市川市の一般会計予算をにらんでいるところです。
部活、地域サークル活動、高齢者医療、幼児教育などテーマにしてきましたが、財源をどこに求めるか。

「あれっ?」と目に留まった項目があります。「生活保護費」。
平成28年度の市川市予算が約1400億円なんですが、そのうち生活保護費が何と136億円なんですよ。約1割もが生活保護に充てられている。

明細を見て、またビックリ。生活保護者の医療扶助費が54億円。患者の自己負担がなく全額補助ですので、費用がかさむんですね。

生活保護費


行徳の病院に勤める妻に「生活保護の患者さん来る?」と聞くと、「たくさん居るよ」と言う。「みんな、本当に困ってそうな人たち?」と問うと、「いや」と即答。

「何でこんなのが生活保護もらってるの?って人がゴロゴロ居るよ。20代、30代、40代。元気なのに。腹立つ。来なくていいのに、ちょっとしたことで病院に来るし」
「ひょっとして、薬がタダでもらえるから、それを横流ししてるとか?ニュースでやってた」
「あるかもしれないね。ワカンナイけど。1か月に出せる量は決まってるんだけど、そこまではまぁ、頼まれれば出してあげてる」
「そういう割合って、どれくらい?」
「10人のうち2、3人はそんな感じ。海外旅行とか行ってる人も居るよ。どうなってんのかな?」

おぃおぃおぃ、カンベンしてくれよ。

未就学の子供さんのあるご家庭の方とか、ぜひ関心を持って怒ってほしいのですが、これ適正化すればたぶん相当ですよ。感覚的にですが、下手するとン十億円という単位ではないか。
ホント、リアルですよ。保育料無料化、出来ちゃいますよ。子供あずけて働いて、稼いだ分すべて家計に入るんですよ。そうしてくれたら、市の税収も増えるし。

なぜこのような状況が放置されているか、考えてみた。

生活保護の面接官は、必要条件を満たしていることが確認できてしまうと、怪しくても認定せざるを得ないのでしょうね。で、その必要条件をクリアするためのノウハウが確立されている。生活保護受給のプロたちが居る。

チェック機能も、働かないかもしれない。市の行政をチェックするのは、まずは市議会ですが・・・

市議さんたちに言うのも、酷な気がする。市議さんたちって、住んでいるところの住人による後援会だったり、スポーツの団体だったり、政党の支持層だったり、そういった人たちの代表として働いている。
具体的に言うと、市川市議会選挙では2千票強とれば当選するんですが、ホントみなさんその2千人の顔がしっかり見えるくらいの距離でガッチリ関係を築いていらっしゃると思います。
そして、その2千人に利益をもたらしたかどうかで次の選挙で評価される。例えば近くの道路がきれいになったとか、暗い場所に街頭がついたとか、グラウンドが整備されたとか。
「生活保護費の適正化に貢献しました」て言ったって、誰から評価されるの?って感じかもしれない。逆に生活保護受給者だって有権者だし。がんばって切り込んでも、労多くして益少なし。
しかも足の引っ張り合いも激しいでしょうから、「弱者切り捨て」のレッテルを貼られて引き摺り下ろされるリスクもある。マイナス面が大きい。

う〜ん。制度上もやむを得ないし、市議さんたちにも言えない。

でも、おかしいですよね。これ、どうしたらいいの?