前の投稿でスケープゴートと言ったファウチ疑惑ですが、世界の人々が今日直面している重大問題の全体像を我々に見せてくれるという大きな効果があると思います。

世界大戦は、始まってしまった。

アイゼンハワー大統領(在任:1953年1月20日 - 1961年1月20日)の退任演説を改めて思い出します。ウィルスを攻撃兵器、ワクチンを防御兵器とすると、ピタリとハマります。

重火器や航空機・車両といった軍需産業により辿った歴史を、ウィルスと医薬品産業によって、人類は再び繰り返そうとしています。

翻訳文章は、豊島耕一様の訳を以下サイトから引用させていただきます:



(前略)

【 最後の世界戦争までアメリカには軍事産業が全くありませんでした。アメリカの鋤*の製造者は、時間をかければ、また求められれば剣[つるぎ]も作ることができました。しかし今、もはや私たちは、国家防衛の緊急事態において即席の対応という危険を冒すことはできません。私たちは巨大な規模の恒常的な軍事産業を創設せざるを得ませんでした。

これに加えて、350万人の男女が防衛部門に直接雇用されています。私たちは、アメリカのすべての会社の純収入よりも多いお金を毎年軍事に費やします。

私たちは、この事業を進めることが緊急に必要であることを認識しています。しかし、私たちは、このことが持つ深刻な将来的影響について理解し損なってはなりません。私たちの労苦、資源、そして日々の糧、これらすべてが関わるのです。私たちの社会の構造そのものも然りです。

我々は、政府の委員会等において、それが意図されたものであろうとなかろうと、軍産複合体による不当な影響力の獲得を排除しなければなりません。誤って与えられた権力の出現がもたらすかも知れない悲劇の可能性は存在し、また存在し続けるでしょう。

この軍産複合体の影響力が、我々の自由や民主主義的プロセスを決して危険にさらすことのないようにせねばなりません。

何ごとも確かなものは一つもありません。

警戒心を持ち見識ある市民のみが、巨大な軍産マシーンを平和的な手段と目的に適合するように強いることができるのです。その結果として安全と自由とが共に維持され発展して行くでしょう。

我が産軍のあり方の根本的な変化とごく類似し、またその変化を生じさせた主たるものは、最近の数十年間に起こった技術革命です。

この革命では、研究活動が中心的なものになり、それはまたより計画的になり複雑化し、費用がかかるものとなってきました。着実に増加する研究予算の配分は、連邦政府のために、連邦政府によって、或いは連邦政府の指示に基づいて実施されています。

今日、自分の仕事場で道具をいじくり回している孤独な発明家は、実験室や実験場の科学者による研究チームの陰に隠れてしまいました。同じように、歴史的に、自由なアイデアと科学的発見の源泉であった自由な大学が、研究方法における革命を経験してきました。莫大な資金が絡むという理由を一因として、科学者にとって政府との契約が知的好奇心に事実上取って代わっています。使い古した黒板の代わりに、現在、何百台もの新しい電子計算機があります。

連邦政府による雇用、プロジェクトへの資源配分、および財政力によるわが国の学者層への支配の可能性は常に存在しており、このことは深刻に受け止められるべきです。

しかしまた私たちは、科学研究と発見を、当然敬意を持って扱いますが、その際に公共の政策それ自体が科学技術エリートの虜となるかもしれないという逆の同等の危険性も警戒しなければなりません。

これらの、あるいは他の権力や影響力、それらには新しいものも古いものもあるでしょうが、それらを、自由社会の究極の目標を絶えず目指しているわれわれの民主主義制度の諸原則の中にはめ込み、それらとバランスを取り、それらと統合させていくのは政治家の仕事です。】

(以下省略)

アイゼンハワー