駅前将棋を始めて判ったことが、将棋盤と駒が無いご家庭が多いですね。駒に矢印がついた入門用を一番初めに買って、それきりという。そうか、家では盤駒使わないんですね。最近の子は将棋ウォーズとか端末のほうかもしれません。
それで、お母さんたちが口々に言うのが
「どんなのを買ったらいいかわからない」

まず外に持ち歩く用は、おもちゃ屋に置いてある真ん中で折り畳む盤と印刷の駒あるいはプラ駒でいいです。3000〜4000円くらいでそろいます。
とりあえずそれだけあればと個人的には思いますが、よいものを与えてあげたい場合は、材質を見てください。

将棋盤ですが、伝統的によく使われる素材は榧(かや)や桂。榧のほうが色が明るく人気があり高価。ただ「新」がつくのは輸入物の廉価版で色は一見似ていますが別物です。「新榧」とあるのは外国産のスプルース材。「新桂」はアガチス材。逆に「本」がついていたら日本産の本物と見てよいです。「本榧」「本桂」ですね。「日向榧(ひゅうがかや・宮崎県産)」は最高級品とされ、将棋指しのあこがれ。

将棋駒の素材は、黄楊(つげ)がよいとされます。これも「シャム黄楊」は東南アジアからの輸入材で価格は安いが別物。「本黄楊」とあれば本物(信頼できる売主ならば)。日本で黄楊の産地は、伊豆諸島の御蔵島(みくらじま)や鹿児島ですね。「御蔵島黄楊」や「薩摩黄楊」と産地をつけて呼ばれます。

それで?どれがいいの?と、聞かれたら・・・

盤は、都会の住宅事情の中で子供さんメインであれば、卓上用の一寸盤がいいと思います。二寸になると重たくて手軽に出したりしまったりという感じでなくなるので。ネットで探してみたのですが、本榧や本桂の一寸はAmazonで見かけないですね。専門店で本榧なら1万円台後半から、本桂なら1万円程度のようです。またせっかく本格的なものをそろえるなら持ち駒を置く駒台も欲しいところ。3000円くらいです。

駒は、材質以外にも色んな要素があり難しいです。専門店に足を運ぶか、将棋イベントなどの物販コーナーで魅かれるものが出ているときに、お店の人に聞いて教えてもらいながら選ぶのが良いかもしれません。ネットで買うなら、とりあえず1000円程度のプラスチック駒にしておいてはどうでしょうか。「王将駒」(王将と書かれたプラ箱に入っている)が大会でよく使用されるもので書体も本格的。また駒はサイズも問題で、おもちゃ屋に置いてある印刷の駒はサイズが小さいんです。この王将プラ駒ならサイズ的にも大丈夫。

王将駒


上記はあくまで私がすすめるならということで、素材がよいものは長く大事に使う気持ちになるのではというのは私の主観ですが、でも新榧や新桂、シャム黄楊が悪いのかと言えばそんなことはないでしょう。やはり木の肌触りや音はよいですから、手ごろな価格で雰囲気を味わえたらよいという考え方にも納得します。