ツイッターで相互フォローさせていただいているtakodoriさんが、共同通信の25日付英語版にソフト疑惑の件が掲載されていると紹介されています。
共同通信の欧州某国の支局長をしている学生時代の先輩とFBで最近つながることができたのですが、ひょっとして取り上げてくださったのかな?と思いつつ、ならば逆輸入が私の使命かと勝手に思い込みまして、急ぎ和訳しました。
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「不正疑惑が将棋界を揺るがす」
ソフト使用による不正疑惑により今月前半、日本将棋連盟はトップ棋士三浦弘行氏を棋戦に出場停止とした。しかし確証の欠如と怪しい調査プロセスは、物議をかもす決定に関し、答えよりも多くの疑問を残した。
三浦氏を出場停止にするという10月12日の震撼させる発表は、彼が竜王渡辺明と対戦する竜王戦七番勝負開幕のたった3日前であった。
三浦氏(42歳、現在最も高位である九段)の対局はこの数か月、対戦相手から、それまでよりも対局中の離席が多いことを含む奇妙と思える行動により、不正を怪しまれてきた。
棋士たちは三浦氏が、将棋のルール違反であるスマホによるソフトの遠隔操作を行っているかもしれないと疑った。スマホを使うことにより、次の最善手を見つけることができるPCのブログラムにアクセスすることが可能だ。
チェスのようなゲームのプレーヤーたちは、世界のベストプレーヤーをしばしば倒すまでに将棋ソフトが強くなってからというもの、同僚対戦相手の振る舞いに用心深くなった。
将棋連盟筋によると、過去の対局により三浦氏への不信を募らせたリュウオウ(竜王)保持者の渡辺氏は10月10日に、不正の申し立てを調査するため極秘に他の6人のトップ棋士と会った。
彼らの中には連盟会長の谷川浩司九段、連盟理事の島朗九段そして将棋プログラムのエキスパートとして知られる千田翔太五段が含まれていた。三浦氏は、彼の奥部屋をライバルたちが探索し始めた訳であるから呼ばれなかった。
その筋によれば会合の中で、三浦氏の指し手がソフト推奨の手と常に一致していることをデータが示していたという。
またその筋によると調査終了後渡辺氏は、不正疑惑がかけられているような人とは戦う意思はないと言い、来るべきトーナメントを放棄することを決意した。彼は、その決意によりタイトルを剥奪されるかもしれないことを知りつつ申し立てを行った。
翌日渡辺氏同席のもと、連合は三浦氏への質問を行った。三浦氏は、離席したのは別室で休憩するためであると説明し、不正を否定した。彼がそれにもかかわらず潔白が疑われている状況なので迫っているトーナメントを休場することを提案したと、連合は語った。
処分を下したにもかかわらず連盟は、三浦氏の事件において、決め手となる証拠を並べることが出来ず状況証拠にしかたどり着くことが出来なかった。しかしながらそれは、継続調査を行う弁護士たちのチームによりすぐに論理付けされるであろう。
トーナメントを休場すると誓った後三浦氏が休場届を出さなかったことが、10月12日の連合の年内出場停止発表につながった。
三浦氏はしかし弁護士を通じ、対局中のソフト使用を断固否定するとの声明を出すという挑戦を行った。
彼はまた、彼がPCとスマホに所有しているすべてのソフトが一見してわかる画像を提出したと言った。しかし、「連合はそれら書類を精査することなく一方的な処分を下したのです」と言った。
将棋ソフトはますます洗練されてきた。2012年以降、プロ棋士たちが5局しかコンピュータープログラムに勝てないのに対し、ソフトは12勝と1引き分け。三浦氏は2013年にソフトに負けたうちの一人である。
将棋プログラムは現在、プロ棋士と同等か強いというのが一般的な見方であり、プロ棋士たちの多くも今や練習にソフトを使っている。
日本将棋連盟は棋士の対局中の離席について、プロ棋士は不正はしないと信ずる性善説に一般的には頼っていたため、特段の規定を設けていない。
しかし、変革を求める棋士の数が多くなったため、連盟は10月5日に、棋士たちがスマホを対局室に持ち込むこと及び対局中に将棋会館の建物から出ることを禁ずると宣言した。
