突然の訪問にも関わらずご丁寧に対応いただきました保健体育課の職員様方に、感謝申し上げます。そして、ちゃんと折り返しの電話もいただきました。電話ではありますが、しっかり有意義な質疑応答ができたと思います。

前置きしておきますが、現場の職員さんたちは個人的にどう考えるかに関わらず、政治家と上のほうで決めてしまった方針に沿って物事を実施せざるを得ません。「ムリかなぁ」と思いつつ質問する私は、小中学生の子を持たれている保護者の方にとっては追及が甘く感じるかもしれません。予めご了承ください。

以下、内容を記します。

まず、ご飯の持参について。これは権利であり制度化(手続すればご飯だけ辞退で給食費が15円安くなる)されるのか?あるいは本来はダメなものを見て見ぬふりをするということか?

「制度化というところまではしていない」とのこと。「ただ、様々な事情で食べないということは本件に限らずあるでしょうから、容認しますということです」と。そこで「様々な事情についてですが、アレルギーと同様に正当な理由として認められ容認されるのか?あるいは嫌なものを食べないのをそこまで無理強いしないということか?容認される理由が問題なのです」と問いました。「ホントは食べなきゃダメなんですよということでなく容認されるということは、やはり市が無理をしているからということになりはしないか?」と。「なるほど、そうですか」ということで、会話を続けるのが難しくなりましたので、いったん脇におき次の話題へ。

ストロンチウムは検査していない件、前編で述べたことを話しました。ご担当の方も、厚生労働省のHPでセシウムのみ代表で検査されていることをご存知のようでした。「すると、セシウムがなくとも『ストロンチウムがないとは言えない』という考えにも理があると言わざるを得ないのではないか?」という問いに対しては「その通りです」とのことでした。
従い、理があるのですから「自分の子にはご飯を持たせたい」と思っている保護者はかなり居るはずで、そこで問題になるのが「ウチの子だけ違うことをやらせて、可哀そうなことになりはしないか?いじめられたりしないか」。

前編で「学校で教えなければならないのではないか」と問題提起したようなこと、震災や原発事故のことから始まって、検査制度や放射能レベルの考え方について。お父さんお母さんたちがどう考えてみなさんが何を食べているか。ご飯を持参している子たちが「特別なことをしている訳ではない」ということを学校で皆にちゃんと教える必要があるのではないかという点について。
「放射能のことを言うかどうかは別として、その子が特別なことをしている訳ではないということを周りの子たちにちゃんと言うことは必ず行います」とのこと。保護者の方が一番気にするところでしょうからそれはもぅ必ずと、この点についてはかなりお気遣いいただき強調して「やります」と言っていただきました。

「放射能について言うかは別として」は引っかかるかもしれませんが、学年にもよると思います。平均的な理解能力にもよると思いますので、とにかく「仲間はずれにはさせない。ちゃんとフォローする」という態度を教育委員会が毅然と示してくれたことを、お伝えしたいです。

従い、「ホントはご飯持たせたいのだけれど、学校がちゃんとフォローしてくれるだろうか?」とご心配されているご家庭は、学校にご連絡の上「教育員会がそう言っていますので、うちの子をよろしく頼みます」ということで、実行されてよいと思います・・・理屈としては。現実的には、ご担任の先生の力量にもよるでしょうけど。

そんな訳で、いちばん上の質問に戻りまして「理があり、特別なことをしている訳ではないのであれば、当然の権利として給食のご飯辞退を制度化すべきではないでしょうか?ご検討いただけたらありがたいです」とお願いしました。「わかりました。検討いたします」とのこと。
ただ、個人的には「いやぁ〜」とは感じます。これを制度化するいうことは、現政権がムチャなことをやっちゃったって認めることです。行政官僚には、そうでなく現場を収めることが求められるはず。

職員さんや学校の先生たちにとってはたぶん災難なんです。従来通り千葉県産のお米を出してくれていたら、こんなことは何もなかった。

最期に。「政治が決めてしまったことを実施するしかないお立場でしょうが、敢えて。地産地消の方針で給食の食材は千葉県産が使われていますよというのを学校で教えるまでしているところへ突然に主食のお米がこのように決まってしまったことについて、どのように説明するかご予定はありますか?」との問いに対して。
「先日お配りした案内は要点だけを記したものだったのですが、どのような検査がされ数値がどうなっているのか、詳細を市のHPにアップする予定です」
とのことでした。

以上、現在市川市で小中学生のお子さんをお持ちの保護者の皆様の参考になりましたら幸いです。

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