長年に渡りマイセンライブをご愛顧いただき、本当にどうもありがとうございました。
最期に一度でも開催できれば喜ばしいことでしたが、このまま幕を閉じることとなりました。6月13日・27日(土)いずれも中止です。そして7月のどこかの時点で建物が閉鎖となります。ライブも行いません。

16年間、様々な場面が想い起されます。
毎月の第2第4土曜日、雨の日も風の日も、台風直撃の場合を除きまったく休まずにやって参りました。大雪の日もありました。転んでギターを修理不能なほどに割ってしまったことも。お客さんがまったくいない日、いないと思ったら一組来てくださってそれが泣くほどありがたかったとき、そして座席が窮屈で困るほどの夜。たくさんの笑顔と拍手に恵まれました。
おひとりおひとりのお姿が、心に浮かんでまいります。遠くに引っ越されてしまった方もあれば、もしかするとこの世ではお会いできない方もあるかもしれません。いつの日か「マイセンでは本当にありがとうがいました」とお礼を申し上げたいです。

緊急事態宣言は解除になり千葉県では休業要請も解かれ、新たな生活様式に添えばライブ演奏も可能な状態ではあります。しかしながらマイセンのお店の広さを考慮しますと、人と人との間に十分なスペースを確保することは困難です。世の中のライブを行う店が演奏を実施するためにどれほど苦労しているかを考えたときに、我々が一度でもいい加減なことは出来ません。

また繰り返しブログで訴えさせていただいていますが、子供たちは学校で今、歌も楽器も許されぬ状況に置かれています。そして音楽を愛する多くの若者たちが、全身全霊をかけ打ち込み目標としてきた夢の舞台を奪われた。すべて、我々中高年からシニアの人々を守るためです。

「あの豊かな時間に最後に一度だけでも会うことが叶わないのか」
その喪失感、その痛み・・・たまらない想いを抱き、自らの罪を意識し絶望を共有しましょう。
それが行徳のフォークシンガー原からの、マイセンライブでの最後のメッセージです。

マイセン店内