(共同)
共同通信の欧州某国の支局長をしている学生時代の先輩とFBで最近つながることができたのですが、ひょっとして取り上げてくださったのかな?と思いつつ、ならば逆輸入が私の使命かと勝手に思い込みまして、急ぎ和訳しました。
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「不正疑惑が将棋界を揺るがす」
ソフト使用による不正疑惑により今月前半、日本将棋連盟はトップ棋士三浦弘行氏を棋戦に出場停止とした。しかし確証の欠如と怪しい調査プロセスは、物議をかもす決定に関し、答えよりも多くの疑問を残した。
三浦氏を出場停止にするという10月12日の震撼させる発表は、彼が竜王渡辺明と対戦する竜王戦七番勝負開幕のたった3日前であった。
三浦氏(42歳、現在最も高位である九段)の対局はこの数か月、対戦相手から、それまでよりも対局中の離席が多いことを含む奇妙と思える行動により、不正を怪しまれてきた。
棋士たちは三浦氏が、将棋のルール違反であるスマホによるソフトの遠隔操作を行っているかもしれないと疑った。スマホを使うことにより、次の最善手を見つけることができるPCのブログラムにアクセスすることが可能だ。
チェスのようなゲームのプレーヤーたちは、世界のベストプレーヤーをしばしば倒すまでに将棋ソフトが強くなってからというもの、同僚対戦相手の振る舞いに用心深くなった。
将棋連盟筋によると、過去の対局により三浦氏への不信を募らせたリュウオウ(竜王)保持者の渡辺氏は10月10日に、不正の申し立てを調査するため極秘に他の6人のトップ棋士と会った。
彼らの中には連盟会長の谷川浩司九段、連盟理事の島朗九段そして将棋プログラムのエキスパートとして知られる千田翔太五段が含まれていた。三浦氏は、彼の奥部屋をライバルたちが探索し始めた訳であるから呼ばれなかった。
その筋によれば会合の中で、三浦氏の指し手がソフト推奨の手と常に一致していることをデータが示していたという。
またその筋によると調査終了後渡辺氏は、不正疑惑がかけられているような人とは戦う意思はないと言い、来るべきトーナメントを放棄することを決意した。彼は、その決意によりタイトルを剥奪されるかもしれないことを知りつつ申し立てを行った。
翌日渡辺氏同席のもと、連合は三浦氏への質問を行った。三浦氏は、離席したのは別室で休憩するためであると説明し、不正を否定した。彼がそれにもかかわらず潔白が疑われている状況なので迫っているトーナメントを休場することを提案したと、連合は語った。
処分を下したにもかかわらず連盟は、三浦氏の事件において、決め手となる証拠を並べることが出来ず状況証拠にしかたどり着くことが出来なかった。しかしながらそれは、継続調査を行う弁護士たちのチームによりすぐに論理付けされるであろう。
トーナメントを休場すると誓った後三浦氏が休場届を出さなかったことが、10月12日の連合の年内出場停止発表につながった。
三浦氏はしかし弁護士を通じ、対局中のソフト使用を断固否定するとの声明を出すという挑戦を行った。
彼はまた、彼がPCとスマホに所有しているすべてのソフトが一見してわかる画像を提出したと言った。しかし、「連合はそれら書類を精査することなく一方的な処分を下したのです」と言った。
将棋ソフトはますます洗練されてきた。2012年以降、プロ棋士たちが5局しかコンピュータープログラムに勝てないのに対し、ソフトは12勝と1引き分け。三浦氏は2013年にソフトに負けたうちの一人である。
将棋プログラムは現在、プロ棋士と同等か強いというのが一般的な見方であり、プロ棋士たちの多くも今や練習にソフトを使っている。
日本将棋連盟は棋士の対局中の離席について、プロ棋士は不正はしないと信ずる性善説に一般的には頼っていたため、特段の規定を設けていない。
しかし、変革を求める棋士の数が多くなったため、連盟は10月5日に、棋士たちがスマホを対局室に持ち込むこと及び対局中に将棋会館の建物から出ることを禁ずると宣言した。
(共同)