Hara Blog

千葉県市川市の行徳で弾き語り活動を行っている、フォークシンガー原の日記です。公認将棋指導員として、子供たちの将棋の話題なども。

コメント欄の運用について。様々な経緯から、次のようにさせていただいています: ブログ主およびコメント投稿者含め、互いの意見に対する反論や、ネガティブなニュアンスを感じさせるとブログ主が判断したものは、削除します。続く人はブロックし、解除しません。何卒ご了承ください。

2015年06月

学校の反応

文科杯入賞チームのみなさんから、学校の反応がよかったり大変喜ばれたりといった報告をいただいています。いつもに増してそうらしいです。

個人戦とちがい、学校が表彰される形になっていることがあるでしょうね。しかも「文部科学大臣杯」ということで、重みがあるかもしれません。

ひょっとして、参加校すべてに表彰状を授与したらすごいプロモーション効果があるか(笑)。なんてバカなことを、ふと思ったりして。
まぁ、そんなワケにはいきませんが。

しかし普及員としては、人数を集めて出てくれただけでも表彰に値すると、気持ち的にはそう思います。

文部科学大臣杯小中学校団体戦 千葉県大会

6月28日(日)は、文部科学大臣杯小中学校団体戦の千葉県大会でした。

文科杯2015


「対局をはじめてください」の合図の瞬間、音響効果も抜群のホールにバチバチバチッ!と駒音が響き渡った光景は圧巻でした。

行徳将棋クラブが関連したチームとしては、中学代表クラスに1チーム、小学代表クラスに5チーム、小学初心者クラスに1チームが参加しました。
嬉しいことに、県代表チーム・入賞チームが出ました。また、チーム入賞はしなかったけれど個人では格上の強い相手に勝ったという報告もいくつかありました。みなさん一日、よくがんばってくれました。

入賞チームを紹介します。


中学代表クラス: 優勝 渋谷教育学園幕張中学校 (千葉県代表)

渋幕中チーム

写真左から、川本大喜、杉山和輝、金澤匠樹、上條航。

「渋幕」の通称で学業で有名な同校ですが、本大会は初出場。そして初優勝。主将を務めてくれた2年生の金澤匠樹くんと1年生3名で5戦全勝、見事優勝で千葉県代表となりました。個人成績も14勝1敗と圧巻の強さでした。
小学生時代から将棋大会に馴染んだ生徒たちがそろって入学したため今回参加しましたが、話しを聞けば将棋部にはこのメンバー以外にも強い生徒さんも居るそうで、これまでもきっと、出れば強かったのだと思います。
眠れる獅子、重たいまぶたをこすりながら学生将棋界にノソノソと足を踏み入る・・・ってイメージでしょうか。今後の活躍が楽しみです。


小学代表クラス: 準優勝※ 市川市立行徳小学校 (千葉県代表)

行徳小チーム

写真左から、安武真郷(まさと)、日野伶菜、日野貴文。

5〜6月は学校行事が多く、伶菜ちゃんの体力も考慮して文科杯はお休みかなぁという雰囲気も一時あったのですが、真郷くんと貴文くんが「一緒にがんばろう」と学校で誓い合ったとのこと。参加の運びとなりました。
貴文くんは、2012年の倉敷杯低学年千葉県代表。現在は個人戦では代表クラスで立派に戦っています。彼については強い相手にも引けはとらないとは思いましたが、この日、真郷くんが大健闘。「友だちと一緒に戦っている」という気持ちが、互いの潜在力をより引き出しチーム力を高めたのかもしれません。伶菜ちゃんも頼りになるお兄ちゃんと先輩といっしょに、強い相手とも立派に戦いました。
「行徳」の地名のつく行徳小は、1873年開校の伝統校。この土地で将棋をがんばっている子たちが居るということを全国に紹介できる意味でも、行徳小が代表に選ばれたのは嬉しいことです。東日本大会もがんばりましょう!

(※ 優勝以外の代表3校はいずれも準優勝扱い)

そのほか小学代表クラスでは、船橋市立葛飾小Aチーム(西田光希、田澤啓太、森山隆太)も惜しくも一歩及ばずでしたが、代表決定戦まで残りがんばってくれました。


小学初心者クラス: 三位 市川市立塩焼小学校

塩焼小チーム

写真左から、伊藤慶、鈴木基正、安藤奏(かなで)。

長い間、「あとひとり」が居なくて文科杯にエントリーできずにいた塩焼小でした。そんな折、今年の春先にひょっこり行徳将棋クラブに現れた慶くん。学校名を聞いたところ、「しおやき」・・・とその言葉が発せられた瞬間、驚喜して飛び上がったのは私だけ?(笑) 早速スーさんに、「基正くん主将でチームを組みましょう」とお願いしました。
奏くん(4年)はサッカーに吹奏楽と忙しい中でときどき将棋にも来てくれるのですが、仲のいい友だちが出来るまでにはなかなか至りませんでした。今日は一日を通じて同じ学校の先輩と戦い、表彰を待つ頃にはすっかり打ち解けた様子でした。これからは公民館に足を向ける楽しみも増したかもしれませんね。
基正くんと慶くんは同じ6年生。今後もいっそう互いにいい影響を与え合ってゆけるといいですね。基正くんはねこまど教室のカラフルなプリントで、慶くんも将棋の本で、熱心に勉強している姿が印象的でした。


