ウクライナの西側で国境を接するモルドバ共和国できな臭い動きがあります。

何者かが挑発し、ウクライナ西部国境にも戦線を拡大しようとしているのではないか?
ウクライナは、それはロシアだと非難しています。



上記AFP=時事の4月27日記事より一部抜粋:
【旧ソ連構成国モルドバ東部の親ロシア派支配地域トランスニストリア(Transnistria)(=沿ドニエストル)で爆発が相次いだことを受け、ウクライナは26日、ロシアが同地域を「不安定化」させようとしていると非難した。
(中略)
トランスニストリアは1990年にモルドバからの分離独立を宣言したが、国際的には承認されていない。91年には、ロシア軍の支援を受けた分離派と政府軍との紛争に発展。92年に停戦協定が成立したが、ロシアは今も駐留軍を維持している。】

以下、タス通信の記事を2本お伝えします。

モルドバ


(4月26日18:45 タス通信)
クレムリンは、沿ドニエストルの状況がどのように推移するかを注意深く見守っています
ぺスコフ

沿ドニエストルからの最新ニュースが懸念されており、クレムリンはそこでの状況がどのように進展するかを注意深く見守っている、とロシアの指導者のドミトリー・ペスコフ報道官は火曜日に記者団に語りました。

ペスコフ氏は、タス通信からの質問に答えて、記者団に対し、「(沿ドニエストルで)状況がどのように進展しているかを非常に注意深く見守っている。もちろん、そこからのニュースが懸念を引き起こしている」と語りました。

確認を求める質問に応えて、クレムリンのスポークスマンは、トランスニストリアの状況の悪化を背景にしたロシアのウラジーミル・プーチン大統領と彼のモルドバのカウンターパートであるマイア・サンドゥとの接触は、まだ計画されていないと述べました。「いいえ、現時点では会談は計画されていません。そのような計画はありません」とペスコフは質問に答えました。

スポークスマンは、沿ドニエストルで起こっていることの背後に誰がいるのかという質問には答えず、このトピックについて付け加えることは何もないと説明しました。

これに先立ち火曜日に、身元不明者が沿ドニエストルのグリゴリオポリ地区のマヤック村にある地域ラジオセンターの2本のアンテナを爆破しました。前日には、沿ドニエストル国家安全保障省の建物が手榴弾発射装置により攻撃されました。どちらの場合も死傷者はなかったと報告されています。3月、沿ドニエストルの政府機関は、学校、医療機関、ショッピングセンター、その他の施設の大量破壊に関する匿名の予告をいくつか受け取りました。

(4月26日21:39 タス通信)
サンドゥ、沿ドニエストルでの爆発は内部抗争の結果であると述べる
サンドゥ

モルドバ当局は、沿ドニエストルでの共和国内部の認識されていない政治勢力によるテロ攻撃に、責任を負っています。火曜日に、最高安全保障評議会の会合後のブリーフィングでマイア・サンドゥ大統領が述べました。

「状況を不安定にすることに関心のある地域内のさまざまな勢力の間に、緊張関係があります。これにより、沿ドニエストル地域は脆弱な立場に置かれ、モルドバ共和国にリスクが生じています。私たちは、平和を危険にさらす可能性のある行動にモルドバを関与させるすべての挑発と試みを非難します」と述べました。

声明の中で大統領は、キシナウはモルドバの領土保全の原則の遵守に基づき沿ドニエストル問題の平和的解決を意図していることを想起しました。