コソボが騒然となっています。コソボ北部のセルビア人自治区3か所で、行政庁舎をコソボ警察が暴力的に占拠。セルビア人住民たちと衝突が発生しています。

興味深いことに、これに対して駐コソボ米国大使がツイッターで非難声明を出しています。タイミング的に、このコソボの行為を認めるとドンバスを正当化することになってしまうのでマズいということがあるでしょう。また、下手をすると米国の国会議事堂占拠事件まで連想させかねません。

2021年1月6日は議事堂占拠を警察が隠れて後押ししましたが、今回のコソボは警察が白昼堂々と庁舎に乗り込んで行きました。
「ちょっと待てーっ!オマエらワカリやす過ぎっ!」
てことでしょうね。

以下、リバールの記事と駐コソボ米国大使のツイート2件、そして現地からの映像です。


コソボ


セルビア、コソボ・メトヒヤにおけるエスカレーション 2023年5月26日22時の状況

今日、13時30分頃、いわゆる「コソボ警察」がズビン・ポトク、ズベカン、レポサビチの自治体の建物を包囲し、武力で押収しようとしました。

都市部では危険を知らせるサイレンが鳴り響き、携帯電話が通じない地域もありました。コソボのセルビア人は街頭に繰り出し、治安部隊が行政庁舎に侵入するのを阻止しようとしました。

警察との衝突は3つの自治体で同時に発生しました。コソボのアルバニア人は気絶手榴弾や発煙手榴弾を積極的に使用し、セルビア人に対して発砲しました。

※コソボとメトヒヤのさらなる悪化を招いた軍事行動の目的は、地域からセルビアの機関を完全かつ最終的に締め出し、セルビアへの反対と破壊に向かうことです。

出典:https://t.me/rybar/47607

ジェフ・ホベナイア駐コソボ米国大使のツイート:

【米国は、コソボ北部の市庁舎への立ち入りを目的としたコソボ当局による進行中の行為を非難します。今日の暴力行為は直ちに中止されるべきです。】

【我々は、北部の緊張を高め、不安定を増大させるコソボ政府の行動を強く非難します。我々は、首相@albinkurtiに対し、これらの暴力的措置を直ちに停止し、EUが促進する対話に再び焦点を当てるよう求めます。】




現地の映像