友情を育み、またそれを自身の成長にもつなげてゆける。団体戦ならではの良い影響をそれぞれのチームメイトに与えてくれた、素晴らしい機会でした。

ギリシャ

金融関係のお仕事の方とか会社で貿易や財務関係の部署の方は、週明けからすったもんだですね。

前代未聞の事態。ダメだこりゃ。

6月27日(土)の風景

6月27日(土)午前、行徳公民館第2和室にて、行徳将棋クラブ活動。

福栄中1名、行徳小2名、南行徳小1名、新浜小5名、富美浜小3名、塩焼小3名、幸小3名、大和田小1名、下鎌田東小2名、鹿骨東小1名、計22名。自由対局。

明日はじめてあるいは久しぶりに大会に出場するスケット選手も来てくれて、よかったです。並び方や先手後手の決め方、反則ルールなどの説明を聞いてもらいました。

チームオーダーは、明らかに棋力や学年から序列が決まる場合は別として、同学年で棋力も大差がない場合は自分たちで決めてもらうようにしました。
主将・副将・三将、それぞれにどんな役割があり誰が向くのか。それを話し合うだけでもとてもいい学習効果があると思います。

らちが明かなければ今日それもやろうと思っていたのですが、みなさん立派。ちゃんと決めてきました。

「おぉ、そうしたか。どういう理由でそうなった?」
「ジャンケンで」

ズルッ(笑)。
まぁ、いいでしょう。「ジャンケンで決めようということにした」というのも、ひとつの結論を出したということです。


直前ですがもうひとつ、3名チームはひとり500円、4名チームはひとり375円、会場についたらすぐに出せるようにしておいてください。参加費1チーム1500円です。「万札しかねぇんですが」とか、言わないでね。

高校生新聞の記事

高校生新聞っていう新聞があるんですね。
運動部から文化部、生徒会活動にいたるまで、あらゆる高校生活に関するニュースを取り扱っていて面白いです。

その4月号に、渋谷教育学園渋谷校の将棋部が紹介されています。
こちら

渋渋の中学は昨年は文科杯の東京代表にもなっています。学業で優秀な学校なので伝統的に強いのかなと錯覚してしまいますが、そうではなかったんですね。素敵なマネージャーの奮闘による素晴らしい学園ドラマです。

さて、幕張校はどうなりますことやら(笑)。メンバーたちは実に淡々としているようです。

さあ、文科杯

6月28日(日)はいよいよ、文部科学大臣杯小中学校団体戦です。

朝の移動、新浜B・塩焼チームといっしょの電車に乗るという連絡を数名受けていますので、車両を決めましょう。進行方向側のイチバン前(西船橋方面)の車両に乗ります。(8:10浦安、8:12南行徳、8:14行徳、8:17妙典)

県連より、当日の留意事項が発表されています。参加者はこちらを事前にご一読ください。

付き添いされない保護者の方は、子供さんの写真を新聞・WEBサイト等に掲載してほしくない場合は事前に私でよいのでご連絡ください。

対戦票は、すでに話し合いで決まっているチームは私が書いて用意してあります。「当日までに相談」のチームは私がブランクを持っていますので、朝すぐに記入できるようにしておいてください。


小中学校75チームがあの大ホールで一斉に対局する風景はさぞ壮観でしょう。楽しみです。
また、渋幕中チームメンバー3名は、今回出場している小学校の卒業生です。お互いに先輩・後輩の活躍を刺激にしながら自分たちもがんばって、充実した一日にしてくれたらと思います。

6月27日(土)の確認

6月27日(土)の確認です。

行徳公民館第2和室にて、10−12時に活動行います。
※公民館には水のみ場がありません。各自水筒のご用意とお願いします。また、必ず名前を書いておいてください。


今後の予定:

6月27(土):10-12時 行徳公民館第2和室

7月 4日(土):10-12時 行徳公民館第2和室
7月11日(土):未定(行徳公民館休刊日にて)
7月18日(土):9:30-11:30 七中にて七中ブロックコミュニティークラブさん主催の「囲碁・将棋・オセロ教室」に参加
7月25(土):10-12時 行徳公民館第2和室


