「ハッシー CM」などで検索上位らしく相当数の方にご来訪いただいていますので、このテーマで再び。

前回の記事を読み返してみて、私自身が橋本崇載八段の支持派なのか不支持派なのか不明確だなと感じ、この点は気になっていました。
結論から申し上げますと、支持派です。

語弊を招かぬよう述べさせていただきますと、様々の考え方があって然るべきだと思うのですよ。
「CM用に視聴者へのインパクトを重視した演出とはいえ、将棋のタイトル戦を模した場面をあのように茶化すべきではない」
という意見も当然あるでしょうし、
「あれくらいの演出は国民的人気のある番組でも昔からやっていた。珍しくない。むしろ将棋に誤った認識をもたらしているのは電王戦ではないか」
という考え方も成立します。
参考まで、下はドリフの将棋コントの動画。



ひとつの組織(日本将棋連盟)において相反する考えが存在しているというのは、その組織が健全な証。そして、少数派であっても意見を言う、態度を示すことができる人物は貴重という点において、橋本八段を支持します。

もうひとつ重要な点がありまして、ハッシーのワクサガCMは将棋界では賛否両論かもしれませんが、ゲーム界のほうからは「プロ棋士の先生がここまでやってくださった」ということで拍手喝采の雰囲気。これをきっかけとして、将棋界とゲーム業界がグッと接近するきっかけになれば双方に有意義だと思う。

先日「ゲーマー」という記事を書きました。突拍子ないかもしれませんが、「日本プロゲーマー協会」の設立を日本将棋連盟が支援してあげたらどうかと思ったりもする。棋戦運営やプロ選手育成のノウハウがあり、企業からの信用もある。そうして、一緒に世界進出したらどうですかね?将棋単独での普及は多難ですが、ゲームとともに歩めば相乗効果が大きい。

どうしてそういうことを言うかといえば、新聞社の再編(整理・統合)が、どうも客観的に普通に見て避けられない気がするのですよ。これについてはまたいつか、別途記事を書きたいと思います。将棋界に激震が走るかもしれない。新しい事業形態を探らなければならない時が来ているのではないか。

「思い起こせば、あのワクサガCMがきっかけだったね」
「ハッシーが将棋界の救世主だったね」
そんな時代が来るかもしれないです。