投稿すべきことがあり過ぎて整理つかずにいますが、まずはこれを。

河井案里・克行議員夫妻。「逮捕」「1億5千万」「議員に2千5百万」などの言葉が踊り既に犯罪者扱いですが、冷静な目が必要。検察とマスコミがグルになって事件をつくる構図を我々は目の当たりにしたばかりです。

逮捕されても起訴されるとは限りません。取り調べた結果お咎めなしかもしれない。

まず1億5千万ですが、ご夫婦に渡したのではなく、党本部からそれぞれが支部長をつとめる広島の2つの自民党支部へ数回に分け振り込まれた合計が1億5千万とのこと。各選挙区の党勢拡大が目的。金額が大きくエーッと感じますが、これ自体は合法。
そして、県議や市議ら96人に配られたという合計2570万円ですが、渡すほうと受け取るほう双方の政治団体がきちんと収支報告書に記載し処理すれば合法にできる。受け取ったほうはちゃんと領収書を出して。

問題は、封筒でポンと渡され「そんな雰囲気ではないな」という場合。「よろしく頼むよ」的な、何らかの意図があり気なケース。どうします?
・ 「受け取れません」と返すか
・ もらいましたと自首するか
・ もらわなかったと言い張るか
・ 収支報告書に記載して領収書を押し付けるか
選択肢はそんなところか。

2つの支部と案里氏・克行氏および96人の県議市議のすべての収支報告書を入手して突き合せれば判るはずですが、たぶん、出した方ともらった方と記録がない・合わない点が多々あるのでしょう。
しかし・・・「あ、そうでしたか忘れてました」「間違えました」と言って訂正し出し直すと結構お咎めなしだったりします。「買収の意図はありません。ただの記載ミスです」と。

さて、本題。

昨年7月参院選に案里氏が支部長を務める参院選第7支部から案里氏の政治団体へ寄付された金額が2,405万円。残り約1億2千6百万円。そして案里氏陣営の元スタッフによると印刷物とその配布だけで「1億円以上かかった」と(中国新聞6月13日)。

微妙なんです。印刷物関連で丁度1億円くらいということなら、計算が合います。
・ 案里氏の選挙に2,405万円
・ 県議や市議たちへ2,570万円
・ 印刷物に1億円
合計ほぼ1億5千万円。「記載ミスなどあったが最終的にはすべて合法」で、タフな政治家なら逃げ切るだろう。

ところが、印刷物の「1億円以上」が1億1千万とか2千万とかだと話が変わってくる。つまり、あるはずのないお金が出てきてしまう。
あくまで過去のケースですが、印刷屋さんが受注額の一部を政治家さんにキックバックしてそれが裏金になったことがありました。慎重を要すべき事柄なのでここでとどめますが、仮にそのようなことがあると「買収の意図」に関わらず、アウト。逃げ切れません。

当該の政治資金収支報告書が一般公開されるのは今年11月とのこと(上記中国新聞記事)。従い検察が不起訴にした場合は、国民はこれをチェックしておかしい場合はおかしいと言わなければなりません。手打ちしたのではないですか?と。

話は戻って、出てきている情報を冷静にフェアに見る必要あります。まだ罪人になった訳ではない。上記のとおり問題なしの可能性もあります。