※上記すべて無料です。

「放浪の真剣師」より

先日紹介した「伝説の真剣師 小池重明」に続き、これを読んで並べてみています。著者は同じく宮崎国夫さん。絶版になっていますね。手に入りにくくなる前に買っといてよかった。

放浪の真剣師―続修羅の棋士
宮崎 国夫
毎日コミュニケーションズ
2000-09


「闇太郎」という主人公はおそらく著者の宮崎さんなのでしょう。真剣の世界で修行をする彼の目から見た実在の真剣師たちの姿が描かれています。主に大田学さんを中心に。

太田学さんと聞いてもピンとこないですよね(笑)。マナカナがデビューしたNHK連ドラ『ふたりっ子』に出てくる「銀じい」のモデルといえば、覚えている人はイメージが沸きますか。

下図は太田学さん(先手)とアマ名人坪井作道さん(後手)の対戦から。
128名のツワモノたちによる賞金トーナメントの準決勝で、時間は午前3時。注釈に「さすがの両者も疲労困憊だ。終盤、大田は簡単な詰みを逃す」と書かれてあったので、注意深く「ここかな?ここかな?」と探しながら並べてみました。あった、ここだ。

中級クラスの子でも、がんばれば発見できそう。5手詰ですね。

大田ー坪井




▲5二飛△3三玉▲4三金△同銀▲4五桂までの5手詰です。
2手目△3一玉は▲4二金から駒あまり。

実戦では大田学さんは上図で▲5五金と指して詰みを逃してしまったのですが、この手にもちゃんと根拠があると思います。強い人がどういう風に考えて指すのか、勉強になります。

「勝ちに行く」より「負けない」手のほうを選ぶんですね。辛抱強く。
上図で秒読みだったとします。詰みは見えない。自玉は詰むのか、それも読みきれない。さて、どうするか?

普通の人は、「エーィ、詰まされたらしゃーない!」と詰めろをかけてゲタをあずけるでしょう。
勝負強い人は、シブとく詰まされないようにする。5五にいる相手の銀が自玉にとり脅威であることを、読みきれていなくても感覚的に察知しないといけないですね。

上図から、「これでどやっ!」と、▲5二飛△3三玉▲4五桂△2二玉▲4三金と進めたとします。「これで受からんやろ。△4一銀と受けても、▲3二金△同銀▲3一銀△同玉▲4二金から詰み」

さあ、その局面。先後入れ替えて、下図です。詰むでしょうか?

上級から有段者のみなさん、どう?(笑)。読みきれなくてかまいません。秒読みで、「詰むとしたら、ここからはいるしかない」というところに手がいくか。直感と正解の初手が一致するかどうかです。

仮想局面





▲6一竜と、まずは金の入手からですね。

4二の地点でバラして桂を打つしかないですが、いきなり▲4二角とか銀とか打っちゃうと、△2二玉で王手が続かなくなる。▲3四桂でもきまらない。
「ナナメ駒だけじゃ、続かん」・・・というのが、直感で判断できるかどうか。で、まずは金をとって王手。

▲6一竜以下、△同角▲4二金△同金▲同玉△5四桂で下図。

参考図


△5二玉には▲4一角、△5三玉には▲6四銀。5五の銀が要となって、ガッチリ仕留めることができます。


戻ってイチバン上の図を再び見てみる。

ここで強い人は、具体的に読みきれていないとしても、相手に手を渡した瞬間、6八の地点でバラされて上に逃げていったときに5五の銀が立ちはだかるストーリーがバーッと瞬時にイメージできるわけですね。で、負けないようにするために▲5五金とこの銀をハズすという選択ができるということになります。

いやぁしかし、前日の朝10時に始まった大会で日付をまたいでもうすぐ明け方という時間帯。準決勝なので勝てばもう一局あるんでしょうか。何よりもまず、将棋の体力がものスゴイです。

28日(日)朝の移動

28日(日)朝の文科杯団体戦の会場への移動について。

新浜小第2チームと塩焼小チームは初参加で慣れない子や保護者の都合がつかない子が何名かいますので、相互に助け合いをお願いしまして、行徳駅に集合し6選手親子でいっしょに会場へ向かいます。

他のチームは基本的に各自会場入りお願いしますが、お友だちといっしょが楽しそうという場合は、以下の便を予定していますのでジョインしてください。大歓迎です。

8:14 行徳発西船橋行(東西線)・・・南行徳を8:12、妙典を8:17に発車する便です。
8:31 西船橋発千葉行各停(JR)

無題

6月21日(日)は社団戦。浜松町の産業貿易センターに出かけてまいりました。
以前は対局内容を紹介したりもしていたのですが、最近は目の前に座った相手から「Hara Blogの原さんですよね」と言われてしまうこともでてきて、めったなことが書けなくなりました(笑)。
しかし、全体のレベルは確実に上がっています。なかなか、勝つのはタイヘンです。

帰宅後バタバタと、来週の文科杯の件で保護者の方々とのやりとり。ご協力ありがとうございます。7チーム、申し込み手続き完了しています。
(中学)渋谷幕張中
(小学)行徳小、新浜小2チーム、富美浜小、葛飾小、塩焼小

来週も熱い戦いが楽しみです。がんばりましょう!

