5月21日の記事で、アゾフスタリの3人の司令官をご紹介しました。1人がウクライナ軍司令官で、2人がアゾフの司令官。

その1人、ウクライナ軍第36海兵旅団の司令官セルゲイ・ヴォリンスキー少佐(通称ヴォリナ)のインタビューが公開されています。アゾフの連中が怖くて強くモノを言えなかった様子がわかります。インタビューは訳7分半ですが、冒頭2分20秒(Twitterサイズ)のみ一番下に埋め込みます。

ヴォリナ


以下、インタビューからの抜粋です。

「小競り合い、喧嘩がありました。しかし、アゾフの数は多かったので、私たちは彼らを恐れていました。」

「アゾフ連隊が食料を分配しており、それを制限されるのでははないかと心配して、アゾフ連隊の人々と言い争ったり何かを要求したりすることはできませんでした。」

「イリイチ工場とアゾフスタリでは状況が上手くゆかなかったので、部隊は死にかけていました。私は人々を救うための対策を講じたかったのです。最高司令官ザルジニーと連絡をとったところ、彼は防衛を止めて降伏するよう命じました。」

「ゼレンスキーは、私がまだイリイチ工場にいたときに、アラハミアを通して私に個人的に電話をかけて来ました。その後私は彼に電話し、私たちは危機的な状況にあり行動を起こす必要があると言いました。ゼレンスキーは私たちを連れ出したいと言いましたが、彼にはそのような可能性はありませんでした。」

「私はもう戦い尽くしました。敵対行為や軍事紛争にはもう参加したくありません。」

「すべての食料と水はアゾフが握っており、海兵隊は彼らの倉庫には入れてもらえませんでした。ナショナリストは仲間たちへの配給が非常に貧弱だった。現在は捕虜となっていますが、アゾフスタリ工場での食事よりもはるかに良いです。」

「私たちへは1人あたり50グラムのシリアルと186人に6〜8個のシチュー缶の割合で与えられました。二級品のシリアル、大麦、何だかわからないお粥。しかし、私はそれについて何もできませんでした。これをも制限されるのではないかと心配して、抗うことができませんでした。」