アンケート結果によりますと、決定そのものの是非は別として進め方としてはよくなかったと考える人を含めると、7割以上の人々が決定プロセスに否定的。
WEBアンケートでは関心のない人々にも敢えて選択していただくことができませんので、問題意識を持っている人々が反応してくれたということは、あると思います。ただ、それを差し引いてもかなり評判は悪そうです。

安全性そのものについての議論は、しません。すると軸がブレるので。問題は、
1.一定割合は存在するであろう不安を抱く保護者への配慮。
2.千葉県は地産地消の政策を進めていて給食のお米は千葉県産を使っていることを学校で教えるまでやっている。他県の価格の高い米を買う意義は何なのか、事前の地ならし。

2について、政権与党が地元の農業関係者のウケをよくするためにとってきた政策と見れば、野党系の人々にとり面白いとは言えないでしょう。しかし悪政ではないし、地元の産業振興は納得のゆく理屈。
そこへ別の正当性ある理屈を突っ込むということかなと見えます。それにより、これまでの利権を切り刻む。

個人的な感想です。
「それにしても、子供でやるとは」
と、呆然としました。
普通の感覚なら、「福島の風評被害に本市で取り組みましょう。安全性についての理解を。そして、クオリティーも高いですし復興支援の観点からも、高くても買ってほしい」と市民へ呼びかけ、まずは市が福島の農産物を紹介するためどのようなことを予定しているか具体案を示す。が、給食への導入については反発が強そうなら現状無理はしない・・・ですね。それをしないのは「安定した発注が確定している事案について、とにかく購入経路を変えることありき」。

さらに、敢えて議論が沸騰しそうな学校給食でやるというのは、何か意図があるのだろうという印象を受けます。考えられるのは、
「権限を持ってるのはこっちだよ」
という強いメッセージを、地元政治家や業者たちに送るということか。

そうでなければ、単純に保護者からどういう反応が起きるか予測できなかったか。どちらかだろう、という印象を持ちました。

「風評被害が蔓延しているほうがおかしいんだよ。全国の自治体の先陣をきってこれをやる市川市はエライ」
と考える人々がいらっしゃることも、理解します。その人が、純朴な一市民ならば。