6月20日(土)の風景 〜本能〜

6月20日(土)午前は、七中ブロックコミュニティークラブ主催「囲碁・将棋・オセロ教室」に参加しました。

今日は近隣の多くの学校でオープンスクール。参加者少なめ。それでも、将棋トーナメントには13名が参加者しました。

20150620七中



先日の倉敷杯レポートで「女子がとてもよく指せているんだけど、優勢から中々勝ちにならない」お話しをしましたが、今日の対局にもいい例がありました。

部分図ですが、自玉は2手スキくらいになっており勝勢。ちなみに相手の男の子はBクラスでも上のほう。ここまではもぅAクラスでもいいんじゃないかというくらいの指し回し。

(1図)
詰み局面1


上の局面が現れたら、たぶん男の子なら真っ先に▲4二金ブチ込みが本能。あるいはせいぜい▲6二銀成はどうか。
「ほかに、ナニがあるの?」
ってカンジだと思う。んでもって、読みきれなくても勢いでバツンと打っちゃう。▲4二金△同銀▲同銀成△同玉で下図が現れる。

(2図)
詰み局面2


ここまでくれば、
「よっしゃ、▲5一銀から▲4二金で王手が続くぞ」
以下、一例ですが▲5一銀△3二玉▲4二金△同金▲同銀成△同玉▲5一角成△3二玉▲4一馬(▲4二金)とドンドン王手して詰み。

最初から数えると13手詰めで長いんですが、B/Cクラスでも攻めっ気の強い男の子なら、読みきってなくても本能に従い指運にまかせて自然と勝っちゃうことでしょう。

ところが「本能」的に、女子は「駒損」をきらうんですよねぇ〜。戻って1図で実戦は▲6二金。ゼッタイ損をしない手なんですが、△3二玉〜△2四歩〜△2三玉と脱出されてしまいました。

いくら詰将棋で終盤力を鍛えるったって、13手詰めは読みきれない。読みきれないときに「ん〜っ」と手が行く方向性に男女差があり勝率に影響しているような気がします。

でも、強い男の子相手にここまで来れたら上出来。勝敗だけで評価される将棋って、残酷ですね。
「がんばればきっといいことあるよ」
なんて、軽々しく言えない。それくらいムズかしいもんね。

『約束は要らないわ 果たされないことなど大嫌いなの』
(椎名林檎 「本能」)



準優勝アゲたりサゲたり忙しいんですが・・・

準優勝は女子でした。おめでとう。

明日は

明日は多くの行徳の小学校でオープンスクールのようですね。七中教室は、人数少なくなりそうです。

トーナメント参加者は、いつもよりチャンスかもしれませんね(笑)。がんばりましょう。

6月20日(土)の確認

6月20日(土)の確認です。

七中ブロックコミュニティークラブ「囲碁・将棋・オセロ教室」に参加します。
※場所は七中(行徳公民館の隣)、時間は9:30〜11:30です。
※上履きを持参してください。



今後の予定:

6月20日(土):9:30-11:30 七中にて七中ブロックコミュニティークラブさん主催の「囲碁・将棋・オセロ教室」に参加
6月27(土):10-12時 行徳公民館第2和室

7月 4日(土):10-12時 行徳公民館第2和室
7月11日(土):未定(行徳公民館休刊日にて)
7月18日(土):9:30-11:30 七中にて七中ブロックコミュニティークラブさん主催の「囲碁・将棋・オセロ教室」に参加
7月25(土):10-12時 行徳公民館第2和室


※上記すべて無料です。

手グセ

一昨日の倉敷杯、あらららら・・・ という子が何人か居たようです。

「どうだった?」
「4段目で駒を成っちゃいました」
「・・・・・ 」
注意して見ているとその子は、駒を盤に打ち付けるときにクルッと回転させるのがちょっとした手グセになっている様子。授業中のえんぴつ回しみたいな感覚で。注意して直さないとイケマセン。

また、駒を盤にバッツンと置き手を押し付けた状態で「まてよ」と考える子。場合によってはもどして手を変える。これをやると、手が離れたという指摘を受けるリスクが格段に高くなります。指し手が決まるまでは駒に触れないというのを徹底させるべし。

