へルソン〜二コラエフの、8月30日時点での戦況をお伝えします。

実は北の方角(下の地図の右上)にクリボイ・ログという鉄鋼業の大都市があります(クリボイログ鉱山は旧ソ連最大の鉱山)。前線は二コラエフとクリボイ・ログをつなぐラインの南側に沿っていることから、ロシアの軍事情報サイトではこのセクターの戦況を伝える際に「二コラエフ〜クリボイ・ログ方面」という呼び方をしています。

ウクライナ軍は8月29〜30日に、大きくは4つのセクター(分け方によっては5あるいは6つ)でロシア軍に対し攻撃をかけました。しかし、ウクライナ軍の多大な損失と見合うほどの変化はありません。下の地図ではその4つをそれぞれ拡大して表示していますが、わかりにくい「ロゾボエ」セクターのみカタカナを振りました。見えにくいですが、蛇行した前線に沿ってインガレット川という川が流れています。川を挟んでの攻防となっています。

以下、リバールの記事より(https://t.me/rybar/37955)。

二コラエフークリボイ・ログ


【二コラエフ〜クリボイ・ログ方面の状況(2022年8月30日まで)】

ヘルソンに対するウクライナ軍の攻撃の2日目の終わりまでに、ロシア連邦軍は前線を安定させることに成功し、敵の前進を止めました。

・パサド・ポクロフスコエのセクターでは、ロシア軍はリュボミロフカとチェルノーヴィエ・パディ付近から撤退することになりました。前線は、リュボミロフカの東郊外〜ゼリョーヌィ・ガイ〜ブラガダートノエ〜プラウジーノ〜アレクサンドロフカの線に沿って走っています。

リュボミロフカとチェルノーヴィエ・パディで、10ユニット以上の敵部隊がロシア境界に侵入しました。ロシア連邦軍は砲撃を行い、ウクライナ軍がロシア連邦軍の位置に足場を築くことを許していません。

ペトロフスキーの側では、ロシア連邦軍はミールノエとパサド・ポクロフスコエ付近で前進しようとしましたが、ウクライナ軍の要塞エリアを占領できませんでした。

・前線のスニギレフスキー セクターでは、ロシア軍がブラゴダトノエに対するすべての敵の攻撃を撃退し、キセレフカの南に支配ゾーンを拡大しようと試みました。敵のサポートエリアは火砲で制御され、ロシア軍への攻撃はありません。

・アンドレエフカの近くに変更はありません。ロシア軍は、ウクライナ軍によってインガレットの南河岸に移された装備に対して砲撃を続けています。 ロゾボエとスホイ・スタヴォクは敵の支配下にあります。

・オルギノとヴィソカポーリエでは、ロシアの部隊が戦線を維持していますが、依然として火砲で寸断されています。ウクライナ軍はこれ以上前進できず、ロシア連邦軍は前進する敵グループを完全に破壊することはできません。ウクライナ軍は装備の移転を続けています。

要するに、ウクライナ軍はリュボミロフカ、チェルノーヴィエ・パディを占領し、ロゾボエに足場を築き、スホイ・スタヴォクから予備兵を追い出し、オルギノとヴィソカポーリエでロシア軍の砲火を阻止しました。

ポジションバトルが始まりました。ウクライナ軍はロシア軍が残した戦線に足場を築くことができず、ロシア軍は失われた陣地を部分的に取り戻しました (ポサド ポクロフスキー近くのプラウジーノ、キセレフカ、ブラガダートノエ)。

ロシア連邦軍は、ウクライナの T-64とポーランドのT-72を撃墜し続けています。明日は、オルギノとパサド・ポクロフスコエのセクションの運命が最終的に明らかになるはずです。