希望の塾で知り合った今野康一さんの招きで、23日(日)横浜伊勢佐木町のCROSS STREETというライブハウスへ地域活性化ミーティングへ行って参りました。

さすが横浜、スケール感が違う。大きな街です。イセザキ・モールの前に立ち、
「人たっくさん居るじゃん。活性化してんじゃん」
首を傾げてしまった。

イセザキ・モール
CROSS STREET


今野さんにいの一番にその質問をしたところ、
「いやぁ、厳しくなってきています」
とのこと。そういえば、小さな商店と大きな店舗が混在している。昔からある商店は次第に廃業しているそうです。商いが好転する兆しがなく、勤めに出たほうが実入りがいい。

CROSS STREETというライブハウスは、地域活性化を目的として主に市の予算で建てられ、イセザキ・モール商店街の所有。今野さんは市との折衝を中心となって行い、設立後も運営・イベント企画を手掛けていらっしゃいます。

客席側から
舞台から


立派なハコです。ガラス張りで、ステージに立つと、ストリートライブをやっている感覚で演奏できそう。機材もよいものが揃っている。店名の名付け親は、昔このあたりでよくストリートライブをやっていて街の誇りである「ゆず」のお二人。シークレットライブが行われたこともあるそうで、直前まで隠し通し、1時間前に商店街で「ゆずが来まーす」と言って回って300人くらいがドバッと集まったエピソードも語ってくださいました。

ハコの採算はとれる形で回ってはいるが、これを足掛かりに地域活性化へアクセルを踏むための方策を模索しているところのようです。
つまり、「話題になる」ためにどうすればいいか。

私の一昨日のブログと照らし合わせて、重なる部分もあり、今野さんの構想を新鮮に感じた部分もありました。新鮮な部分とは・・・
「色んな地域で街おこしを、音楽イベントでってやってるけれど、自分たちだけでやってちゃダメなんじゃないか」
という発想。

首都圏の至る所で行われている、自治会や商店街など主催のライブイベントを、ネットワークで繋ぐことができないか、と。ポータルサイトをつくり、そこで司会の人気キャラが「来週はどこどこの会場からお届けしま〜す」と言っているような番組を流す。インディーズファンたちがそれを見て首都圏を移動する流れをつくる。
それが希望の塾から生まれたら素晴らしい。塾生たちの中には、区議や市議とパイプを持っている、あるいはこれから持つ人も居るだろうから、議員さんを通じて地元の商店街に声掛けしてもらってもいい。彼らの実績にもなる。

壮大なスケールで、それはすごいと感じました。

ただ、かなり強力なキャラもしくは信頼できる事業体がついていないと求心力が得られないかも。というのは、一致した見解。
強力なキャラというのは、例えば小池都知事とかleccaさんとか(都民ファーストの会の都議選公認候補。Avex所属の人気歌手)。しかし、いきなり「このアイデアいいね。はい採用」なんてことは、ない。利用価値がありそうというところまでプロジェクトを育てないと、政治家も大手音楽事務所も目をつけないだろう。
事業体というのは、例えば東京都とか。あるいは首都圏のいくつかの市区が出資あるいは協賛でつくっている団体とか。いずれも、いかにもハードル高そう。

じゃぁ、なんもないところから有志で根性でつくるか・・・というのも、問題ある。
2〜3人は、そればっかやってる人が必要になる。たぶん、カメラや機材持って毎週グルグル首都圏を回るんですよ。戻って来て、番組編集して、サイトにアップ。企画や各事業者との連絡を考えると相当忙しい。片手間では無理。1〜2年手弁当で根性で立ち上げサイトの広告料収入でなんとか食えるようになった段階では、
「あの人たちが、自分が食うためにやってる」
てなりますね。

事業が立ち上がった絵を想像するとワクワクしますが、そこまで持っていくまでが大変そう。感覚的には、やはり大きな自治体か、誰でも知っているような企業か、そういったところの企画として予算もついて動かないと、成立は難しそうな気はしました。
とはいえ、CROSS STREETは横浜市から数千万単位で予算を獲得して建った訳ですので(尊敬します!)、夢物語とあきらめるのは早いのだろう。

ゆずシークレットライブ
舞台


お招きいただきました今野さんに御礼申し上げます。
最新機種のマイクで少し試しに歌わせていただいたのですが、スーッと音が抜ける感覚で、まるで日本酒の久保田万寿のようだと感じました。素晴らしいハコです。

イセザキ・モール帰り道帰り道は、少し風景も違って見えました。そうか、こんなに賑わっていそうな人の多い商店街でも厳しいんですね。ましてや、全国の小さな商店街は大変だろう。

そんなことを考えながら歩いていたら、ビックリするような出来事が起きたのでした。
(つづく)