五輪が延期の流れとなり一気に目の前にむき出しになった東京都知事選。7月5日ですから3か月。選挙関係者の方々はもぅバリバリ直前の感覚でいらっしゃるはず。しかも直後に五輪の状況下ではさすがに現職に投票する機運が高いでしょうが、時間的に余裕できたなら選びがいがあります。

なんて言うと「オマエ誰の味方なんだ」とお叱りを受けるでしょうが、いい選挙を見たい。見れるのではないかという期待を込めて。

小池百合子都知事の対抗馬ですが、まず、呼び声の高い山本太郎さんは個人的には都知事ではないという気がします。
太郎さんだった場合、選挙の争点は法人税制を切り口にした産業政策になるのでは?と見ています。小池都知事は国際金融都市を志向していますので国と協力して法人実効税率を下げたい方向ではないかと思うのですが、太郎さんは「あるところから取れ」で法人税アゲですよね。つまり東京都をどういう企業にとり魅力的な自治体にするかという議論になりますがしかし、その論争は広く庶民には響きにくい感じがする。そして私的には、東京都に関してはこれが争点なら小池さん推し。
ちなみに太郎さん、もし都知事が選択肢に入っているなら千葉県知事どうでしょう(笑)。というと地元の保守系の友人たちからお叱りを受けますが、みなさんの上の方々が推した現在の人よりはと。。。

宇都宮さんだった場合、もっと庶民にわかりやすく「ハデ vs ジミ」の構図となりしかもわかりやすい深い議論にできるのではないか。例えばカジノ誘致とか。直感的にも「いる・いらない」の話が友人同士でもできるし、どういう問題が起きるかあるいはそれを解決しつつメリットの方が大きいか、専門家の議論を素人がフムフムと聞きながら思考することもできそう。
また、現在進められている都立病院の独立行政法人化が、それこそ新型コロナのような問題が起きたときにマイナスではないか?なんて議論も期待できますかね。
何より、五輪というビッグイベントをやろうとして多大なるコストを払いさらにガマンを強いられる都民たちに疲れがあるのではないか?「やっぱ堅実・実直がいちばんだよ」という声がどれほどのものか興味があります。

最期にもうお一方、今回お出になるか不明ですが、もし出られるならアンチメジャー層からどれほど支持を得るか注目したいのが後藤輝樹さん。なぜかといえば、4年前の都知事選で21候補中「オリンピックやめよう」と明確に五輪を否定した唯一の候補だったから。極論・空論・馬鹿げている等お叱りは敢えて受ける覚悟ですが、シンプルにそれは事実。そして、都政がどうなったかはワカリマセンが大きな部分での都民の税金の浪費は、彼を都知事に選ぶのがイチバン少なく済んだかもしれません。

後藤輝樹