7月13日、将棋界では永瀬拓矢六段が羽生善治棋聖に挑戦する棋聖戦五番勝負第4局が島根県で行われていました。
結果は、羽生棋聖が勝ち2勝2敗のタイとしています。

下図は中盤駒が5五の地点でぶつかり合い、△5五同銀と銀交換になったところ。先手が永瀬六段で後手が羽生棋聖。
羽生棋聖が「色々ありすぎて・・・」と感想戦で言ったというほど、プロでもどうするか悩むところだそうです。

棋聖戦第4局


定跡を調べたところ、上図から▲5三歩△5一歩▲4五桂△3四銀▲4六歩△4四歩▲3五歩△4三銀▲3四銀△同銀▲3三桂不成△同角▲3四歩△2四角▲2二歩△同金という進行がありますが、先手いまひとつキメ手に欠けるようです。

本譜は単に▲4五桂。以下△3四銀▲4六歩で、このときに△4五銀と羽生棋聖は桂を食いちぎり、▲同歩に△6六歩から猛攻に出て押し切った形となりました。

最終の第5局は8月1日に新潟で行われます。羽生棋聖の防衛となるか、若き新棋聖の誕生となるか。将棋ファンにとり楽しみです。