(「ローカルメディア」からのつづき)

2つの柱がありまして、ひとつはサイト上でアマチュアバンドの活動を紹介する。色んなライブハウスで活躍しているアーティストたちの紹介。もうひとつは、現場的な盛り上がり。象徴的なイベントを設置する。

サイトについては、「ローカル」のエリアをどこに設定したらよいかでまず悩みました。首都圏なのか市川なのか行徳なのか。ただ、市川限定でたくさんのアーティストさんと知り合うのは難しい(現在ならそんなことはありませんが)と考え、広域でやりました。
2003年から2005年くらいにかけては、カメラを持って夜な夜な都内のライブハウスを渡り歩いたものです。今のようにスマホで誰でも動画を撮れる時代ではなく、ビデオカメラを持っている必要がありました。また、撮ってもそれを編集しサイトに掲載するのは、誰もが簡単にできることではなかった。

20061118-50妙典まつり


そうしているうちに動画撮影のバーも下がり自主投稿のサイトがどんどんできてくる訳ですが、私もどこかでそのように移行することを考えていた。あるいは、撮影したものを何らかのメディアで送ってもらってその編集・アップに注力する形。次々に新しいコンテンツをアップしていかないと、視聴者は飽きる。
ところがアーティストの皆さん、私のサイトへの最大の評価ポイントは、原自身が撮影して魅力的な文章を添えて紹介してくれることだったんですよね。それが嬉しかった。彼らも私ひとりでバタバタしているのを知っていて「原さん、ボクら必ず売れてみせます。そしたら原さんのおかげだって言いますから」と。実際、いいバンド幾つもありました。テレビに何回か出るくらいまではいくのですが、大きい事務所が拾ってくれる話には中々ならない。
慕ってくれた当時の若者たちには、感謝しています。元気にしているだろうか。どんな形でもいいから音楽をやっていてほしいです。

最終的にはYouTubeやニコ動の成熟もあり、私の役目は終わったと判断しました。もっと上手にアーティストが自主的にセルフプロモーションに利用できるプラットフォームをつくり技術的に勝負する方法もあったでしょう。しかしそれは、私がやることではない。

振り返ると、長江のような大河で手漕ぎボートをシャカシャカやっている自分が居ます。

(つづく)