サッカーW杯も盛り上がっていますが、将棋界の決勝トーナメントは竜王戦の挑戦者決定戦。2回戦注目のカード、藤井聡太七段vs増田康宏六段の対局が昨日、千駄ヶ谷の将棋会館で行われました。結果は、増田六段が勝ち、3回戦へと進みました。

昨年の今頃を思い出します。藤井七段(当時四段)が29連勝の連勝新記録を達成したときの相手がまさに増田康宏六段(当時四段)だった訳ですが、私はと言えば選挙事務所でボランティア仲間たちから口々に
「藤井クンすごいよね」
と言われ、どんな特徴なのか、なぜ強いのか聞かれるんですが申し訳ないのだけれど知らないという(笑)。対局を鑑賞している余裕がなかった。

さて改めて、下図はその昨年の新記録達成の対局から。先手が藤井(当時)四段。行徳将棋クラブの子供たちが見ても「あっ、棒銀だ」とワクワクする図。陣形を低く構えて、シンプルに銀と飛車で攻めています。

藤井増田戦2017


いっぽう下図が昨日行われた対局。今回は先後が入れ替わり先手が増田六段でした。後手藤井七段の陣形を見ると、上図と比べ歩を伸ばして大きく構え、色んな筋で戦いが起こり複雑化しそうな陣形を敷いています。ただ、対局後のインタビューで「自陣がうまくまとまらなかったですね」と答えていて、先手に攻め切られる結果となりました。進化の途中なのかもしれませんね。

増田藤井戦2018


一夜明けてみると、メディア各社の報道はそろって「増田六段の勝利」ではなく「藤井七段敗れる」。やむを得ないかもしれませんが。
増田康宏六段も、藤井七段を「西の天才」として「東の天才」と並び称されるほど才能ある若手棋士。数年前には史上5人目の中学生棋士になる好機もありました(惜しくもその年は逃す)。藤井七段のように騒がれておかしくなかった棋士です。3回戦は佐藤康光九段が対戦相手。この機会にぜひ注目を集めてほしいです。