週刊文春の続報記事を読みました。

印象としては、前回の記事を書いた記者が慌てて取り繕っているように感じます。日本将棋連盟からの、「重大な事柄についてこのような情報を理事が個別の週刊誌記者に漏らすはずがない。同行した職員もそのようなことは言っていない。調査チームを立ち上げているところであり、公式の会見あるいは発表を待っていただきたい」という発表を待っています。

敢えて言わせていただけるなら、調査チーム立ち上げに関する報告がそろそろ出てこないと、世の中はストレスを感じると思います。

また文春記事の中で、もし事実とすれば気になった点がひとつだけあります。常務会の録音に関してですが、本来は録音を必要とするのは連盟の側です。
三浦九段は、竜王に挑戦する権利という、金額にすれば大きな受益権を有しています。権利放棄は口頭でも成立しますので、放棄したという見解が両者で一致している、あるいは明確な意思表示が前後の文脈を含め録音されていれば問題はありません。しかし現在、「言った言わない」の状態になっており、書面(三浦九段による休場届)がありませんので、この場合は三浦九段の権利が放棄されたものとは、法的に言い難いです。

つまり、三浦九段に対する竜王戦七番勝負およびその他対局の年内休場処分は正当性を欠いている状態にあり、それにしては日本将棋連盟がゆっくりし過ぎていることに危機感を抱かざるを得ません。