源は市場を獲得しヨーロッパの人口を減らすために使われており、現代の植民者にとっての中国の類似物です。これらの歴史的な類似は、英国の政治家ヘンリー・ジョン・テンプル・パーマストンの有名な言葉を裏付けるものにすぎません。「英国には永遠の同盟国も永遠の敵もいない。イングランドには恒久的な利益しかない。」 テクノロジーは変わりますが、動作原理は変わりません。

8月27日(日)YouTubeライブ プリゴジン追悼会「停戦はない フェアな戦いあるのみ」

明日8月27日(日)は定例のYouTubeライブです。(23時〜23時30分)

今回はエフゲニー・プリゴジン氏の追悼会です。
いつも通りでもちろん結構ですが、お付き合いいただけます方は以下ご用意ください:
・冷凍庫で冷やしたウォッカ(もしくはジン)
・ワンショットグラス
・水(飲み水)
・パン
・パンに乗せるもの(チーズやジャム お好みで)

※尚、故人は洗礼を受けてはいたそうですが、日頃あまりクリスチャンとしての生活習慣はなかったようです。ですから我々はこだわらずに日本式で、飲み食いの供養とさせていただきます。


8月27日ライブ【プリゴジン追悼】
・墜落の経緯〜事故ではない〜
・これまでにわかっていること
・ワグネルの現状と今後の展望
・忍び寄る政略停戦と彼が残したメッセージ
「合意はない フェアな戦いだけだ」


YouTubeリンク:
https://www.youtube.com/live/NQJo1kM_hlQ?si=TF2mipIEg_7K18WD

埋め込み:

ザポリージャ前線オレホフ地区 ウクライナ軍最強最後「第82空挺旅団」vs「アフマト+第42師団」

ザポリージャ前線オレホフ地区の8月25日の状況です。

ウクライナ軍は、本来は前哨部隊が突破しもっと先にあるトクマクやメリトポリでの戦いに投入することを想定していた第82空挺旅団を、ついに投入してきています。迎え撃つロシア軍は、第42師団及び記事には記述がありませんがアフマトが戦っています。

第82空挺旅団が消耗し戦闘継続不能になれば、ウクライナ軍はもう予備がありません。ウクライナにとり、終わりの始まりとなります。負けるわけにはいかない戦いに、ストームシャドーとスカルプを補充してきました。

オレホフ0825


オレホフ地区2023年8月25日13時現在の状況

▼ラボチノとべルボボエの順番で、激しい戦いが続いています。敵がラボチノを占領するために大規模な軍隊を送ったため、状況は困難になっています。この村、あるいは村を支配することが、ウクライナ当局にとって神聖なものとなっています。当初、ウクライナ軍は8月24日に足場を築くつもりでしたが、我が国の戦闘員はなんとか攻撃を撃退しました。

現在も南部郊外で戦闘が続いており、第82空挺旅団第2大隊の突撃分遣隊が砲兵と航空の支援を受けて第42電動ライフル師団の防衛線を砲撃しています。

▼通信機器とスターリンク衛星端末が利用可能であるにもかかわらず、82旅団がグループ間の交信に問題を抱えているのは興味深い。「同士討ち」の結果、空挺部隊は人員に大きな損失を被りました。すでに復旧のために第3大隊をキロボグラードに送る計画を立てています。

東では、ウクライナ空挺突撃旅団第46分遣隊の攻撃分遣隊が上陸作戦を行っており、足場を築き成功を重ねようとしています。これらの攻撃のうちの1つで、ウクライナ軍の編隊が1つの要塞を占領することに成功しました。現在、大砲に隠れて再編成と弾薬の供給が行われています。

▼うそして、マラヤ・トクマチカ〜チュベンコワ・バルカのターンでは、攻撃の第2波に備えた予備が集中しています。第118旅団の機械化部隊と、装甲車両を備えたウクライナ国家警備隊の第15旅団がこの地域に到着し、防御をさらに突破するために戦闘に加わることになります。

