改札のすぐ前にデイリーマートが出来たのは、行徳駅前ストリートライブにとり好材料。最寄りのコンビニまでちょっと距離があった問題が、これで解消。アルコール類も売っていますので、缶ビール片手に楽しんでいただくこともできます。

デイリーマート


さて、タイトルの話。私がそういう人だと思われていると違和感があるので。
若いミュージシャンが言うのはいい。「目の前の人がひとりでも元気になってくれることだって、街を元気にすることだよね」と純真な心で言われたら問答無用。その通りです。
しかし、例えば自治体の職員がミュージシャンに街角の場を提供するくらいでそれを言ったとしたら、それは違う。それほどの公共性がその設定と出し物にあるのか? 考えないといけない。場の提供だけなら、そんな看板を掲げてはいけない。
私は職員でも仕事でもないですが、その視点は持っています。なので、記憶の中では「行徳を音楽で元気にしたいと考えてまーす」なんてたぶん一度も口にしたことはないです。

場の設定だけで公共性を実現するなら、権限があるなら行徳駅前広場にテーブルと椅子を出してカフェ空間をつくります。人はタクシー乗り場の側か交番の裏側を通すようにして。そして、真ん中で演奏してもらうバンドはジャズかホサノバかその類ですね。押しつけないフワッとした音楽。よい憩いの場になると思います。この場合は「音楽のある空間で街を豊かに」というのが適切ですかね。

でも徒手空拳だし自分が仲間を集められるのはポピュラー音楽なので、それでどうやるか。場の提供だけだと演奏者および演奏者と相性の合った人に限られるので、公共性は薄い。自分も歌えるとか踊れるとかなら、もっと幅広くなり公共性は高まるのではと試行錯誤中。
ここに重要なポイントがあって、ミュージシャンとしては人が多いことよりもその後の自分のライブに来てくれるファンを一人でも獲得できるほうが価値が高いです。このギャップはことのほか大きい。

言うべきではないかもしれませんが、すべてさらけ出す原のスタイルにて。地域でイベントをやろうとする人々の参考にでもなれば有意義と思います。

行徳駅前ストリートライブの若いメンバーはそれぞれにボイトレやギターの先生やイベントのお仕事などもしていて、もしまったく見ず知らずならこの場で演奏してくださいとはお願いしづらいレベルの人材。
なので、オリジナル曲でもカバー曲でも「歌いたい」と心から思う曲を歌ってもらい足を止めてくれる人々や来てくれたファンに聴いてもらう場として利用してくれるなら、まぁまぁフィフティーフィフティーとしてくれたらありがたい立場。

ただ人々に歌ってもらうための演奏をやってもらうとなると、完全ボランティアなんです。それなりに高いレベルで活動しているミュージシャンにとっては、もはや音楽活動ではない。上を目指すなら、ほかにやるべきことがたくさんある。時間と労力の使い方がおかしい。
それをやってもらってしまっているというのは、私にとり痛いところです。ギャップを埋め合わせるにはギャラということしかないですが、お金はどこからも出てはこない。別のメリットが若者たちにあるのかどうかも、正直見えていません。

う〜ん例えば、行徳駅前ライブをプレゼンテーションの場として位置付けて「この若者たちが演ってくれたらゼッタイ盛り上がる」と感じていただけたなら、幾ばくかでも予算がとれる自治会や会社のイベントなどあれば呼んであげてほしいです。私はノータッチをお約束します。直接、声をかけてあげてください。

そういう問題を抱えているということを、当ブログの内容までお読みいただいている方にはお伝えしておきたいと思いました。念頭に置いていただいて、何か身近でそんなイベントがあれば思い出していただけたらありがたいです。