将棋教室関係者でお読みいただいている方もいらっしゃるかもしれませんので、微妙な点について書いておきます。

プロ棋士の先生にありがたくご協力をいただき一部ご指導をあおぎ将棋教室を運用しておりますが、一門の出先が新設されるものではありません。あくまで上級から有段者クラスまで稽古ができる場を少しだけでも設置するという、それ以上のものではありません。棋力向上に資するのみ。

最近は「見る将」(見る将棋ファン)も増え、それが広告媒体としての将棋の価値を高めていますが、過去に幾度かあったブームがそうであったように「指す将」が定着しなければやがてしぼんでしまう。そして、これも将棋界の課題ではあると思うのですが「指す将」として将棋を指す場に残ってくれる人々は現状、有段者クラスあるいはそれを目指して稽古している人々の割合が大きい。

従い「行徳でもいい稽古をした」という思い出・愛着を持ってもらいたいという観点からの施策です。行徳でどこまで将棋の環境をこれから整備してゆけるかわかりませんが「ふらっと寄れる場」ができるとよいと思います。

ここ行徳は「三番瀬」と呼ばれる遠浅の海に面しています。ここで生まれ育った魚たちが、やがて大きな漁港や市場のブランドになる。同じように、ここで級位者から有段者への道を歩んだ棋士たちがどちらかの一門なり学生将棋部などの一員として活躍するのを楽しみに見てゆきたいと考えています。

三番瀬