日本の報道では、「中露間には隙間風が吹いている。うまくいっていない」的な論調が目立ちますが、本当にそうでしょうか? 国民がそう思っているほうが自分たちに都合がよいのでそのような方向に持って行こうとしているだけでは?

確かに、そういう部分もあるでしょう。中国だって一枚岩ではない。しかし「粘り強く説得すれば反ロシアに加わってくれるに違いない」という楽観的観測に基づいて外交政策を進めるのは誤りだと個人的には考えます。

以下、タス通信の記事。

王毅

(9月22日07:06 タス通信)
中国外相、国連でロシアが果たしている重要な役割を誰も奪わないと述べる

中国の王毅外相は水曜日、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相との会談で、国連でロシアが果たす重要な役割を誰も奪うことはできないと述べました。

「親愛なる友にまたお会いできてとてもうれしいです。私たちはまさにサマルカンドで会ったばかりです。そして、ここは米国ですが、国連自体は私たち全員のものです。ロシアは安全保障理事会の常任理事国であり、国連で重要な役割を果たし続けます。誰もロシアからこの権利を奪うことはできません。」

中国外相は、SCOサミットの合間にサマルカンドで開かれた会合で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と中国の習近平国家主席が二国間関係の話題を提起し、多くの問題について合意に達したことを想起しました。

王毅外相は、前回の両国首脳会談の決定の実施に取り組む用意があることを強調しました。 彼によると、コロナウイルスのパンデミックはまだ過ぎ去っておらず、世界の舞台で深刻な変化が起こっています。 現状は、北京とモスクワ間の調整と協力を強化し、共通の課題に共同で対応し、世界秩序をより公正なものにするために両当事者によるグローバルな安全保障イニシアチブを促進することが重要な役割を果たしていると、大臣は付け加えました。