喫茶マイセンがとっている新聞は、大手紙は読売と東京。ビミョ〜なバランスが何とも言えない(笑)。産経と赤旗だったらやり過ぎですけど。

マイセン

昨日の東京新聞に、フォークシンガーの小室等さんのコラムが掲載されていました。世の中は別の小室さんの話題で持ちきりですが、フォークの小室さんはまだまだがんばる。谷川俊太郎さんの詩に曲をつけた反戦歌集「プロテストソング2」を昨秋に発表されています。以下、その記事より:
「かつて町やお茶の間で、みんながプロテストした。僕らの世代は、上の世代が作り上げた体制の言う通りにならないと思っていたのに、気付くと自分たちの自由を押し入れにしまい込んで企業戦士になっていた。」

実は私の音楽に対する考え方は今は違っていて、難しい意味などなくシンプルに音を楽しめればいいと思っています。それこそが大切だと。何かメッセージがあるのなら、別の言論の形をとったほうがいい。
でも小室等さんのような大御所がプロテストのスピリットを持って一線でがんばってくれていることには尊敬しますし、そのようなシンガーが必要だとも思います。マイセンライブにも中山さんという骨のある出演者が居まして「今年のテーマは、反戦と、若者が自殺するような社会への投げかけです」と。私が置いてきたものを彼が持っているのは、私としてはありがたいこと。

プロテストソング2に入っている「死んだ男の残したものは」。ベトナム戦争の時代に作られた歌です。詞・谷川俊太郎、曲・武満徹。

「死んだ男の残したものは」

死んだ男の残したものは
ひとりの妻とひとりの子ども
他には何も残さなかった
墓石ひとつ残さなかった

死んだ女の残したものは
しおれた花とひとりの子ども
他には何も残さなかった
着物一枚残さなかった

死んだ子どもの残したものは
ねじれた脚と乾いた涙
他には何も残さなかった
思い出ひとつ残さなかった

死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残せなかった
平和ひとつ残せなかった

死んだかれらの残したものは
生きてるわたし生きてるあなた
他には誰も残っていない
他には誰も残っていない

死んだ歴史の残したものは
輝く今日とまた来るあした
他には何も残っていない
他には何も残っていない