出典:https://t.me/rybar/51140

オレホフ宙域の状況を見て、私たちはふと、前線で戦闘航空を使用する戦術の急激な変化に気づきました。

ほんの数日前までは、航空機が目的もなく前線に向けて無誘導ミサイルを発射し、単に攻撃側の射撃援護を提供していたかもしれませんが、今では状況は変わっています。

過去2日間、HARM対レーダーミサイルを装備した3機か4機のSu-27戦闘機がザポリージャ州の上空を飛行しています。

「カルモフ」の任務は当初、攻撃と航空の使用に有利な条件を作り出すために、前線から離れた場所でできるだけ多くの防空システムを破ることでした。

※さらに、ここ数日情報フィールドから消えたストームシャドウとスカルプ巡航ミサイルの新しいロットがスタロコンスタンチン飛行場に届けられたとのこと。使用の一時停止はそれらが枯渇したことによって引き起こされましたが、現在は予備が補充されています。

したがって、今後数日のうちに英仏による攻撃が再開されると予想されますが、おそらく無人機と組み合わせられるでしょう。 さらに、クリミアへの襲撃も再開されています。

出典:https://t.me/rybar/51153

ブレミエフカ地区8月25日の状況 ウクライナ軍 戦略的高地への攻撃準備

ブレミエフカ地区の8月25日の状況です。

ウクライナ軍は、マリウポリへ向かうルートに辿り着くためには、スタロムリノフカを支配しなければならず、その手前にあるウロジャイノエをどうしても攻め落とさなければなりません。

ウロジャイノエを攻め落とすために、スタロマイオルスコエからの側面攻撃を行いたい訳ですが、スタロマイオルスコエは現在墓場と化していて、そこへ入ると西側の高地からロシア軍の砲撃が浴びせられます。従い、その西側の高地をウクライナ軍は獲る必要があります。

ブレミエフカ0825


ブレミエフカ地区2023年8月25日16時現在の状況

ウロジャイノエ近郊では、ウクライナ海軍第37海兵隊の分遣隊が村東の森林地帯からロシア軍を排除しようとしました。まず海兵隊は集団で徒歩で攻撃し、次に2台の装甲戦闘車量の支援を受けて攻撃しました。DV戦士は、この試みは阻止されたと報告しています。

▼スタロマイオルスコエの西では、ウクライナ軍が着陸エリアへの増援の移送を続けており、現在連絡線に到着しているところです。第1旅団の戦車がロシア軍の拠点に砲撃し、攻撃の準備を整えます。

さらに、敵はプリユトノエ方面への部隊強化の一環として、追加の領土防衛部隊をレバドノエに移送しました。そして、プリユトノエの北の森林地帯には、マリインカから部分的にこの地域に移送された第79空挺旅団の空挺部隊が駐屯しました。

▼ウクライナ軍が予備兵力を集中させている場所を見ると、スタロマイオルスコエ西の拠点に攻撃が集中するようです。そこの陣地は丘の上にあり、アゾフ海に突破するにはそれらを制御する必要があるため、これは非常に論理的です。

出典:https://t.me/rybar/51145

へルソン方面8月25日の状況 ウクライナ軍 執拗な島への上陸作戦

へルソン方面の8月25日の状況です。

ボートで渡って来たウクライナ部隊をロシア軍が破壊することが日々繰り返されています。

ヘルソン


ヘルソン方面 2023年8月25日15時現在の状況

午前中、3隻のボートに乗ったウクライナの破壊工作グループがべレテンスコエの南にあるボルシシェボイ島に上陸しようとしました。激しい砲撃の結果、5人が乗っていたボート1隻が破壊され、他の2隻は引き返しました。

▼ドニエプル川流域の島々に上陸する試みはこれが初めてではありません。昨日もアレシキンスキー島付近で同様の試みが行われ、浮遊艇がイングレツ川の出口で破壊されました。

また、ロシア軍部隊はペレヤスラフスキー島付近でウクライナ国軍領土防衛第126旅団の攻撃を撃退しました。同時に、ヘルソンの南東にあるメルキイ島に、ウクライナ軍は監視所を設置するために2つのグループを上陸させました。

※ウクライナ軍の新たな活動から判断すると、近い将来、敵は再び川を渡るつもりです。ウクライナ国家警備隊第11旅団のオチャコフからドニエプル川沿岸部への移動が予想されています。

ヘルソン自体の産業企業への最大100 ユニットの機器の輸送も注目されています。そして、ニコラエフには、9月1日までに、ウクライナ海軍海兵隊の別個大隊の人員不足のために動員された人々が到着する予定です。

