年齢のテーマでもうひとつ。

アンチエイジングという言葉をよく見かけるようになりました。特に女性でしょうね。健康管理をして美容にも気を配って、30代にしか見えない50代の女性とか増えています。普通に加齢で衰え逝く者にとり、肩身が狭い時代です。

と、最近「反アンチエイジング」という言葉が出現しているのを見かけました。おお、単純に老いてゆくのがなぜ悪い! 擁護してくれる論調が出てきたのかと思いきや、そうではなかった。ドラマ「下町ロケット」で好演の吉川晃司さんがカッコイイという訳だそうで。

吉川晃司さん


つまり、白髪を染めることもせず歳を隠しなどしないが、ダンディでビシッとしている。年齢を重ね、しかもさらにカッコよくということらしい。
ただ、結局それが成立するためには土台がしっかりしていないとダメなので、日頃から鍛え姿勢の良いプロポーションを保つ必要があり、結構タイヘン。それをやるか、細目に髪を染め手入れしファッションで若く見せる「若作り」によるアンチエイジングか。これからの50代は選択を迫られると。ほっといてくれっちゅうの。

最も、何年か前ですが吉川さんが「肉体労働なのでやらないと(体を鍛えておかないと)仕方がない」とインタビューに答えていたのを覚えています。職業としてそのキャラで仕事をもらう立場なのでと言われれば、ナルホド確かにそうです。

しかし、見てくれがどうかは別として。一昨日のニュースですが「70歳就業、義務化検討=法制化へ来夏実行計画―政府」。もう我々の世代は70歳まで働かされる時代になりそう。吉川晃司さんでなくても体が衰えると食えなくなる時代になるのだろうか。