昨日記事の「行徳の子供たちが将棋が出来る唯一の場としての役割は終わっていた」について、補足。

旧行徳将棋クラブを閉じる前後に実は初めての方から何件かメッセージをいただきました。いずれも市川在住の方で「子供が将棋好きで行徳将棋クラブの活動の様子を心の支えにしていました」と。で、普段子供さんは将棋アプリで将棋をしている。たぶん何らかの理由・・・親御さんの都合で送り迎えが出来ないとか、子供が出たがらないとかで、リアル第2和室に足を運ぶことはなかった。

ほかの習い事は仕方がない、がんばって行かすけれど、忙しい日常の中で将棋はアプリで済むのであれば本来はリアルがいいと思っていてもそのままになってしまっていたのでしょう。
というのが、コロナで逆に「ネットで出来ることはネットで」がむしろ良いことと正当化される時代になった。原、投了。負けました。敗者へのお心づかいをありがとうございます。

ほんの6-7年ほど前・・・練習の一環に将棋ソフトやアプリを取り入れようとしたときに「私は実際に駒を持って指させたいんですっ!」とガンと保護者からお叱りを受けた。「時代が動くのはまだ先だなぁ」と痛感したのですが、逆にアッという間に追い越されてしまっていた。このあたり、私が経営者でないからアマい訳です。シノギを削る立場ならアンテナを張り巡らし「大丈夫、ぜったいクル」とじっと待ちその路線を整備した。ボランティアだから「そっかぁ〜」で傷んだ心を湯船に漬かり癒し頭からハズしてしまった。

4月から行徳公民館の代替でオンラインをやってみて感じたのが「アレ?若いお父さんお母さんたちワリと古風だな」ということ。でも、違うんです。「リアルこそ将棋」という昔気質ののお父さんお母さんたちが、最後まで行徳将棋クラブに残りガラパゴス原とお付き合いくださっていた。そしてコロナ禍において将棋アプリをご案内したところ、支障なく吸収してくださいました。

原を亡ぼすこと。それが行徳将棋クラブの最後の仕事、そして社会への貢献でした。

ウミガメ