出典:https://t.me/rybar/51144

カディロフ プリゴジン追悼「国家にとり大きな損失・野心を捨ててほしかった」

カディロフのテレグラムより。複雑な心境を語っています。

プリゴジンとカディロフ


私たちはずっと友達でした。長い間。
エフゲニー・ヴィクトロヴィッチとは、最も困難な問題を解決しなければならないことがよくありました。彼は、思いやり、独特の社交性、忍耐力によって他の人より際立っていました。 彼は私より年上でしたが、私の最初の招待でグロズヌイに来ました。彼と一緒なら、どんな話題や問題でも話し合うことができます。彼はいつも助けてくれて、心の底から本当に助けてくれました。私たちはまた、リビアとアフリカに関するいくつかの問題でも彼を支援しました。私たちはたくさんのことでつながっていました。ある訪問の際に、彼は私に「特別功労賞」としてワグネルの金メダルを贈呈してくれました。 この瞬間を写真で見ることができます。

エフゲニー・ヴィクトロヴィッチは年齢の割に非常に活動的であり、国家規模で重要な人物でした。しかし最近、彼はこの国で何が起きているかの全体像を見ていなかったか、見たくなかった。私は彼に、国家の最重要事項のために個人的な野心を捨ててほしいと頼みました。それ以外のことはすべて後で決めることができます。しかし、彼はそのような人物であり、プリゴジンは、その鉄の性格と今ここで自分の目標を達成したいという願望を持っていました。

間違いなく、彼は特別軍事作戦の運営に多大な貢献をしました。そしてこの功績を彼から奪うことはできません。彼の死は国家全体にとって大きな損失です。
エフゲニー・ヴィクトロヴィッチのご家族とご友人に心からお悔やみを申し上げます。

出典:https://t.me/RKadyrov_95/3844

プリゴジン機墜落 着陸装置部分に爆弾設置の可能性

リバールの記事です。

墜落


エフゲニー・プリゴジン機墜落事故について(24日の)16時(日本時間22時)までにわかっていること

・一部の報道によると、調査は飛行機の着陸装置コンパートメントに仕掛けられた爆発物の爆発のバージョンを解明中です。その後、翼の分離、急激な減圧、そして側面のテールスピンへの移行が起こりました。他の情報筋は、爆弾がトイレのエリアにあった可能性があると主張しています。

・墜落現場で発見された遺体は損傷が激しいため、遺伝子検査のためにモスクワに送られました。エフゲニー・プリゴジンとドミトリー・ウトキンの遺体の身元特定に関する報道とは対照的に、この点に関する公式声明は出ていません。

・飛行機墜落事故をめぐる状況は、プリゴジンとショイグの間の公的紛争によって強く影響を受けています。これは、国民の一定数がすでに事故以前からですら悲劇の責任者を任命していたからです。同時にこの状況は、何が起こったのかについてのさまざまな理論や仮説が情報フィールドに現れることにも貢献します。

・またウェブ上では、民間軍事会社ワグネルの今後についての憶測も飛び交っています。西側の情報源は、同社の人員のベラルーシ共和国からの撤退開始を報告し、野戦キャンプの解体の衛星写真を公開している。しかし、ベラルーシのシロビク氏が正しく指摘したように 、実際には解体は8月中旬に始まり、秘密保持への配慮が伴うものです。

・民間軍事会社ワグネルのプロジェクトの将来は、資産の合理的な使用、物流の保存、 アフリカおよびその他の地域における当社の業務に関与する人々のシステムとイニシアチブなど、いくつかの要因によって決まります。

出典:https://t.me/rybar/51108

プーチン大統領 ワグネル一行の家族に哀悼の意「プリゴジンは才能ある人物」

プーチン墜落について


プーチン大統領が、プリゴジンとワグネルメンバーが乗った飛行機の墜落の件についてビデオ声明を発表していますので、ご紹介します。

(プーチン大統領、ワグネル一行の飛行機墜落について)

「飛行機の悲劇について、何よりもまず、亡くなった人々の家族に哀悼の意を表します。このようなことは、いつの世でも悲劇です。

第一に、飛行機に乗っていたワグネルの従業員は、ウクライナとの戦いに多大な貢献をした人々です。 これは私たちの記憶に残り、忘れることはありません。

プリゴジンはずっと前から知っています。1990年からです。困難な運命を背負った男で、人生で重大な間違いを犯しましたが、自分自身のためにも、そして私が依頼したことについても、望ましい結果を達成しました。

ここ数か月の全般的なことについては、プリゴジンは才能ある人物でありビジネスマンで、国内で成功しているだけでなく海外、特にアフリカで活躍していました。彼は石油、ガス、貴金属、鉱石を扱っていました。

