市川市議会の9月定例会では、新市庁舎の中央階段の追加工事に関する質問が市長に対し相次いでいる様子です。これに1億5千万円がかかり、新庁舎オープンが5か月遅れるというもの。

議会のYouTubeを飛ばしながらですが幾つか見ました。理解したことと感想を。

市川市の職員数は現在3200人ほどですが、市長および市の説明によると、テクノロジーの発展により何十年か先は随分と減っているだろうと。そうなったときの市庁舎は、現在のつくりでは役所業務だけを行う建物としては大きすぎる。公民館のようにして市民が利用できる建物に、役割をシフトさせてゆかねばならない。建物の両端に階段とエレベーターがついているつくり・・・その距離約90mは、外来の市民たちがフロアを移動するのにとても不便ということに将来的になる。従い、市民の皆様にご迷惑をおかけするが今工事を行っておくことが必要とのこと。

ナルホドと感じたのは、市議さんたちは支持者からやんや言われる訳ですね。周辺住民にすれば騒音に悩まされる期間が5か月も延びる。説明と違うことが突然出てくるなんてどうよと。また、特に商売をやっている人たちですね。数千人という職員さんが居る建物がよそに行ってしまっている期間が5か月長引くと死活問題という声も聞こえてくるらしい。いつ戻って来るんだと。質問の内容からそんな情景が浮かび上がってきます。

また市民からのクレームや決まっていたことが見直しになる連続により市の職員さんたちが疲弊しているという点についての指摘もありました。

市政は混乱しているように見えます。
もちろん未来のため現状を変えることが正しいのなら、一時的な混乱は避けられない。
しかし、変えるにしてもその進め方に不満が溜まっているみたい。寝耳に水のようなことがポーンと出てくると感じている様子。

市議たちからすれば「将来的にそれが正しいにしても、ここまでみんなでそう決めてきたじゃないか」というのがある。パブリックコメントで市民から意見を聞き議会でも審議し周辺住民にも説明しと。何年か後に市庁舎の役割を変えなければならなくなったなら、その時点でまた話し合い、必要な工事があれば施す。それが筋ではないか。
市長からすると、その時点で庁舎での業務を停止して工事を行うというのは現実的でない。今やっておく必要がある。それに、今の建物を最大限尊重しつつ変更工事するが、それがダメだというのなら元々の設計に無理があったのではないか(個人的な推測ですが、再選された市議たちへ。あなたたちがもっと未来を見通すべきだったのではないですかと)。

けっこう、イヤな雰囲気が流れている印象です。