行徳将棋クラブの欠点なのですけど。雑然とした状況で指しているので、一手一手をしっかり指す習慣が自然とはつかないのでしょうね。それができるだけで、もう一段みなさんの勝率が上がりそうな気がします。

小学生「倉敷王将戦」千葉県大会

6月14日(日)は、千葉県青少年女性会館にて小学生倉敷王将戦千葉県大会でした。

倉敷杯2015


開会式、県連の会長さんの「6月は水無月(みなづき)」のお話しは勉強になりましたね(笑)。なぜ水無月というか、改めて調べて見ると新しい発見があり新鮮です。

さて、今日も熱戦が繰り広げられた素晴らしい一日でした。

全般的な感想として、毎度のことながら女子および性格の優しい男子。とても上手にいい手をたくさん指して優勢になるのだけれど、最後なかなか勝ちにならない傾向は永遠のテーマかなと思います。だからこそ、ゴールにたどり着いたときの喜びは大きなもの。また明日からそれを求めてがんばってほしいです。

トーナメント表を眺めると、教室内でツブし合いになってしまったり組み合わせの不運といったことがあちこちでおこっています。実力十分の子が、1つ負けて追い込まれて、そのプレッシャーでまた負け、気持ちが切れてついでにもう1つ負けてしまった・・・ボロボロの日だった子も居ます。
そういったことすべて含めて、将棋の神様はきっと見てくれています。みんな、そんなにたいした差はないんです。誰が表彰台でもおかしくなかった。自分が輝く日を信じて進みましょう。


Cクラス

望月くん望月雅仁くん(市川大和田小3年)、4勝1敗で第3位。
苦しい場面でもガッツで何とかしてしまう男と度々紹介してきましたが、ようやく順番が回ってきました。望月くんが星を稼いでくれたおかげで教室のほかの子が入賞できたりといったことが過去あったのですが、自身はあと一歩で・・・その繰り返しでした。将棋の神様はちゃんと見ていてくれましたね。おめでとう!


Bクラス

小山くん小山晋太朗くん(浦安美浜北小3年)、4勝1敗で第3位。
2月の小学生名人戦ではCクラス優勝。結果だけ見るといかにも順風満帆ですが、実はそうではありませんでした。熱せられたものは冷めるもの。しばらく燃え尽き症候の時期があったようです。お母様から残念な印象と「詰将棋くらいは毎日やっているようですが」とあきらめ混じりの報告をいただいたのですが、「そこっ!それっ!」
気分の浮き沈みは誰にだってあります。が、どんな日でも淡々と少しでも何かやる習慣。これが長期的にものすごく大きい。とてもよい例を見せてくれました。

田澤啓太くん(船橋葛飾小5年)、4勝1敗で6位。
Bクラスの実力者。4勝1敗ですがその1敗が・・・なんとも残念でした。
きっと、この先人生のいろんな場面で、今日のあの局面を思い出すことでしょう。これが自分の生き方と「損をしてもいさかいは避ける」を信念とするか。どこかの時点で意識して性格を変えるよう努力するか。
自分がどのような人間なのか、それを自分自身で知るというのは、なかなかできることではないです。表彰状1枚より、ずっと価値のある経験でした。


Aクラス

野坂くん野坂隼史くん(市川南行徳小6年)、4戦全勝で優勝。
アタればデカい。ホームランか三振か。やってくれるか、やっちゃうか。今日はやってくれました(笑)。
勝負型になると手がつけられないくらいに強い反面、突っ込みすぎてボロボロになることも。実は前日にも序盤に欠陥が判明し、当日朝までやっていたという・・・それを自分でわかって、すすんで聞きにきてくれたのは素晴らしい成長でした。
自分の強みはなんなのか。それを生かすにはどうすればいいのか。その考え方が、人生の糧になってくれたらと願います。

矢川慶多くん(市川新浜小6年)、3勝1敗で4位。
スイス式得点で、わずかに足りず。残念でしたが、初めてのAクラスで大健闘でした。
以前紹介しましたが、武道(空手)をやっていることが精神的にいい鍛錬になっているようです。ポイントを先行されても、気持ちを切らさず落ち着いて立て直すといい結果につながる。一局の中でも、また一日を通した戦いかたも、とてもバランスがよく、最後にきっちりまとめてくるのは立派。後輩のみなさんぜひ、参考にしてほしいです。


代表クラス

高学年に5年生が2人参加。代表決定に絡むことはできませんでしたが、いい相手といい戦いをして白星もあげ、それぞれに収穫を得てくれた有意義な日だったと思います。
行徳の将棋事情は過渡期にありその狭間で申し訳ないと思うのですが、公民館教室への大人の参加あるいは行徳囲碁将棋センターや南行徳道場を含めた全体の環境改善の中で、よい選手が育つ土壌ができたらと考えています。


