房総フラワーラインを走る車の中から、痛々しい風景を見て唸りました。電柱はなぎ倒され、瓦が吹き飛ばされ骨だけになった屋根やブルーシートを被せた屋根があちこちに見える。海岸沿いは相当に被害が大きいです。
 
班のメンバー6名+トラックドライバーさんの7名で現場に伺いました。お年寄り夫婦のご自宅。水濡れで使えなくなった家財道具やがれきの撤去作業。吹き飛ばされた屋根の一部などは大きいため、のこぎりで切ったりバールで角材をはがしたりして2tトラックに積めるサイズに分解する作業も必要です。
集積場とは7往復くらいしました。集積場で手作業でトラックから降ろす作業がまた重労働。大きく重いものでもトラックに載せる時は荷台のへりに片方を引っ掛け片方を持ち上げてよいしょと押し込むんですが、降ろす時ってその物体の重量をモロ持たないといけない。
 
現場を仕切れるグループリーダーの重要性も痛感しました。家主さんに丁寧に状況を聞き取り必要な作業を把握し、効率よく順番を組み立ててメンバーへ指示。その系統は基本1つにまとまっているのがいい。個々のメンバーがバラバラに家主さんに質問することは少なくすべき。
様々の経験・知識が必要です。例えば起こりがちな怪我。軽微に見える傷とは思えぬような擦れた肌からも、汚れた廃材の菌が入って破傷風になるかもしれません。で、洗浄用の水とか消毒液をちゃんと持って来ているのがスゴイ。小型のこぎり等の小道具から医療品含め、現場で必要になりそうなものが見事にひとつのバッグの中に入っている。
家主さん含め近隣の人々とのコミュニケーション能力。丁寧・親切は言うまでもないのですが、余計なことは言ってしまうと後のトラブルにつながりかねません。ボランティアの目立つビブスをつけて作業をしていると近隣のお年寄りたちが次々に「ウチもお願いできませんでしょうか」と訪ね来ますが「派遣は本部経由なので一度持ち帰る」ことを過度に期待させたりがっかりさぬよう落ち着かせ伝える必要があります。
 
無事に作業を終了し、家主のご主人から「心からの」という言葉を今後軽々しく使えなくなるほど心からの感謝の言葉をいただきました。普通に生活していてあれほどまでに人に感謝されることはないと思うほどに。
 
いい仕事ができると、一緒に作業した人々とは仲間意識が生まれます。これほど大変な作業を無報酬いや逆に持ち出しでも人の役にたちたい人々ですから、気持ちいい性格の人ばかり。気が合うと互いに刺激と元気を与え合う間柄になり、災害が発生しボラセンが立ち上がると「行く?」「行こう!」と誘い合って現地入りするようになるみたい。次第に経験値も上がり、準備から現地での行動までそつのないセミプロ級のプレーヤーになってゆく。
そんな感じかなという印象を持ちました。
 
さて、初めて災害ボランティアに参加する場合ですが、窓口は社会福祉協議会が立てる自治体の公式窓口がよいです。それが、経験豊富な方々からのアドバイスでした。
今回私はたまたま良いメンバーに恵まれただけで、そうとは限りません。社協の現場では担当の方が上記のグループリーダーさんの立場でついてくださるそうです。作業時間も短く、午前1時間半・午後2時間くらいが平均的と。そして、やはり「怪我をされてしまう」ことが一番困る。細目に休憩が設定され、安全に帰ってもらえるよう配慮してくれるようです。
 
持ち物ですが、帽子・長袖・昼食とペットボトル飲料3本くらい。靴は今後もボランティア続ける自信があれば安全靴買った方がいいですが、わからなければスニーカーでいいと思います。手袋はささくれたモノを持っても大丈夫な作業用皮手袋ですが、軍手だけ持って行って現地で用意されているものを借りるか軍手でも支障ない作業に回してもらってもよいでしょう。最初からあれこれ買いすぎると無駄になる可能性あるので、上記くらいで一度参加してみてあとは自分なりに足してゆくのがよいのでは。
車で現地入りする場合はボランティアさんの高速料金は無料となります(民間団体の場合は要確認)ので調べて往復の書類を記入して持ってゆくとよいです。
 
また、ボランティアの事務所にも様々の作業があり、女性や子供ができるようなこともあります。例えばボランティア誘導用の看板をつくったり。全体の運営に必要なことには違いありません。そういった軽作業をうまく力のなさそうな人に割り振ってあげるのも運営側の技なのでしょう。上手な社協や団体さんは人気が出るのだと思います。
 
今HPを見たら唯一受け入れ幅の広かった(千葉県・近隣)館山社協は本日付で新規登録を一時的に休止としたようです(本日14時付け)が、追加で必要とされる場合はご興味ある方はチャレンジしてみてください。
http://www.fukushi-tateyama.or.jp/ibentoosirase.html 
ちなみに私自身はもう災害ボランティアはやりません。やっている人たちには頭が下がります。そして、興味を持っている人々にとりこの投稿が一歩を踏み出す参考になったなら幸いです。
 
写真が意味不明のものばかりでスイマセン。見る人が見るとどのお宅かわかってしまうようなものは出せないので。下は、現場近くの廃材置き場の一部。濡れてズッシリ重くなった畳はたち悪いですね〜 手を焼きました。

集積場