昨日、アフリカから帰って来たことを知りました。ここで幾人かの当局者と会いました。

これについては今朝から私は完全に報告を受けており、調査委員会による予備調査が始まっています。 それは間違いなく、完全に最後まで遂行されるでしょう。 近く行われる報告を待ちましょう。現在は技術的検査と遺伝子検査が行われており、一定の時間がかかります。」

プリゴジン死亡か?プライベートジェットが墜落

プリゴジン


取り急ぎ、Twitter に投稿したものをシェアします。



NYT「ザルジニー、南部前線突破に兵力集中せよという米当局の助言を受け入れ」

米英の軍の動きは、政治の動きとはやや違うようです。あるいは、停戦の条件を少しでもよくするためにも、最善を追及ということかもしれません。

8月22日のニューヨークタイムズ記事と、それを受けてのウクライナメディア「ジアログ(対話)」の記事です。

時既に遅しの感はありますが、「バフムート(クレシェエフカ周辺)でアフマトに無駄にケンカ売ってる奴らを南部に回せ!」という話なら、部分的にはまぁ解らなくはないです。命の無駄遣いはもうやめてほしいですが。

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(8月22日 ニューヨーク・タイムズ)
【米当局、ウクライナの苦戦は戦術的ミスのせいだと非難】

複数の米当局者によると、ウクライナの厳しい反撃がロシアの堅固な防衛を突破するのに苦労しているのは主に、最高の戦闘部隊の一部を含む部隊が不適切な場所に配置されていることが多すぎるためだという。

ウクライナの司令官らは、攻撃の目標として掲げられていた、ロシアと占領下のクリミア半島の間のいわゆる陸橋を遮断するために火力を集中させるのではなく、軍隊を東と南にほぼ均等に分割した。

米当局者はウクライナ側に戦術を見直すよう助言した。あるアメリカ当局者は、劇的な行動がなければ反撃のペースが変わる可能性は低いと述べた。3か月が経ち、犠牲者が増加する中、ウクライナ人がこの勧告を心に留めている可能性がある兆候が見られる。

今月のテレビ電話会議で、西側軍高官らはウクライナ軍最高司令官ヴァレリー・ザルジニーに対し、主要戦線の1つに集中するよう促した。電話会議で説明を受けた当局者2人によると、ザルジニ将軍も同意したという。


(8月23日 ウクライナメディア「ジアログ」)
【ザルジニー氏、ミリ氏とラダキン氏の反撃戦術変更の提案に同意 NYT】
〜西側諸国では、ウクライナ軍部隊が対立線に沿って分散しすぎていると考えている〜

8月10日のヴァレリー・ザルジニー ウクライナ国軍司令官とのビデオ会議で、米国のマーク・ミリー統合参謀本部議長と英国のトニー・ラダキン参謀総長は、ウクライナ軍司令官に対し、現在の反転攻勢の一環として戦力を一方向に集中させるよう促した。ウクライナ軍最高司令官はこの提案に同意した。これはニューヨーク・タイムズ紙が匿名の情報筋の話として報じた。

この記事には、ウクライナ軍の部隊が前線全体に分散しすぎていると信じるアメリカの軍事アナリストの意見が含まれている。彼らは、「最も訓練された部隊を含む多数の部隊が『間違った場所を攻撃している』ため、国防軍はよく準備されたロシアの要塞を突破することができない」と考えている。

記事によると、反撃の主な目的は南部のロシア軍の補給線を断ち切り、併合されたクリミアへのロシアの陸路を遮断することだという。しかし、ウクライナ軍司令部は南部戦線と東部戦線に兵力をほぼ均等に配分した。

特にバフムートについて言及されており、アメリカ人ジャーナリストによると、ウクライナ軍はメリトポリ付近よりも多くの兵士を配備している。

アナリストらによると、戦術が根本的に変更された場合、ウクライナ軍の反撃ペースは急激に速まる可能性がある。

これに先立ちミリー将軍は、ロシア軍からウクライナを完全に解放するには多大な努力が必要だと述べた。 同氏によれば、ウクライナ軍の反撃は非常に困難な戦いだという。

一方、国防総省のパトリック・ライダー議長は、ウクライナ軍の攻撃行動はまだ終わっていないため、その結果を総括するのは時期尚早であると強調した。

著者: アルテム・マリノフスキー

The National Interest記事【米国主導のウクライナ和平の時】

ワシントンD.C.のシンクタンク「センター・フォー・ザ・ナショナル・インタレスト」が出している雑誌「The National Interest」に掲載された記事です。内容自体は珍しくありませんが、影響力が大きいので日本語訳しました。