最後に、とても感心したこと。この日はプロ棋士の真田七段と関六段が来てくださり指導対局をしていただいたのですが、GSCのみなさん、大会で負けても熱心にこの良い機会を求めて積極的に教わっていました。その姿勢は立派です。最後のほうはほとんどGSCの子でした(笑)。真田先生、関先生、たいへんお世話になりました。またご無理ぎみでも指導受けさせていただけるよう計らってくださった県連様にも。深く感謝申し上げます。


さあ、今日の日はさようなら。明日からまた、真っ白の白線を足にスタートです。気持ちを新たに、歩いてゆきましょう。

6月13日(土)の風景

6月13日(土)午前、行徳公民館第2和室にて行徳将棋クラブ活動。

福栄中1名、行徳小2名、南行徳小1名、新浜小3名、富美浜小1名、塩焼小3名、幸小2名、新井小1名、新篤小1名、稔台小2名、葛飾小3名、美浜北小2名、下鎌田東小2名、計24名。


教室、どうでしたか?
9面指しで将棋盤しか見てなかったので今日はどんな日だったのか、よくわからないのです(笑)。
でも、上級の子たちは先週の復習の場面からやって、いい将棋でしたね。何人かに負かされました。序盤の駒組みのちょっとしたことでエライちがいになることがわかってくれたと思います。

明日は千葉では倉敷杯ですが、東京は文科杯ですね。千葉組も東京組も、がんばりましょう!

14日

14日倉敷杯の日の朝は、基本的に各自会場(千葉県青少年女性会館)へ向かってください。

私は保護者の方がご都合つかない子供さん若干名と8時9分行徳発西船橋方面行きに乗る予定です。一緒に行きたい方は8時5分までに切符(西船橋乗換え、JR千葉まで)を購入して改札に居てください。

がんばりましょう。

6月13日(土)の確認

6月13日(土)の確認です。

行徳公民館第2和室で10−12時に活動を行います。
※公民館には水飲み場がありません。各自水筒をご用意ください。水筒には必ず名前をつけてください

今後の予定:

6月13日(土):10-12時 行徳公民館第2和室
6月20日(土):9:30-11:30 七中にて七中ブロックコミュニティークラブさん主催の「囲碁・将棋・オセロ教室」に参加
6月27(土):10-12時 行徳公民館第2和室

7月 4日(土):10-12時 行徳公民館第2和室
7月11日(土):未定(行徳公民館休刊日にて)
7月18日(土):9:30-11:30 七中にて七中ブロックコミュニティークラブさん主催の「囲碁・将棋・オセロ教室」に参加
7月25(土):10-12時 行徳公民館第2和室


※上記すべて無料です。

将棋教室対抗戦に関して

前のエントリーに続きもうひとつ、7月開催の大会ですが、7月12日(日)に高島平にて団体戦の「将棋教室対抗戦」が行われます。詳細はこちら

私のほうではチーム編成行いませんので、もし子供さんと保護者の方で「このメンバーでGSCで出たい」という希望がありましたら声をかけてください。チーム編成等おまかせします。


実は最近、他チームから参加する保護者の方々より大変お気遣いいただいた事情説明のメール等をいただくことが出てきまして、別にそんなに気にしていただかなくても・・・と思ったりしています。

「教室対抗」となると、やはり有力選手の確保に、特に有料教室の方々はシビアにならざるを得ないことでしょう。
私としては、ご商売の方々に自分が混ざってそれをやったりみなさんに心理的なご負担をおかけすることはしないでおこうと思います。

一方、知名度の高い大会でいい練習になることは間違いないですので、他から声がかかった子はどうぞGSCを気にせず参加してください。また「お友だちと出たいのでGSCの看板を使いたい」というのも大いに結構です。希望される方はご検討ください。よろしくお願いします。

7月の将棋大会

7月の将棋大会を2つ、ご案内です。


7月5日(日)千葉県なの花女流名人戦。詳細はこちら

アマ名人戦千葉県大会と同時開催される、新設された大会です。女性であれば棋力・年齢関係ないとのことで、県連よりふるってご参加くださいとの案内をいただきました。
「千葉県女流名人」と聞いて「アタシゃ関係ないわ」とどうぞ思わず、級位者含め幅広くたくさん参加していただいてみなさんに楽しんでいただけるようなイベントにしたいという意向のようです。


7月20日(月・祝)ねこまど杯こども将棋大会。詳細はこちら

ねこまどグッズをクリスマスに提供してくださっているスーさんからのご案内。会場のパナソニックセンター東京スタジオは有明なので行徳浦安からすぐですね。朝もゆっくりできるし、これは人気が出るかも。申し込み多数の場合は抽選になるそうです。

