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「オマエはそんなのはやらんでよろしい」とお叱りを受けそうですが、話題になっている三浦清志さんの会社の太陽光発電事業の件についての記事を読みました。ごく簡単にコメントします。






何よりも、事業契約も融資契約も、甘いなぁという印象です。

三浦氏の会社へ太陽光発電事業へ譲渡する京都の会社との売買契約においては、住民の同意を得るためにどちらが何をするのかという役割分担が不明瞭だったように見えます。

京都の会社は三浦氏を「太陽光発電の事業者であれば当然なすべきことをやらない、能力のない人物」と捉えているようです。図面を引いて住民説明会を開き、地元の人々に深々と頭を下げ「どうかお願いします」とやらなければならなかった。
いっぽう三浦氏のほうは、自治会の役員が変わり雲行きが怪しくなり「おいおい、話が違うじゃないか」だったのだろう。最初の状態までお膳立てしてくれないと、費用をかけて図面つくるなんてやりませんよと。

また、問題になっている10億円の融資契約のほう。敢えて言えば、融資する側も甘いです。事業の譲渡契約で揉めていることや、住民の同意がとれそうかなど、当然調べるところです。10億円も出すなら。

個人的には、三浦氏は最初から嘘をついて金をだまし取るまでの意識はなく、単純に甘かったのと、人に頭を下げることが苦手だったのだろうという印象です。

本件、普通であればビジネスリスクであり事業の失敗事案で、刑事事件にまではならないと考えます。そして、記事の中で気になるのはココ:
【今回の捜査は、マーキスが三浦氏を麻布警察署ではなく、同社の顧問を務める大鶴基成氏の「古巣」である東京地検特捜部に「詐欺罪」で刑事告訴した結果だとみられる。】

ははぁ、ナルホド。こういった政治案件あるいはそれに近い案件に金を融通する出資会社は、いざという時のために検察とパイプをつくってある訳だ。

と、いうことを学ばせていただいた件でした。