「武力によるロシアの勝利ではなく、米国主導による和平という形にしなければならない」というのがポイントです。そして、それは今しかないと。既にロシアとの公式非公式の協議が始まっていると示唆しています。8月16日の動画でお伝えしたことを裏付けています。

The National  Interest


(8月21日 The National Interest)
【米国主導のウクライナ和平の時】
アレックス・ブリルコフ ウェスリー・サターホワイト

ウクライナの反撃がほぼ止まったため、特にロシアが2024年に新たな攻撃を開始する可能性があることを考慮すれば、ワシントンが和平を推進する時が来た。

ウクライナの待望の夏の反撃はほぼ止まった。NATOによって訓練された十数個の新しい旅団は、ロシアの設置された防衛線の第一線に到達することなく、多大な死傷者を出した。ロシア軍は、ソ連の機動防御の教科書通りの実装で戦い、制空権を頻繁に享受しており、ランセット無人機のような安価で効果的な兵器システムの増加によって増強されている。日を追うごとに秋が近づき、機動戦を妨げる雨と泥の季節である恐ろしい泥濘期が到来する。どう見ても、ウクライナの反撃は遅々として進まず、その主要な目的は達成されそうにない。

西側諸国からの武器供与はほとんど救済にならない。約束された主力戦車のほとんどはすでに戦地に配備されており、さらなる納入の見通しは限られている。1965 年に初めて導入されたドイツのレオパルト1のようなアンティークに手を伸ばしても、状況が一変するわけではない。「戦闘機連合」はF-16の配備を約束しているが、いつ、どこに配備されるかは不明だ。いずれにせよ、彼らはますます積極的で自信を持っているロシア空軍とロシアの恐るべき統合防空に対しては負けるだろう。精密兵器の在庫は減少しており、これが太平洋における米国の安全保障に不可欠なATACMSミサイルの提供をバイデン政権が拒否していることの一因となっているのは明らかだ。

この厳しい見通しを考慮すると、「韓国シナリオ」が最も可能性の高い結末だろうか? これは、ウクライナの反撃が8月下旬か9月上旬のどこかで限界に達するまでに、前線にほぼ相当する境界線付近で紛争が凍結することを意味する。事実上、ウクライナは、2022年にロシアに併合された4つの地域の重要な部分を西側(アメリカ)の強固な安全保障と引き換えにすることになる。(4地域を割譲するのと引き換えに米国の安全保障傘下に入る)

アメリカの観点からすれば、これは確かに最悪の結果ではないだろう。米国政府はロシア政府との緊張を徐々に緩和し、欧州の安全保障構造の将来の軌道に関する対話を再確立することができるだろう。重要なことは、米国が最終的に再び太平洋に焦点を当てることができるようになるということだ。結局のところ、米国にとって真のライバルは中国であり、彼らは2022年以来、ロシアに対する厳しい制裁の発動も少なからず影響して、米国の影響力を低下させるために積極的な外交ゲームを展開している。

しかし、「韓国シナリオ」の問題は、ロシア指導部が停戦と交渉を切望していると想定していることだ。これについては証拠が乏しい。ロシア軍は南部で行き詰まっているウクライナ軍と戦うだけにとどまらず、ロシア軍が着々と進軍しているルガンスク州全域を制圧することを目的として、北部でも独自の攻撃を開始した。ロシアの社会と経済は比較的安定したままであり、常軌を逸したプリゴジンの反乱が示唆しているのは、つまり戦争に対する彼の批判は常に、十分に精一杯戦っていないというものだった。

実際、クレムリンは交渉に必死であるよりも、勝利に熱意を持っているかもしれない。 元中央軍管区司令官で現在は国家主義者の国会議員であるアンドレイ・グルリョフ氏は、ロシアの急速に拡大する軍事生産は「特別軍事作戦」とそれ以来軍に加わった15万人の新規契約兵士のニーズに十分なだけでなく、 新たな部分動員のニーズに合わせて生産を拡大できると述べた。元西部軍管区司令官で下院国防委員長のアンドレイ・カルタポロフは、徴兵年齢を30歳に引き上げる議会手続き中に啓発的な発言をした。これにより動員可能な訓練予備兵力が増加することになると指摘し、この1997年の法律を改正することは「大規模な戦争」と「総動員」を目的としており、それは当面は必要ではないものの、将来の基盤になるだろうと主張した。重要なのは、追加の修正により、徴兵と予備役の両方の名簿に名前が記載されている人に対する渡航禁止が導入され、10月に施行されることになる。これにより、最大60万人のロシア人男性が国外に逃亡した2022年10月のような国外流出を防ぐ法的メカニズムがロシア当局に与えられた。