ちなみにパナソニックセンター東京では将棋以外にも定期的に様々の体験イベントが開催されているようです。どれも勉強になり楽しそう。詳細はこちら
上記ねこまど杯こども将棋大会も、18日〜20日の3日間にわたり行われている『どうぶつ将棋フェスティバル』の中のひとつの企画ということのようです。どうぶつ将棋も楽しいかもしれませんね。

「伝説の真剣師 小池重明伝」より

AKB総選挙のテレビ中継を7位あたりから見る。今、世の中の人々の心を動かし感動を呼んでいるのがどういうものなのか、目を白黒させ視聴に立ち向かう(笑)。さっぱりわかりません。が、認識します。これが新しい時代なんですね。

さて、相変わらず「伝説の真剣師 小池重明伝」を読んで並べています。読み物としても、面白い。様々な方の文章が読めるのも醍醐味ですが、特に団鬼六先生の文章はやっぱず抜けてエンターテインメントしていて、笑わせるし泣かせる。記者ではなく小説家ということでしょうか。

棋譜が93局掲載されているのですが、90番まできました。これが、泣かせます。

散々面倒を見た小池さんがどうにもだらしなく(娘さんのためにと渡した小遣いを博打ですってしまうなど)、愛想をつかした団先生が小池さんを追放するために「果し合い」勝負を設定しました。名うての強豪たちと戦わせ、敗れたなら出入り禁止。
ところが、小池さんは並み居るつわものを3人次々と連覇してしまった。4人目に勝てば5人目は某プロ棋士との対戦を団先生は約している。
つまりこれに勝てば、これまでお世話になった団先生が日本将棋連盟とのトラブルに巻き込まれるし、自分というどうしようもない邪魔者と縁を切ることが出来ません。その終盤の入り口。下は、後手が4四にいた銀を△3三銀と引いた局面で手番は先手小池。

果し合い最終局


ここで小池さん、▲4一飛成という無茶な指し手。△同玉に▲2一歩成。『小池は自滅するように敗退した』と書かれてあります。
去らなければならぬ身。ここらで潮時とみたのでしょうか。切ない・・・

と、ぼんやり盤面を見ていたら、あれっ!ちょっと待てよ。後手の横山公望さん(赤旗名人)の△3三銀は絶妙手なんではないでしょうか?次に△2六馬の王手飛車がある。これを避けるために例えば▲8一飛成とかだと△2二銀と歩を払われて、その後攻めのきっかけをどうつくるか見えにくい。
えーっ!?と、PCでソフトを立ち上げて入れてみたらこの局面、何と小池さんの指した▲4一飛成△同玉▲2一歩成の順が最善手。ほぼ互角か若干有利で、その後も均衡が保たれたねじり合いが続いていたことがわかった。

やっぱ小池さん強ぇーんじゃないですか。泣いて損した・・・いや、負けた将棋にもドラマを描かざるを得ない気持ちにさせてしまう、なんともミステリアスな人だったのでしょう。

6月6日(土)の風景

6月6日(土)午前、行徳公民館第2和室にて行徳将棋クラブ活動。

福栄中1名、行徳小2名、南行徳小1名、新浜小4名、南新浜小1名、富美浜小1名、塩焼小2名、新井小1名、新篤小1名、大野小1名、稔台小2名、葛飾小2名、美浜北小2名、高洲小1名、鹿骨東小1名、未就学2名、計25名。

8〜9面指しで私が相手する形式でやってみました。最後のほうの子は中途半端になってしまい、ゴメンナサイ。次回はもっと要領よくやろうと思います。また、入ったばかりの子供さんもじゅうぶん見れずスイマセン。6月の大会シーズン終わったら丁寧に見ます。

最近来てくれるようになった大人の方がお友だちを連れてきてくださいまして、よく子供たちの面倒をみてくださりありがたいです。スーさんも居ますので、これだと私がてんやわんやしても何とかなっている感じ。

ふと感じるのが、『級位者の大人』が気軽に将棋を楽しめる場へのニーズがどうもフツフツと湧き上がっているような気がします。道場はもちろんお客様ですから級位者も歓迎してくださいますが、どうしても集まってくるのは有段者が多いので、雰囲気的に肩身が狭いかもしれない。かといって子供ばかりの中にポツンと居るのも、普通はなかなかしんどいことでしょう。出来れば大人同士で仲良くなって、世間話したり飲んだりといった楽しみもあるとよいですものね。
私自身は手が回らないですが(笑)、そのような同好会があると楽しいですね。

ブームを文化に

今週印象に残ったのは、女子サッカーなでしこジャパンのキャプテン宮間選手のインタビュー。4年前W杯優勝後、海外からのオファーを断り日本に居続けた。
「女子サッカーブームを、文化として根付かせたい」

