突拍子ないテーマですが、医療従事者のありがたみを世間が重く受けとめているこの時に触れておきたいと思いました。

千葉県は千葉大学に看護学部があり、看護の世界では最高峰の1つで、千葉が誇るブランド。
そしてもうひとつ、2009年に千葉県立保健医療大学が設置されています。卒業生たちの医療現場での評価は千葉大に劣らないと保護者会で説明を受けました。ポジショントークにとられるかもしれませんが、優秀な看護師たちが育っています。しかも千葉県内への就職率が高い。

そして、優秀な看護師たちが千葉県に居ついてくれるかどうかが看護師の確保の上でとても重要というのが論点。

あくまで一般的な話と前置きした上でですが、みなさん看護師のお知り合いから「院長がどう」「事務長がどう」ということで病院の運営が非効率なために余分な負荷がかかってお疲れになっている話をよく聞きませんか? 個人ブログの特権で推測で書かせていただきますが、多くの病院がマネージメントの面は弱いのでは。
そういうのが見えてくると「いつまでもここに居たら古株になっちゃって負担が増すだけ」ということで辞めて、リフレッシュしてまた別のとこみたいな状況になる。

人格も優れより高度な知識を持ち医師と対等に話ができて、運営・管理者としても能力を発揮できる看護師が責任ある立場にあるような職場なら、長持ちするということになると思います。看護師さんたちが居ついてくれる。

保健医療大は設立後10年が経ち、はじめの頃の卒業生たちが大学院に行きたいと言い始めているとのこと。母校にあれば喜んで戻って来ますが、ないから東京などに行かざるを得ない。すると卒業後はその大学とつながりが深い病院に引っ張られますから、千葉県は医療コミュニティーの核になってくれる優秀な看護師たちをどんどんとられてしまう。

保健医療大としては大学院設置は悲願とのこと。新型コロナで医療従事者の確保は最重要課題になっていますが、待遇を改善したところで一朝一夕にゆくものではない。この機会に千葉県として問題を認識してほしいと考えます。

千葉県立保健医療大学