前稿の補足です。女子アマ王位戦東関東大会について。

行徳将棋クラブ女子のみなさんは、市川市民大会もしくは女子アマ王位戦東関東大会への申し込み、ちょっと待っておいてください。たぶん、市民大会のほうに申し込んでくださいとお願いする可能性が高いとは思うのですが、確認します。

何を確認するかといいますと、女子アマ王位戦の東関東大会をLPSAが「女性への将棋普及を目的とし、幅広い棋力の方々の参加を歓迎する」大会にするのか、「全国大会への代表選出が目的で、強豪選手の参加のみ求める」のか。前者であればGSGはこちらに出たほうが大会盛り上げになるでしょうし、後者なら市民大会へエントリーです。

ご参考まで、少し歴史と背景に触れておきます。

女子アマ王位戦の関東大会は、2013年まで12月初旬の三浦三崎マグロ争奪将棋大会の中で実施されていました。女性の将棋人口がまだ今より少なく、東京・埼玉・千葉といった人口の多い地域から遠いこともあり、参加者は実質かなり熱心な女流アマ強豪にほぼ絞られている状態でした。

一方、2013年に市川市民大会に東関東大会が併設されました。急ごしらえの短期間の告知にも関わらず16名が集まり(誰のせいだという話はありますが・汗)、LPSAの先生も驚いたほど。市民大会なのでチェスクロックも数がなく、事務局の人が時計で秒を読み上げるというような不便もあり、運営面の問題も露呈しました。尚、この年はGSGも数名参加しました。

2014年より三浦三崎での予選はなくなり、市川での東関東大会の重要性が増すことになりました。
申し込みしようとしたGSGメンバーが「レベルが高いので市民大会へ回ってください」とお願いされるなどしていますので、運営の問題などから、ある程度人数を絞りたいという意図のようでした。

LPSA大会のいくつかは地方の将棋イベントへの併設により運営の負担を減らす工夫がされていますが、市川市民大会については他と大きく異なる点が一つあります。それは、市川市在住もしくは在勤者しか参加できないこと。市川在住・在勤でない女性は、参加できない。つまり、女子アマ王位戦東関東大会に参加するしかありません。

現在のところ、2013年までの状況から「LPSA女子アマ王位戦は強豪のハイレベルの大会」というのが一般認識となっている様子で、2014年15年については、運営可能な範囲に人数が収まっていたようです。
一方、女性の将棋人口は増えてきており、級位者の、団体戦には参加できなかった方や個人戦に出たい方のための受け皿をLPSAが準備するのかどうか、注目されます。

10月に東京都内で行われている日本将棋連盟の「女流アマ名人戦」は100名ほどの参加者がありますので、潜在的な需要としては同程度あると推測できます。しかし、それは市川市民大会運営事務局のキャパをはるかに超えてしまう。

また、これも大事な点。従来LPSAは女子アマ王位戦全国優勝を女流プロ棋士認定条件の一つとしていました。しかし、日本将棋連盟と協議を重ね女流棋士認定基準の見直した結果、女子アマ王位戦は女流棋士認定条件ではなくなりました。2015年のことです。
つまり、この棋戦が「女流棋士への切符」でなくなった今、「普及目的でもない」とすると、その位置づけが中途半端なものになってしまうようにも感じられます。

と、いう訳です(笑)。

申し訳ないのですが勝手に想像させていただくと、LPSAの方々も「そういう課題があるなぁ」と気にはしつつ、日々の業務に流されている状況ではないかと(笑)。
まぁ、人数少ないしタイヘンだろうと思います。「とりあえず今年は去年と同じ感じで〜」ということになるのではと予測しています。