2017年は、この言葉をよく聞くことになると思います。「国家戦略特区」。
小池百合子東京都知事が安倍晋三首相に東京都の指定を提案していて、マスコミ報道によれば年度内(3月)にも実現の可能性があるとのこと。

何それ? ですよね(笑)。

「規制緩和」という言葉をよく聞くと思います。アベノミクス第三の矢、規制緩和による新たなビジネスの創設なんて。あ、もう忘れた? ぜひ、思い出してください(笑)。何年か前に、そんな話がありましたよね。
ようやくやって来そうなんです。これが。

わかりやすい例をひとつ(実際の政策ではなく、例えばの話)。

介護サービスと、保育園は、一緒には出来ないんです。介護は介護の業者、保育は保育の業者として認可をとらなければなりません。これが、一緒に出来たらどうなるか。介護のデイサービスをやっているところで、子供を預かってくれるようになる。待機児童対策になります。お年寄りが子供の相手をしてくれたら、世代間コミュニケーションにもなる。

デイサービス「もう、やってるよ。デイサービスと保育園を、ひとつの業者さんが同じところで」

はい、確かにそうです。行徳にもありますよね。ただし、同じ建物でも中では分かれているはずなんです。子供とお年寄りの居る場所は別になっているし、担当する職員さんも別々。これが一緒にできると、どうなるか。人繰りが効率的にできるようになるので、今問題になっている、介護ヘルパーさんや保育士さんたちのお給料が安いという課題が、改善するかもしれない。あるいは、より多くの子供さんやお年寄りを受け入れることが可能になるかもしれない。

保育園とデイサービス


いいと思いません?

「えーっ、国家戦略特区って東京都だけなの? 市川も入れてーっ!」
と、思いません?(笑)。
私も思います。さぁ、みなさん。ご唱和を。
「市川市も入れてーっ!」

東京都の効果が波及するといいですね。このようなことが、あらゆる業種あらゆる分野で起こってきます。遅れてきたアベノミクス第三の矢。東京都の成功を祈りましょう。

簡単には、ゆかないはずです。
「どうして?いいことづくめじゃん」
はい、やらない理由が見当たらないですよね。一見そうなんですが。

例えば上の介護デイサービスと保育園。これをやったとする。もし子供が、お年寄りから菌をもらって重い病気になってしまった・・・そんなことが起きたら・・・行政側は、厳しく非難されることでしょう。
役人さんたちって、そういうのを嫌うんです。大嫌い。出世にもひびくし。新しいことにチャレンジして失敗するより、何もしないで失敗がないほうが、安泰。だから現状維持が大好き。この体質を改善するのは、とても大変。
私見ですが、人事考課の見直しも必要になるかもしれないと思います。

ここからは余談ですが、一言言わせてコーナー。

銀時テレビでも新聞雑誌でも小池都知事の報道の無い日が無いほどですが、
「豊洲や五輪など今までの問題を指摘するばかりで、小池都知事が何をやりたいのかが見えてこない」
と言う人が居ます。
でもそれは、豊洲や五輪や政局のことばかり報道して小池都知事が何をやろうとしているのかを報道しないマスコミの責任。
「誰のせいじゃっ!」
と、ツッコミを入れたくなる。

「国家戦略特区」・・・この言葉が今年の流行語大賞になるくらいに広く認知されれば、日本はきっとよくなることでしょう。みなさん、よろしく!