今朝、映画監督の井筒和幸さんのインタビューが日曜報道 the primeで流れていました。映画はやはり映画館で見て欲しいと。音響から何から情報量が違う。何でもかんでもオンラインの時代になったら映画をやめるかもしれない。伝わらないんだから、と。

伝統文化の担い手の方々は、どうですかね。どっちの方向へ時流を向かわせたいのだろう?
「リアルが基本です。リアル空間でしか出来ないこと、伝わらないものがある」
そうなのであれば、影響力のある人あるいは団体がそのように発信する必要がある。
「ネットは楽しさを広めるための補助的ツールではあるけれど、あくまで人との触れ合いの中で行うものです。オンラインが時流のような風潮をつくらないでください」
と。通信講座と同じようなもので、それもいいがリアルこそ本物と。

文科省のお役人さんとか各自治体の教育委員会の重鎮たちは、それを言ってくれたらきっとありがたいと思う。オンラインで授業をなんて言われても困るから。

でもそれを言うことは、ベクトルとしては自粛ムードを巻き戻すこと。人を大切にすべき伝統文化の担い手にとっては、リスクが大きいでしょうね。しかし言わないとオンライン化の波に飲み込まれる。

若いお父さんお母さんたちは、ネット順応力がとてもあります。行徳将棋クラブでは「初めてでドキドキです」という声が多かったのですが、もはやこの2週間くらいで私がイチバン遅いくらいになっている。
たぶん文科省や各教育委員会が「やる」と決めたらあっという間に学校でオンライン授業導入が進みます。スマホを当たり前に使いこなすようにオンライン学習が当たり前になり、習い事も日本中のオンライン教室を検索して申し込むようになる。全国津々浦々で行われているシニアの先生たちのお教室は、急速に数を減らすだろう。

「それはイケナイ。三密を助長することになっても場を守るべきだ」
というスタンスなら、主張するのは今。今しかない。

茶道