ロシア指導部は、特別軍事作戦の目標は変わっておらず、軍事手段によって達成されると繰り返し述べている。ロシア政府は、ウラジミール・プーチン大統領が頻繁に言及するオデッサだけでなく、黒海沿岸の残りの地域、そして潜在的にはドニエプル川以東の全領土も含むウクライナの分割を重要な目標とみなしている。クレムリンが二度目の部分動員を検討している可能性はあるだろうか?

昨年末のハリコフとヘルソン州での勝利により、ウクライナは西側諸国に大幅に拡大した軍事援助を要請するのに十分な政治資本を手に入れた。しかし、このメカニズムは両方向に機能する。ウクライナの反撃が失敗すれば、プーチン大統領は国内の正当性と政治資本を大幅に高めることになるだろう。ロシア民族主義の分野では、ザポリージャでのウクライナの電報攻撃と1943年のクルスクの戦いとの類似点に注目し、クルスクでのドイツの失敗の後にバグラチオン作戦での大規模なソ連の攻撃(そして勝利)が続いたことが密かに指摘されている。

プーチン大統領は、鉄のサイコロを振って国内の政治資金を10月の部分動員の第2弾に費やす決断を下す可能性がある。これらの兵士たちに半年間の前倒し訓練スケジュールを課すことは、ロシア軍がさらに30万人以上の新兵力を擁して2024年の春季作戦シーズンに入る一方、ウクライナ軍は冬の間にロシアの火力によって徐々に消耗することを意味する。

2022年のキエフへのロシアの猛攻は、歩兵よりも機械化部隊を重視しすぎたため、ほとんど失敗した。2回の動員を経て2024年春に入隊するロシア軍は、もはやこの制約に直面することはない。疲弊した敵ウクライナに対して十分な兵力を達成することは、突破と機動戦の復活の可能性を意味する。もしロシア軍がウクライナ領土に深く進入し、ロシア政府が目標としている地域を占領することができれば、戦争はロシアの重要な勝利で終わり、決定的に重要なことは、米国の仲介による和平解決ではなく、武力のみによって達成される勝利となる。

こうした条件でのロシアの勝利は米国にとって重大な後退となる。NATOの最高の装備と訓練がすでにウクライナ軍に投入されており、ロシアは西側諸国に対して単独で立ち向かい、勝利したと主張できるようになるため、アメリカの力量とNATO同盟に対する風評被害は計り知れないものになるだろう。中露関係も強化されるだろう。最後に、ロシアが戦争に勝つために使用するランセットなどの安価で効果的な兵器は、世界中でアメリカの指導に反対するあらゆる政権に流れることになるだろう。

したがって、ロシアを含め紛争のすべての当事者に受け入れられる和平解決が必要という考えが定着する必要がある。そしてそれは、ワシントン主導でで真剣に追求されることが不可欠である。アメリカの有力者はすでにロシアの関係者とトラック1.5外交(公式および非公式を織り混ぜた協議)に取り組んでいる。これらの努力は奨励され、拡大され、和平交渉への持続的な関与の基礎を形成すべきである。そうして初めて、米国は米国の安全保障と繁栄にとって最も重要な中国封じ込めに完全に集中することができるようになる。


(アレックス・ブリルコフ博士は、ドイツのリューネブルクのロイファナ大学民主主義研究センターでロシアとソ連崩壊後の空間に焦点を当てている研究者です。 アレックスはハンブルク大学での新興国の海洋戦略に関する論文博士号を取得しました。

ウェスリー・サターホワイトは米国国務省のコンサルタントであり、米国陸軍予備役の軍事情報将校です。ジョージタウン大学で安全保障学の修士号を取得し、シートンホール大学で外交と国際関係学の学士号を取得しています。表明された見解は彼自身のものであり、必ずしも米国政府機関の見解を代表するものではありません。)
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フォークシンガー原
(原 伸一)

1967年生。千葉県市川市の南部、行徳・妙典でアコースティックライブの主催等の活動を行っています。また、将棋教室を開いています。

将棋教室の情報は以下サイトにて。

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