2月25日木曜日に、米軍がシリアに対し空爆を行ったという報道がありました。2月中旬に行われた、イラクにある米軍関連施設への攻撃への報復措置との国防総省発表。

関連記事を下にご案内しますが、記事から漂うのは、2月中旬の攻撃からして
「オバマさんの核合意に戻りませんか?経済制裁を解除していただいて、仲良くしましょうよ」
というイランからのメッセージではないかという印象です。

米国とイランで示し合わせたかどうかはわかりませんが、阿吽の呼吸。下の記事でも国防総省報道官が「均衡」という言葉を使っています。軍事攻撃と外交を織り交ぜながら、オバマ核合意に戻してゆく路線ではないか。私見です。



(概要日本語)

ペンタゴン:米国がシリアの「イランが支援する過激派」基地を攻撃

国防総省によると、米軍はイラクの米軍基地に対する最近のロケット攻撃に対する報復として、イランが支援する過激派が使用するシリア東部の施設に空爆を行った。


スポークスマンのジョン・カービー氏は声明のなかで「バイデン大統領の指示により米軍は今夕に、シリア東部でイランが支援する過激派グループが使用するインフラに対して空爆を行った」と述べた。

「この攻撃は、イラクでのアメリカ人と連合軍の職員に対する最近の攻撃と、それらの職員に対する継続的な脅威への対抗として承認された」と彼は述べた。

米軍は木曜日の攻撃で死傷者があったかどうかを明らかにしなかった。

カービー氏は、標的はカタエブ・ヒズボラやカタエブ・サイード・アル・シュハダを含む、イランが支援する武装イラクグループに使用される国境管理地点であると述べた。

イスラム国グループと戦う米国と連合軍によって使用されるイラクの施設へ3回のロケット攻撃があり、この攻撃はそれに応じて行われた。

2月15日、クルド地域の首都アルビルにある軍事施設での攻撃の1つは、連合軍と協力している民間人と外国人傭兵を殺害し、数名の米国傭兵と兵士を負傷させた。

イランの指示の下で活動していると見られるグループによるイラクでの攻撃は新しいバイデン政権に挑戦であり、テヘランとの核合意に関する交渉を再開する扉を開くかのようだ。

バイデン政権は、イランの核開発を凍結することを目的とした2015年の合意を復活させたいと述べている。

しかしバイデン政権はまた、テヘランを中東全体で継続的な安全保障上の脅威と見なしている。

カービー氏は木曜日の攻撃を「均衡」と呼び、反IS連合の米国パートナーとの協議を含む「外交措置と合わせて行われた」と述べた。

しかし彼はまた、それがシリア東部とイラクの状況を軟化させるように設計されたと述べた。

「この作戦は明白なメッセージを送っている。バイデン大統領はアメリカと連合国の人員を保護するために行動するだろう」と彼は言った。

ペンタゴン