中国共産党員(以下CCP)のリストが流出したことを先週末にオーストラリアン紙が報じ、世界中に衝撃が走っています。日本のメインメディアが扱いが小さいですが、産経新聞とテレビ東京が報じているのを見つけましたので下にリンクを貼ります。

以下、個人的な意見で恐縮です。かつて商社に勤務しモスクワ等で仕事をした経験から。

テレ東動画の中で「中国政府運営の人材派遣会社」から紹介され上海の各国総領事館に勤務していたCCPメンバーが多数いるとのことですが、旧ソ連も同じでした。KGBの人々ということになりますが、外国側もそれは解って雇っている。現地職員を雇わないと仕事にならないし、優秀な人は通常業務ですごく頼りになります。重要な情報には触れさせぬよう管理できれば普通は問題ない。それ自体は平時は何でもないこと。問題は本国の人間が抱き込まれてしまう場合。色々な弱みを握られ、相手国のエージェントにさせられてしまう。すると重要情報が洩れることになります。

さらにいま問題になっているのは、下リンクの報道ではボヤかしていますが、中国国内の外国政府・企業の出先だけでなく、世界中の国々でCCPのメンバーが政治や技術系企業・製薬会社などに入り込んでいるのではないかという疑惑。政権を動かしたり技術を盗んだりしているのではないか?

トランプ大統領と支持者たちは、ついには彼らはアメリカ大統領選の結果を操ろうとしたのではないかということで猛抗議をしており、実際にそうであったかの報告書が12月18日に大統領に提出されます。CCPによる国家転覆であるとの報告であれば、大統領令により政治行政を軍の管轄下におき彼らに制裁を加える手段をトランプ大統領がとるかどうか、世界中が注目しています。今回のこのリストのリークはあくまで個人的な見方ですが、CCPへのプレッシャーであると同時に、同盟国への呼びかけであり警鐘ではないかと感じます。