小学生将棋の世界も、ひとつひとつの大会が、そうだなぁと思います。

小学生名人戦や倉敷杯は、もう立派な文化ですね。あこがれのプロ棋士たちが通った道と同じ場所に立ってみたい、立たせてみたいと多くの親子が思うことでしょう。勝てる勝てないに関係なく。

一方、日本将棋連盟が「イチバン力を入れている(故米長邦雄前会長)」とする文科杯がなかなか、苦労の時期なのでしょう。
出来た当初は目新しさに加え、「3人なら、何がおこるかわからない。普段弱い子がヒーローになるチャンスがある」がキャッチフレーズで、がんばって出てみようという熱気がありました。が、兄弟で2人有段者みたいなチームがけっこうあるということがわかってきて、「この大会はムリしなくていいや」というのが共通認識になってしまいつつある。何か別の魅力を見つけてプロモーションしたいところ。

「上はどう考えてんのかね?」
とボヤきたくなるところですが(今週はこればっか・笑)、誰もわからないでしょう。わからないときは、末端の普及員としては、出来る範囲で出来ることやるしかないですね(笑)。

はい、ひたすらお願いです。1つの学校で3人集めて、団体戦に出ましょう! いっしょに学校の代表として戦うことでお友達どうしの絆も深まり、楽しいですよ。

6月6日(土)の確認

6月6日(土)の確認です。

行徳公民館第2和室で10−12時に活動を行います。

今後の予定:

6月 6日(土):10-12時 行徳公民館第2和室
6月13日(土):10-12時 行徳公民館第2和室
6月20日(土):9:30-11:30 七中にて七中ブロックコミュニティークラブさん主催の「囲碁・将棋・オセロ教室」に参加
6月27(土):10-12時 行徳公民館第2和室

7月 4日(土):10-12時 行徳公民館第2和室
7月11日(土):未定(行徳公民館休刊日にて)
7月18日(土):9:30-11:30 七中にて七中ブロックコミュニティークラブさん主催の「囲碁・将棋・オセロ教室」に参加
7月25(土):10-12時 行徳公民館第2和室


※上記すべて無料です。

倉敷杯と文科杯の申し込み

6月14日(日)の小学生「倉敷王将戦」千葉県大会、申し込みがまだの方はそろそろ手続きお願いします。申し込みフォームより送信してください。
締切りは6月9日(火)です。

6月28日(日)の文部科学大臣杯小中学校団体戦千葉県予選は、行徳将棋クラブ関連の小中学校は私がまとめて申し込む予定です。

がんばりましょう。

奨学金・教育ローン

我が家の洗面台の取替え工事。老朽化で水漏れが解消せず、修理も台ごと交換もあまりコストが変わらんということでそうなってしまった。

先月は洗濯機がブッ壊れた。5月は大学の前期授業料の支払いでただでさえ苦しいところへ立て続けに追い討ちをかけられ、白旗を揚げて降参したい気分。降参してすむ問題ではないんだけど(笑)。

あ、これからの方々のため参考になるかどうか。大学の奨学金制度ですが、昔とちがい、たいがいの家庭はまずは親が『国の教育ローン』の申請をすることになっています。で、それが通らなかった家庭の子だけ奨学金を申請できる。つまり、我々の世代が親から言われた「大学は行きたきゃ自分で行けぃ」ってのは、通用しないみたい。親が借りて親が返す。返済期間15年、有利子。
そんなのいらんわっ!上等でぃ、借りずに何とか乗り切ってやる。・・・と意気込んだはよいが、キツイもんです。

しっかし、教育で国が金貸しをやるんだな。
奨学金回収率の悪化が原因なのでしょうが、それにしても、これからの若い世代の稼ぐ力を国が信用しなくなってるわけだ。
いや、信用しないというよりは、そのように経済政策を進めているということでしょうね。貧富の差が広がり、貧のほうが大多数になっていく構造に。

とか、世の中に責任をなすりつける方向にいくのはダメオヤジですね(笑)。はい、がんばります。
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千葉県市川市の行徳将棋クラブを運営している原伸一です。ブログの更新情報をお届けしてゆきます。2020年11月米大統領選より関連情報の収集・発信に注力しています。
ライブスケジュール
毎週日曜日23時〜23時半 YouTubeライブ。
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GSG5(行徳将棋ガールズ)
GSG(Gyotoku Shogi Girls)は、行徳将棋クラブの女子のこと。音楽も大好きで、2013年女子アマ団体戦で歌を歌ってベストパフォーマンス賞をいただきました。
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ハラ

フォークシンガー原
(原 伸一)

1967年生。千葉県市川市の南部、行徳・妙典でアコースティックライブの主催等の活動を行っています。また、将棋教室を開いています。

将棋教室の情報は以下サイトにて。

http://gyotoku.livedoor.biz
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